百合と性癖とだいたい18禁




一つ前の日記で書いた通り、知り合いの脚本家さん(以下A氏)と都内でお昼ご飯を食べてまいりました

A氏、なんとわたくしと同じ沿線に住んでらっしゃるんですよね....めっちゃご近所....

待ち合わせた駅の近くにある釜飯屋さんに連れてって頂いたのですが、うまかった....お通しから釜飯からデザート&珈琲までセットで1000円くらいだったんですよ....コレは今後も通いたい

でもって、目的の百合談義をしてきたわけですが、いやはや、超たのしかった()

A氏が書こうとしている物語

てっきり百合を全面に押し出したものなのかとばかり思っておりましたが
話を聞いてみると、登場人物のうちの一人に、そういう要素を取り入れたいそうな

同性を好きになる感覚ってどういうものなのか、何故同性を好きになるのか、切っ掛け、どんな経緯があってその人を好きになるのか、等々

わりと話しやすい内容からスタートしたので、わたくしも気楽にお答えすることが出来ました

百合(創作)の根幹、というよりは、私がどレズ(リアル)だからこそお話できた内容でした
私自身の考えや体験談だったり、人から聞いた実話だったり、私が来年やろうとしている百合脚本の内容だったり

参考になるのか心配で仕方なかったけど、いやはや、無事に参考になったようで何よりです
真昼間から私の性癖についてべらべら喋った甲斐がありました。イイ歳した男と女で超盛り上がってたわ....3時間近く喋ってたわ....

百合談義はたぶん1時間ほどで終わったのですが、そこからはもうお互いに「コレ自分聞いちゃって大丈夫なの?????」と心配になるような話ばかりしておりました
A氏の話がいちいちおかしかったんですけど、性癖がマイナーすぎておもしろかった....初めて聞いた....

今年の5月頃?にビットコイン氏(ビットコインの話をめっちゃしてきた男性がいたんですね。A氏とも知り合いです)とサシ飲みしたときの話をしたら「めっちゃ頑張って口説いてたんじゃん!」と大爆笑されましたが、「ぼくらがこのまま近くのラブホで朝を迎えたりしたら面白いですね」みたいなクソ発言が口説き文句だなんて認めないぞこのやろう。あのやろうどれだけめんどくさかったと思ってんだこのやろう。そもそもガチレズって知ってたんだからガチレズを口説くなラブホ連れてこうとするな家まで付いてこようとするなクソビットやろう

男性にもてたい訳ではないけど、それでもせめてマトモな殿方にもててえ....なんでマトモなのが寄ってこんの....?????

あとはひょんな話の流れで、AVについて色々とお話を聞けてすっっっっっごく楽しかったです。詳細は書きませんが(書けませんが)、AV業界についてほんのちょっぴり賢くなれたような気がするんや

AVというと、一度でいいからあのレンタルDVD屋さんの18禁コーナーの中に入ってみたいな〜と前々から思っていて

「でも女一人で入ったらお客さんが気まずいだろうと思うと入れないんですねえ」なんてA氏に話したら「駅前に店あるから行ってみる??男と一緒に入ればカップルだって思うでしょ」となんとも有難いお言葉

それに甘えて、とうとうデビューしました、のれんの向こう側へ




※※ここからちょっぴり性的な内容注意※※



デビューとかいうと私がAVデビューしたみたいでうけるな

いやホント、すごいね、あの世界....のれんをくぐった瞬間、目の前いっぱいに広がるAVAVAV、全裸全裸全裸、おっぱいおっぱいおっぱい

上半身なんてまるでモザイク処理が無いし、下半身に関しても「それモザイクの意味ありますのん???」ってな程に申し訳程度の処理

上も下も左も右もびっしりAVで埋め尽くされていて、あれだけ肌色が惜しげもなく晒されていると逆に有難みがないな....と思ってしまったよね....なんか逆に興奮しなさそう....感覚が狂うわあの空間

A氏とぐるりと一回りしたり、面白AVを教えてもらったり、非常に有意義なひとときでした

中に男性客が一人いたからキャッキャはしゃいでしまったのは大変申し訳ない。もう入る機会は無いと思うので許してほしい

余談ですが、映画『君の名は』が本当に大好きな方以外は、「君の縄」というワードでぜひ画像検索してみてください。めっちゃ笑えました。ちょっと観てみたいとさえ思ってしまった、くそう


先日のことじゃった




今年の3月に参加した4団体オムニバス公演でお知り合いになった、他団体さんの脚本家さんからTwitterにDMが届いたんですよ

え、珍しいなんだろう??と思いつつDMを開いてみたら

「仕事の関係で、近いうちご飯でも食べながら百合の根幹について教えてほしい」

という色々とビックリ仰天な内容で激烈に動揺するわたくし

いや、あのその、わたくし百合に対して「これ!」っていう信条(?)が全然ないし、何なら女子が二人いればそれだけで勝手においしいですし、というか幾ら面識があるとはいえ初めてのサシ飯で己のいわば性癖に関わるような話を雲の上の存在のような方に語らねばならないとかそれ何ていうプレイなのかな?????しかも仕事の関係でってことはお仕事で百合を題材にお話書くとかそういうことですよね?????私の話がそれモロに影響するんですかね?????やだちょっと腹かっ捌いてくる

今は多少落ち着きましたが、その時は本当に↑みたいな状態でした。し、しんじゃうううう

話を持ち掛けられた後、コレは自分の考えを纏めておくべきだな!と必死に鈍い頭を回転させて文面化しました

が、何度読み返しても、やっぱりわたくしの百合観(?)は彼の求めている物ではないんじゃないかと心配でなりません。何一つ参考になる気がしないよォ....

今週の金曜がXデーでして、たぶんぎりっぎりまで読み返して精査すると思います

いちおう追記にてわたくしの百合観(?)を
いやほんと、これほんと、参考になるのかなあ....不安で仕方ない....

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脱批判のススメ




来年にまた百合公演を企画すると決め、その準備をアレコレ進めている最中ですが、それでも不安や恐怖は消えちゃくれない

気にしても仕方ないと分かっていますが、やっぱり、しんどいんですよね
この公演を観た方々から感想を戴くのが

別にお褒めの感想だけ欲しいというわけじゃない
どんな感想も参考になりますし、実際に前回公演で戴いた感想はかなり今回に繋がっているんです

けれど、正直しんどいなって思います

「現状、それまでの文章力な作家なんだなと感じた」
「これを本物の百合好きが見たら怒ると思う」
「あのシーンはああすればよかったじゃん。ここはこうしたらよかったじゃん」

ああ確かに仰るとおりだな、と思ったものもあれば
こんなことまで言われたりもするのか、と驚いたものも

脚本、そして演出

その二つを担うということは、全ての感想はそのままダイレクトにわたくしへの評価・希望である

作品を人にお見せすることはなんて恐ろしいのだろうと思いました

その記憶が未だ強烈に染み付いており
自分でやると決めた筈なのに、吐きそうでたまりません

どうにかこのプレッシャーをやわらげる方法は無いかと色々探していたところ、『脱批判のススメ』という書籍を発見しました

批評と批判の違い
SNS等でお手軽に言語化・明文化できてしまうことの責任能力の無さ、それによる相手への影響に対する想像力の欠如
批判≒麻薬

とても良い一冊で、一気に最後まで読みました

1億総評論家、なんてフレーズを耳にした事もありますが
自分にもかなり当てはまる内容が多く、最近の自分を見つめ直す切っ掛けにもなりました


それに関連する話

今日は友人に会い、先日その子が出演していた舞台の話もしておりました

その芝居には百合要素が含まれており

「させふじに聞きたかったんだけど....当事者(百合好き・セクマイ)から見てあの百合要素は不快ではなかった?」

と、予想外の質問を受けてかなり驚きました

それはまさに、過去にわたくしが戴いた「本物の百合好きが見たら怒ると思う」という感想と同じだったからです

確かに怒る人もいるらしい、と分かりましたが
わたくしは不快感は全くありませんでした
だってお話ですから

お話だからこそどんな世界観もアリなわけですよね
億が一、明らかに百合を馬鹿にするような表現ならまだしも。別にそんなことは感じなかった。むしろご馳走様ですとしか思いませんでした

百合ってなんなんだろうと思いました

本物の百合好きって一体なんなんだろう
そもそも百合に正解も不正解もあるのか

百合というリアルにしてファンタジー

リアルにしてファンタジーだからこそ、リアル派・ファンタジー派も存在する

わたくしはリアルもファンタジーも好きです

どんな表現でも、そこには作者の意図があるはず
とっつきやすさ、とっつきにくさ、醜さ、美しさ、ギャグ、コメディ

何を見せたいのか、作者によって違うのだから
「こういう百合もあるのか!」と、時には驚かされ、新たな扉が開けたこともあります

百合はかれこれ10年以上好きなジャンルですが、そんな百合好きが書いた百合だって、あーだこーだ言われるんです

ではわたくしは『本物の百合好き』ではないのでしょうか

ならば『本物の百合好き』は一体何なら許せるのでしょう

そもそもその感想を書いた方は、ご自身は百合好きな訳ではなく、想像でそう仰たのでしょうか

そこにはどうしたって、“自分の期待する好きな形”を求めてしまうのかもしれませんね

comicoで、読者コメントを見ていると
「こんな展開希望!」
「こんなオチにはしないで下さい><」
みたいなコメントをわんさか見かけますが、それって物凄く恐ろしい行為だなと思います

結局は、個人の好み。そして、作者の純粋な力量

自分が明らかに力量不足なのは分かっているので、それに関しては受け入れます

でも百合のジャンルに関しては「知らんがな」って思っています

それはたまたまその時私が見せたいものではなかっただけ

何故私が見せたいものを客に合わせて変える必要があるのか
私が見たいから、私がやりたいからやるのに

多少のニーズは必要かもしれません
ですが100%お客さんに従うつもりなんてない

というか100%言う通りにモノを作っていたらコンテンツは衰退していく一方なのでは

表現方法も、それがその時の私が考え付くことの出来た物を見せるだけ

それを見て「こうすればよかったのに」という感想には、あ〜ナルホド!ってモノもありますが

それはマジで実現不可能でした
いえそもそもアナタの解釈自体が実は違います

もかなりあったりもするので、まあ、正直、言われたところで....って思ってもしまったり


『脱批判のススメ』のお蔭で気持ちが楽になった部分も沢山あり

こんな風にダラダラ書いていること自体、結局わたくしも同じな訳ですが

作品にふれて、批判だけでなく必ず良い部分も見るように意識していこうと思います

100%何もかもダメな作品ってのは見たことないし、全体を見られるようにならねばなるまいて

Twitterの表垢(芝居垢)では、観劇の感想をつぶやく時、かなり言葉を選んでおりますが
(あんまりにウワアアって思った事はまず書きませんが)

それでも言語化・明文化する以上は、それだけの責任が生じることを意識していこうと思います

interesting的なやつ




面白いなあ。人間って面白い

面白いというのは「プヒャハハハwwww草アアアwwwww」みたいな意味じゃなくて、「人間って....深いなあ....」としみじみ感じている次第です

その一言にも振舞いにも、あらゆる経緯、そして動機があり

それを受けた際にわたくしが感じたこと、誰かが感じたこと
そういったものが全てお話を書く時の素材になります

そしてそれは永遠に残る

書き上げたものを読み返すと、「このシーンのこの人の台詞は、あの人にあの時あんな状況で言われたな」とか、「その時私はこんな風に感じたんだな」とか

そんな風に、かたちとして残るんですね

去年百合公演をやった際、ご来場いただいたお客様でファンアートなるものを描いてくださった方がいらっしゃいまして

かたちにしたものを誰かが見て、何かを感じて、そこからまた何かが生まれて。人間って凄い


苦い記憶、消してしまいたい一言、あなたが零した涙

何一つ忘れないように、この先も死ぬまで忘れられないように

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