水曜日、初めて彼女に会った。

朝早く家を出て車で四時間半くらいかけて会いに行った。
向かってる最中、何話そうとかどこ行こうとか色々考える時間沢山あったけど結局何も思い浮かばず。
待ち合わせ場所に近付くにつれてドキドキと緊張が増していった。

着いてすぐに合流出来ず電話。
聞き慣れてきた声と姿が重なったとき、緊張はMAX。

彼女の横に車を止めていざご対面。
すっと乗ってきた彼女。どんな気持ちだったかな。
俺はその瞬間から緊張で体が震えてた。
マスクしてたから顔はよく見えなかったけど、でもビデオ通話や写真で見てた彼女が真横に居て、チラチラ彼女の方を見てはそれだけでテンション上がってた。

どこ行くか決めてなかったからとりあえずトイレ行きたくてコンビニに行った。
車から降りて一緒に煙草を吸った。
緊張し過ぎて震えてるの気付かれたくなくて、敢えて自分から"見てめっちゃ手震えてる"って手を見せた。
もうぶーるぶると震えてるましたわ。自分に笑える。
でもあとから聞けば、それも可愛いって思ってくれてたみたい。よかった。

そのあと…ゲーセン行ったかな。
道中色々話したけど、内容は緊張し過ぎててよく覚えてない。
アイコス吸わせてくれたり飲みかけのコーヒーを分けてくれたりしたのは覚えてる。

ゲーセンはマリカーしたりクレーンゲームしたり。
俺はとにかく触れたくて仕方なくて、わざとリュック引っ張ってみたり後ろからリュックだけ抱き締めて歩いてみたりしてた。
意地悪しないでーって言われたけど、嫌がられはしなかった。

そのあとはカラオケ行ったんだったかな。
緊張してていつも通りに歌えてたかわからなかったけど、彼女が気持ち良さそうに歌ってたのは印象的だった。
歌ってるとこ動画に撮ったら、逆に撮られたり。
そこでも触れたい欲はあったけど、相変わらずチキンな俺は何も出来なかった。
でも彼女が俺の膝に頭乗せてきてくれたから少し頭撫でた。でもそれ以上は出来なかったー。めちゃくちゃチキン。

その後はショッピングモールに行った。
そこでがっつり手を繋いでた。腕組んできてくれたり。
これはあとから教えてくれた話だけど、腕組んでわざと胸を押し当ててたらしい。気付けなかった俺マジでクソだな…。
そこで猫グッズ探ししたりお菓子屋さん行ったり雑貨屋さん行ったりガチャガチャしたり。彼女とならなんでも楽しかった。
でも長距離運転と生理からくる腰のダルさで歩くのがしんどくて、ベンチで少し休ませてもらった。
その時間ですら心地のいいものだった。
きっと全部が初めてだから、なんでも楽しくいれたんだろうなぁ。

一緒に煙草吸いに行ったとき、先に吸い終わった彼女が俺の肩らへんに顎をつけて見上げてきて…それがまためちゃくちゃ可愛いの。その瞬間はほんとにキスしたくなった。まぁ出来ませんでしたけど。

その後ですよ。
ショッピングモール出て駐車場で少し休んでたとき、太もも触られるとくすぐったいと言う彼女の太ももをくすぐったりやり返されたりなんだりかんだりする中で、意を決して顔を近付けた。唇を近付けたとき一瞬彼女に躊躇いが見えて、やっぱダメかと引きそうになった俺に彼女の方からちゅーーーーっとね。
心臓が飛び跳ねた。めちゃくちゃ嬉しかった。
ても直後何事もなかったかのように話す彼女。無理してしてくれたのかなと不安になった。それでも嬉しいもんは嬉しい。

飲み物ばっかり口にしてた俺を心配して、何か食べた方がいいと言う彼女の言葉でコンビニに行くことに。
その道中でもキスをした。

コンビニで少しご飯買って食べて、この後どうしようという話をしながら煙草を吸った。
めちゃくちゃ悩んだけど、ホテルに行こうと提案。
そしたら意外とあっさりOK。

で、ホテルに行きました。
まぁそこでもチキン発動してたけど、再びくすぐったりしてじゃれついてみた。それに彼女も乗ってくれて。

その流れで………しました。エッチ。
いやー最高だった。もうたまらんのよ。
可愛い彼女の可愛い声。めちゃくちゃ興奮したね。
そしてめちゃくちゃ良かったって褒めてくれた。

帰りは送った。
ホテル出る直前、俺が寂しいって口にしたら彼女は言わないようにしてたって。
泣かせてしまった。
彼女の家の近くまで行く間ずっと泣きながら、一緒に居た時間を振り返って俺へ気持ちを話してくれた。
目を見て、大好きだよと言ってくれた。

離れたくなかった。
けどバイバイした。

彼女は帰ってからも、俺が家に着く直前まで起きててくれた。

なんかもう
好きになりすぎてる。
お互いに、かな。

とても色濃い12時間。
初めてだからかもしれない。
それでも、一緒にいた時間はほんと幸せしかなかった。

彼女がほんとに欲しいと思った。

この先どうなるかわからない。
でもこれからもっと沢山一緒にいる時間を作ろうと約束した。
その中で、気持ちがどう変化していくかわからないけど、俺は彼女と繋がっていきたいと思った。




とまぁ
彼女との初会いはこんな感じ。

記憶力の悪い俺がこれだけ書き起こせれば上等なのではなかろうか。

俺の思い出の欠片。

ここに残す。