毎月にーさんの日、って素敵な記事があちこちで上がりますよね。
まあ、私はほとんどスルーして、ブログ巡りしてにまにましてるだけなんですけども。
今月もうろうろとしていましたら、藤屋さんにてツボなイラストが上がっていました。
皆さんもご覧になったでしょう? >>
大/正?暴君
書生姿の兄さんと、軍服姿の森永くん……!
兄さん、似合う。その長髪も眼鏡もぴったり。
私は環さんが描かれる兄さんが大のお気に入りでして(ってこれ何回も言ってるけどね)、見た瞬間に妄想が始まってしまったのです。
帝国軍人と書生さん……戦争で別れ別れ、悲恋なお話がベタかな?割と好きだけど、今はあんまり重いの書きたくないしなあ。書生さんが軍人さんとどこで接点あるんだろ?兄さんが持ってる本をフックにして、本屋さんで、とか?うーん、それより先に日本軍についてちょっと調べよう……年の差は堅持したいし……etc,
先日、「感想記事書かなきゃなー」とか打ってたこの手が、ちょっと裏付けが欲しくて帝国陸軍について調べたり、大正時代の風俗なんかも調べたりしていたら、そこで第二段ロケットに点火され、あらあらびっくり。あっさりとお話が出来上がってしまいました。
それを環さんに送り付けたら、アップしてもよろしい、という嬉しいお返事!やったーーー♪
しかも、何やら、環さんちでも新しく記事がアップされるらしいです!えへへ!楽しみ!
→
藤屋さんへGO!
きゃあああ♪素敵♪素敵♪(我慢できずに見てきた)
私が勝手に妄想を始めちゃったのに、それに付き合ってくれる環さん……優しい……この間えりょ替え歌を作った鬼作詞家とホントに同じ人?(笑)
では、拙文ではありますが、環さんに捧げる小話、追記からどうぞ!
※原作とは一切関係ない妄想文です。
※大正時代をモチーフにした、パラレルSSとなっております。そのため、若干家族構成や生い立ちなどを都合よく捏造しています。あしからずご了承ください。
あっ!大事なこと言い忘れました。えりょどころか、書生さんは恋を知らず、森永くんに体を許してもいませんwそのため、超ぴゅあぴゅあ展開です。今後は…分かりませんけどw
【初戀〜出逢い篇】
宗一さんは、地方から勉学のために上京し、わが家に下宿するようになった書生だ。親類の伝手を頼ってということだが、俺と血の繋がりはない。
初めて会った時に、俺は二つ年上の宗一さんに一目惚れをした。長い髪をキリリと結った凛々しい姿、なんといってもその締まった腰に目が惹きつけられ、目が離せなくなった。この人と同じ家でこれから暮らせると思った時、俺は自分の幸運を喜んだ。この家に生まれて良かった、と。
俺は森永哲博。帝国陸軍将の父を持ち、同じ道を選んだボンボンだ。最近では金食い虫だの殺人集団だの言われて人気の無くなった職種だが、国を守るという大義を掲げる父親は尊敬していたから、あまり迷うこともなく士官学校に通っている。
貴族とまではいかないにしても、富裕層ってやつかな……。書生さんを住まわせるってことはステイタスでもあるから、家族全員で宗一さんを快く迎え入れたわけだけど。
「宗一さん、おはようございます」
「おはよ……」
「宗一さん、今日は学校はどうでした?」
「別に」
「宗一さん、カフェーに行ってみません?この間飲んだ美味しい飲み物が……」
「行かない」
……俺、なんかした?ってくらいつれないんだ……。
必要以上に話さないし、ちっとも笑ってくれない。もううちに下宿して一ヶ月にもなるのに。もっと打ち解けてくれてもいいんじゃないか?
今日も、夕食の後すぐに自分の部屋に下がろうとするので、声をかけた。
「宗一さん、俺の部屋来ません?舶来のチョコレートが手に入ったんですよ」
「ちょこれーと……それ、菓子だよな。日持ちするか?」
「日持ち、……多分大丈夫です!ヨーロッパから船で運ばれて来たんですから」
「……そうか。じゃあ」
「やった!」
初めて、まともな会話が出来た!うきうきと俺は宗一さんを伴って二階の部屋へ行った。
「どうぞ、宗一さん」
部屋の扉を開けて、宗一さんに中に入るよう促すと、俺の傍らをおずおずと通り過ぎる。そっと、彼の匂いを嗅いだり…してない、してないよ!……ちょっと鼻利かせちゃったけど……
「座ってください。お茶淹れますから」
「いらん」
「そう言わずに」
「ちょこれーと、寄越せ」
「甘いの好きなんですか?」
「俺は好きじゃねえ。妹と弟に送るんだ」
「宗一さん、お兄さんなんですね。兄弟思いなんだ」
「うちは母親がいねえから……寂しい思い、させてるし」
視線を落としてぽつぽつと語る宗一さん。初めて聞く彼の置かれた環境に、俺は少し焦った。無神経だったかもしれない。
「そ、そうなんですか……。ごめんなさい、失礼なこと聞いてしまって」
「別に……。おおっぴらに言うことでもないから黙ってただけで」
それきり、黙ってしまった宗一さんの前に、紅茶を淹れたカップを置いた。
チョコレートが詰まった缶を差し出すと、好きじゃないと言ったはずの宗一さんは珍しそうに一粒取り上げ、匂いを嗅ぎ、ぺろっと舌を出して恐る恐る舌先で触れた。
「……っあま……」
「そうですね、あんことは甘さの質が違う気がしますけど」
「甘いのに、ピリピリするな」
俺も、一粒口に入れた。宗一さんの言うように、甘さだけじゃなくてどこか刺激的な、癖になりそうな苦味もある。
宗一さんみたいだな……。
「もともと、チョコレートは苦い豆なんだそうですよ。薬として飲まれていたそうです」
「へえ…そうなのか。面白いな。良薬は口に苦しというが、それを菓子にしてしまったということか」
チョコレートを食べ終わって、宗一さんはいらないと言った紅茶のカップを手に取った。良かった、お茶を一緒に飲んでくれるみたいだ。
宗一さんをじっと見つめる。どきんと心臓が高鳴る。やっぱり、俺はこの人に惚れてしまっているんだなあと、改めて思う。
最初はその姿に一目ぼれしたけど、今は……
「?なんだ?俺の顔に何かついてるか?」
「いっ、いえ、なんでもないです!」
手に持ったまま忘れていた紅茶のカップを、慌てて煽った。…ら、噎せた。
「げほっ」
「バカ、急いで飲むからだ。ほら、口拭えよ」
宗一さんが、懐から手拭いを出してくれた。
「あ、ありがとうございます……」
手拭いを受け取って、人肌のそれを口元に寄せる。そ、宗一さんの匂い……!
もう我慢できなくて、俺はすうっと息を吸い込んだ。
白粉の匂いでも、香袋の匂いでもない。でも、好きな人の匂いはどこか甘くて芳しかった。頭が一瞬くらっとする。
「おい、大丈夫か?顔赤いぞ」
「だ、大丈夫です。なんでも……」
「うわ!?鼻血出てるぞ!そのまま手拭いで押さえとけ、そんで上向いてろ!ったく、しょうがねえなあ」
「ずびばぜん……」
とんとん、と首の後ろを叩いたり、氷のうを持って来てくれたり、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる宗一さんは、年長者らしい気働きを見せた。すぐに鼻血は止まったんだけど、ちょっとだけ具合が悪い振りをしてしまった。だって、宗一さんが優しくしてくれるから。
「あの、手拭い汚しちゃってごめんなさい。洗って返しますから」
「あ?いいよ、そんなもん。自分で洗う」
男らしく凛々しい、そしてぶっきらぼうな中に見える優しい心根。俺はますます好きになってしまう。どうしよう、この人ともっと近づきたい。
「あの、今度一緒に買い物に行きませんか。ご兄弟に送るなら、ちゃんとした包みの方がいいんじゃないですか」
「……そうだな……。この、ちょこれーとは刺激が強すぎるみたいだし、別の菓子でも送るとするか」
「!やった、じゃあ次の休みに行きましょうね!」
「……なんでそんな嬉しそうなんだ?」
「そ、それは……」
すきだから。でも、その一言は言えない。
「お、俺、珍しい菓子を探すの好きなんです!趣味なんです!」
「お前、変な奴だな。男のくせに」
怪訝そうに顰められた眉。でも、嫌そうじゃない。……あ。
「笑った……!」
宗一さんの口元が、目元が、ふっと緩んだ。その顔は「しょうがないな」って弟に見せるような顔だったけど、確かに笑っていた。
「ん?なんだよ、おかしいか?」
「おかしくないです、かわ……いえ、宗一さんの笑った顔、初めて見ました。良かった……。俺、嫌われてるのかと思ってました」
「別に……嫌ってなんか……」
今度は、そっぽをむいて少し照れたみたいな表情を浮かべる。ああ、なんて可愛い人だろう。
「下宿先で迷惑かけてもいかんから、あんまり親しくなっちゃいけないと思って……」
真面目なんだ…。俺は心の中で、今日どれだけ宗一さんの新しい面を知ったか指折り数えた。けれど、そんなのもうどうでも良くて、この人の全部が好きになってしまったのだと気付かされるだけだった。
それが、この戀の切っ掛け。この先、どんな苦難の道が待ちかまえてるかなんて、俺は知らなかった。
戀はどれだけ日持ちするのだろうか?誰か、答えてくれないだろうか。
出逢い篇、終。
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ってな感じなんですけど……。
兄さんがぴゅあぴゅあなのはいいとして、森永くんの残念さだけものすごく今と一緒ってどういうこと?と思われる方!私が残念な森永くんが好きだからーあきらめてーw
環さんのイラストでは、宗一さんが持っていた本がありましたが、あれの出番は次回持ち越しとなりました。ええ、もう少し書きたいです!森永くんに告白させてあげたいし(^^)v
環さん、寛大なお心でコラボを受け入れてくださってありがとうございます。
また今度よろしくお願いしまーす!
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●参考文献
wikipedia →大日本帝国陸軍、書生
明治時代〜大正時代・お菓子の歴史 (森永製菓が国内で初めてチョコレートを製造、のくだりでロケットエンジン点火)
森永製菓 会社案内 (創業者の名前で盛大に噴く。先生、知っててつけたんでしょうかw)
チョコレートの歴史 (ロイスチョコレートのHP内)
なんとか間に合いました(笑)
この度は私の拙い落書きに、このような萌え爆弾なSSを書き下ろして下さりありがとうございました<(_ _)>
宗一さんの純朴な感じと、まだブラックを知らない森永くん(笑)が初々しくてとても可愛いです。
そんな森永くんに是非告白をさせてあげて下さい!
どんなに残念な男でも決める時はキメますよ?
森永チョコにいろんな因縁(笑)があって、こちらでも楽しめました。syuyuさん凄い!
続きも楽しみにしてますね♪
とても嬉しかったです!ありがとうございましたー!
いらっしゃいませ♪
わー、早速見てコメントしてきました!(ついでにうちの記事も若干追加)素敵なイラストがアップされてる〜〜〜。ぎゅー、がいい感じです(ぽわわん)
萌え…爆弾…そんなものが仕掛けられているかは分かりませんが、こちらこそ妄想の種をありがとうございました。
ブラック森永か……。私の苦手とするところw
告白はもちろん、ばしっと決めてもらいますよ!宗一さんの反応はいかに…ふふ…。
森永チョコ、ぶわっと血圧が上がった感じですよ。パズルのピースがはまったようで、しかもあのお名前w 面白いですね〜。
こちらこそ、ありがとうございました!またよろしくお願いします♪
環さんのあの大正ロマンイラストにはこんな純愛が隠されていたんですね。
残念な森永君(匂いフェチすぎだよね?・笑)とまだ戀も知らないぴゅあぴゅあ宗一兄さんの対比が素晴らしかったです!
これは長期連載の予感…!
告白編、蜜月編、官能編…
楽しみにしてます♪
ずっとsyuyuさんのブログ見てたんですけど、今までコメントせずに読み逃げしてました、スイマセンm(_ _)m
書生兄さんと士官学校生の森永君…v「ちょこれーと」を初めて食べる兄さんと、兄さんの匂い嗅いで挙句鼻血出しちゃう森永君がかわいすぎました!続きも楽しみにしてます^^
またまたいらっしゃいませ♪
匂いフェチ、それでいくか!とキョウさんのコメントを見て決めました(決めてなかったのか)。兄さん、まだ遠慮してますけどそのうちきっと手や足が出るんじゃないかなと思いますよw
おお、なんかサブタイトルが既に……か、官能?
まだ全貌は見えてませんが、また書きますね〜。
ありがとうございました!
いらっしゃいませ!
読み逃げなんて日常的に私もしてますから……(こそこそ)
まだまだぴゅあぴゅあな二人です。可愛いですか?嬉しいです!
良かったらまた見にきてくださいね。
ありがとうございました♪
職業軍人の息子で士官学校生の森永くんと書生さんの兄さんか・・・。
いいシチュですね(←何故か萌えたw)
士官学校の生徒ならさぞ優秀でしょうに、
やっぱり残念なところが森永君らしくて
ニヤニヤしてしまいましたw
兄さんも家族思いで男らしくて・・・。
大正ロマン連載、楽しみにしてますね♪
ありがとうございました。
先日の環さんのイラストが、
この時代にドンピシャの二人でしたので、
パラレル見たい〜っと思っておりましたが、
まさか、syuyuさんとの素敵コラボで実現するなんて!
萌えますぅ〜ステキです〜〜(((o(*゚▽゚*)o)))
もう、宗一さんってば、弟妹思いで…泣けます(涙)
優しいよね。本当に。
初めて食べる、ちょこれーと。
二人の戀の始まりですね。
そして、創業者のお名前!
びっくりΣ(゚д゚lll)
センセイ〜〜やりますね。流石です♪(笑)   
続きがめっちゃ楽しみです〜〜!
お待ちしています〜♪( ´▽`)
ありがとうございました〜。
ぴゅあラブですね!この二人がいかに愛を育んでいくか
非常に楽しみですv今後の発展に期待します♪
ありがとうございました!
コラボおめでとうございます〜☆
「うわ!ここでも森永君ってば残念だ!」と
思っていたら、後書きでsyuyuさんもそう書いておられて
ぶぶっ!と笑ってしまいました。( '艸`*)
あほボンボンっぽくって可愛いです(笑)
匂いくらいで鼻血出ちゃうくらいですから、
ブラックは発動しないんでしょうか??
素朴で寡黙な兄さんと、このあとどうなるのか・・・
続きを楽しみにしています♪
ワァ──ヽ(〃v〃)ノ──イ!!
お邪魔しました〜♪
環さんのお宅から飛んできました。碧と申します(^^)お二人の素敵なコラボを拝見して舞い上がり、勢いで初コメントしてしまいました。
私も残念な森永くんが大好きなんですよ‥(笑)ぴゅあぴゅあ兄さんも可愛くて、ものすごく癒されましたv 2人の今後を見れる日を楽しみに待ってます♪
お邪魔しました!
いらっしゃいませ♪
萌えシチュ提供できましたか?(^^)
二人とも高学歴ですよね〜。残念な森永くん、どこでカッコよく決めてくれるかなw
暴君の二人のイメージはそのまま、続きも書いていけたらと思います。
ありがとうございました!
いらっしゃいませ♪
環さんのイラスト、ほんとに素敵でしたよね〜(*^^*)
おかげで楽しく妄想できました。
チョコレートは初戀の味♪いいかも〜。
森永製菓の創業者の名前は、びっくりでしたw
まさかの組み合わせですよね!
続き、気長にお待ちくださいね〜
ありがとうございました!
いらっしゃいませ♪
ぴゅあぴゅあですよ〜〜。森永くんもかなりぴゅあだと思います。あー、でもお兄さまの親友に恋慕して振られたりとかはしてるかも。←今考えた
真崎さん出してもいいのかな(^^;)
ありがとうございました!
いらっしゃいませ♪
残念な森永くんに反応ありがとうございまーす(・▽・)
いいとこのお坊ちゃまなのに残念。ふふ。←この辺が歪んだ愛
ブラック森永、皆さん期待されてますねえ…。どう発動させようか悩みどころです。
兄さんは兄さんのままですよ♪かわゆく書けるよう頑張ります!
ありがとうございました〜。
いらっしゃいませ♪
初コメありがとうございます〜!(≧▽≦)碧さんのブログにもよくお邪魔してます。コメント残したことなくてすみません…。
残念な森永くんとぴゅあぴゅあ兄さんでキュンキュンですよ〜。
二人のその後、なるべく早く書けるようにしますね。
ありがとうございました!
コメントではおし振りです(^^)
環さんとの素敵コラボおめでとうございます!
PCから伺いたくて今頃になってしまいました。
士官学校生の森永君と下宿してる書生さんの兄さん…
なんて美味し過ぎる設定なんでしょうか?
syuyuさんもやっぱり神だった…
一生懸命に兄さんの気を引こうとする森永君がとっても可愛いですね!
人見知りな兄さんがとっても弟妹思いで本当に優しくて素敵でした。
私こう言う微笑ましいのも好きです〜(^^*)
この二人が少しずつ愛を育んで行くのですね♪
今はぴゅあだけど、今後の展開がとても楽しみです!
次回の環さんとの素敵コラボ楽しみに待ってますね!
ありがとうございました☆
いらっしゃいませ♪
先日は素敵なものをありがとうございましたー♪♪
設定はもう、半分以上環さんのですよ(^^)
あとはそれをどう活かすかですね……責任重大です!
今後も森永くんは健気に残念に頑張りますよ〜。兄さんは多分原作よりもうちょっと分かってると思います(じゃないと長期連載になってしまうw)。
環さんの素敵イラストに少しでも近づけるように努力します!
ありがとうございました♪