Nov21::その他
 異類婚姻譚

本谷有希子のやつ。
決して民俗学的な分類ではない。

話題:本の感想

芥川賞受賞の作品を、
ここのとこちまちま読んでて。
コンビニ人間も読んだ。

本谷有希子は嵐のピクニックくらいかな、
知ってるの。
でも未読だったから、
今回が初めて。

独特の表現方法なんだけど、
想像するとグロテスク。
でも共感出来ないわけじゃない。

人間てグロテスクじゃん。
本能とか情動とか感情が。

日本人はそれをよーく知ってて、
人様にグロテスクさを見せまいと、
小綺麗な和紙に包んで隠してる。

西洋は各個人のグロテスクさを認めて
折り合いつけてる。

特に日本人女性はさ、
小綺麗な和紙の上に、
きらびやかな熨斗やら水引やらで
装飾しないとならないのよね。
それが大和男児の求める女だから。

そういうものが噛み砕かれて、
ぎゅっと詰まった本。

解説を先に読んだからってわけじゃないけど、
表題作と藁の夫がめちゃ好きだった。

どっちもよくいる男の人。

異類婚姻譚は例えるなら、
若い頃に夢があって、
叶えるでもなく漫然と過ごして
いい歳になって、
世間体を気にして結婚して、
「お前のため」とか言いながら
体よく人のせいにしてる人。

どっちもどっちな似た者夫婦ではあるけど、
自分って軸を曲げられない人は、
きっと家庭を持つべきじゃないんだと思う。
思いっきりブーメランだけどな!←

結婚するなら
体のいい言い訳はやめるべきだよな。
って思った。

藁の夫はね、
超絶神経質で潔癖症な男の人。
自分のこだわりは絶対!な人。

こういう人って変にナイーブだから、
普段から気を張ってないといけなそうで
疲れるわ〜。

私はがさつなタイプだから、
潔癖症で神経質な人とは
一緒にいたくないけど、
怒らなければ優しくて…ってタイプは
外面良いだけだからわからんよね。

うちは怒ってても怒ってなくても
超がつくめんどくさい人だから、
別にって感じ。
私もかなりめんどくさい人だから、
帳尻は合う…のか??

外面だけバカにいいってわけじゃないから、
まいっかと思ってる。
私もDVするしな←

あとは一緒に買った、
奇譚収蒐録(漢字合ってないかも)だ。
ファンタジーノベル大賞最終候補作らしいし、
楽しみなんだ。

かつての私も目指してたのよ。
今は前ほどの情熱ないけどね。


:0


pre :top: nex

-エムブロ-