長きにわたって動き続けてきた百合公演、無事に終わりました

こちらで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました

昨年の9月に脚本を書き上げてから公演が終わるまでの10ヶ月間
毎日毎日、寝ても覚めても何をしていても、公演のことばかり考え続けていました

考え、精査し、試し、結果を精査、成果と反省、それでも迷い、また別の方向性を見出し、一から考え直し、また試し、結果を精査し、また迷い、その中でより良い物を求めていく。その繰り返し

それでも考えや知恵が及ばなかったところは沢山あり

個人企画の負担や自身の力量などを、改めて知る切っ掛けになりました

関係者の方々にとって、果たして良き主宰・演出になれただろうか
きっと不安やプレッシャーを沢山感じさせてしまっただろうな
たくさん気を回してもらったな

そんなことばかり考えてしまいます

この10ヶ月間をまたやれ、と言われたら、今はノーとしか言えないな、なんて

脚本を書き上げるまでで半端なくメンタルと体力を持っていかれるので
できれば、暫くは何も構想を思い付きたくないし書きたくないな、と思います

思いついてしまったら、書き上げてやらないといけないし
書き上げてしまったら、場合によっては舞台にしてやらないといけない

私にとって、脚本とはイコール遺書であり

文字通り命を削り、したためる行為を何度も行うのは、今の私には出来ないことです

それでも「ぜひ次回公演を」と仰って頂けるのは有難いことですね


関係者の方々にも感謝です

前回公演での反省、後悔

今回どれだけ上手くいったところでそれは消えないけど

皆の清々しい顔を見ていたら、きっと楽しんでくれたんだな、と思います

やるからには、関わってくれた人達全員に「関われてよかった」と思ってもらえるように

今回の目標の一つだったので
私だけでは成し遂げられませんでしたが、達成できてほっとしています


関係者の中には、こういう企画には今後関われないだろう方もいらっしゃるので
今回、この関係者が集えたのは奇跡のようなものだと思います

正直、二度と個人企画なんて実現できなくていい。そう思います
マイナスな意味ではなく。心からそう思います















今回、一番の反省は、人からの厚意を受け入れられなかったことだな、と考えています

進捗が思うようにいかず、ちょうど酷く落ち込んでいたタイミングだったこともありますが

そんなことをしている暇があるなら、やるべきことをやって欲しい
そんなことの為に私は全てを注ぎ込んでこの企画をやると決めた訳じゃない

そう思ってしまった時がありました

当初、確信はありませんでしたが
私の予想が当たっているなら、その厚意は何よりも耐え難いことだったからです

結果的に予想は当たっており

きっと関係者全員の驚く顔、喜ぶ顔が見たかったであろうその方の期待に、応えることが出来ませんでした

皆が催促してくれなければ、きっと最後まで私はその厚意を身に纏うことが出来なかった

結果的には、その厚意も今回の成功に無くてはならないものだったのだと思います
少なくとも、他の皆は確かに驚き、とても喜んでいたから

全ては結果論

私は立場上、また性格上、次回公演の有無に関わらずこの10ヶ月を振り返って反省などしなければなりませんが

良くも悪くも、全て結果論だとも考えています

人に与えたいという想いが優しさならば、それを有難く頂戴するのもまた優しさであり

今回、私に足りなかったのはそこであると反省しています
厚意を受け取って貰えない悲しさは嫌というほど知っていた筈なのに

優しさどころか、全員敵に見えてしまったのもまた反省ですね

前回も今回も敵なんて居ない筈なのに、どうしてだか、そういう感覚に陥っていきます。これも、上に立ちたくない理由の一つ


早めの段階で気付けていたのは、正直助かりました

でなければ、突然それを渡された瞬間、どんな反応をしていたか分かりません

驚きこそ出来なかったものの、予め心の準備をした上で、感謝の言葉を伝えられたのだけは及第点かな、と思います

こんど改めて感謝のしるしにお菓子でもあげよう