自分の家族であっても、連絡もせずに押し掛けることってなかなかできないです。
福岡の人って……と勘違いしちゃうくらいにはあの三人の衝動的なやり方がインパクトありますね〜(笑)。
ただ、そういう衝動って実は必要だったりするのかな、といつもぐずぐずしちゃう自分は羨ましいです…。
(失敗談ならいくらでも語れるぜ)
今日は一個妄想文を上げたけど、もう一つ、Plan.7を読む前に妄想していたことがあります。
それも書いちゃおうっと。
Plan.6とPlan.7の間に、こんなことがあったかもしれない。という前提です。
※原作とは関係ない妄想文です。
※若干暗いテイストですので、ご注意ください。
【ROMAN】
…しばらく、先輩と離れて一人で考えさせてください…
森永の言葉が頭の中をぐるぐる回る。
離れて、あいつがどこかに行ってしまったら?
そんなことを想像すると、心の中を冷たい風が吹き荒れる。
わかんねえ、なんで、なんで。
なんで、そんなことを言うんだ。
今までも、あいつは極端な行動ばかりだ。思慮深いように見えて、すごく衝動的で、そういや真崎もアポ無しだったな……いやあいつのことなんかどうでもいい。
あいつにはちゃんと家に帰れって言ったけど、やっぱちょっと心配だな…。
松田さんちに行く前に、ちょっとだけ、ちょっとだけ寄って行くか。
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シェアルームを見上げると、部屋の灯が点いていて、ほっとした。
良かった。ちゃんと帰ってるな。
歩道のガードレールに腰掛けて、煙草に火を点ける。
確認できたら良かったはずなのに、なんとなく。なんとなくだ。そうだ、煙草が吸いたかっただけだ。
ふーっ、と吐き出される煙が部屋の灯を少しぼかす。
……昨日はちょっと、言い過ぎちまった、かな…。それで出てっちまったんだし…。
でも俺の言うこと聞かないで勝手に真崎に会いに行ったりして、言い訳したり、勝手なこと言いやがるし、あーなんかまたムカムカしてきたっ。
大体俺が寝てなくてあいつがぐーぐー寝てたりとか、ありえんだろうが!
こんな心配してんのに、なんだよ、離れて、…離れて考えるって…
やめだやめだっ、心配するだけ無駄だ!あいつが勝手に、離れるなら、それで…っ
なんでだ…
なんで、なんでこんなに、今あいつに会いたいんだろう?
今日だって大学で一緒にいたのに、なんだか遠い気がしていた。
会いたいと思うけれど、足は動かない。
ごめん、って…
悪かったって謝ったら、あいつの機嫌直るかな。
そしたら、前みたいに戻れるのか?
…俺は、どうしたいんだ、一体…
戻りたいのか、それとも…
煙草はすっかり燃え尽きていた。携帯灰皿を取り出して、押し込む。
「行くか…」
もう一度、部屋を見上げてからその場を離れた。
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森永は荷造りをする手を止め、何気なく立ち上がってカーテンの隙間を覗いた。
「…あれ?」
アパートの前を歩いて行った人影が、宗一に似ていた。長い髪の、細身の…
「まさかね…」
月のない夜は暗く、見えていたあの人はもう見えない。
森永は、カーテンを戻すと窓に背を向けて部屋に戻った。
嫌いにはなれないけれど、諦めることはできる。
そのための準備を始めた森永は、わずかな宗一の気持ちの変化に気付くことができないでいた。
end.
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すみません暗くて。
ほのぼのもらぶいちゃも好きですが、ダークなのも書いときたくて。
タイトルはSOFT BALLETの曲です。旅立ちの歌です。
「遠くまで歩く もうすぐに届く」というフレーズが繰り返されるのですが、兄さんは随分遠いところまで来て、そしてもうすぐ答えに手が届きそうなところにいるなと思って選んでみました。
2011-3-9 02:00
森永君がちゃんと帰ってるか心配になってアパートにやってきた
兄さんが切なくて泣けちゃいました(*T0T*)
灯りを見てホッとして戻りたいのに戻れない
でも森永君がそこに居れば兄さんは安心できるんですよね。
なのに森永君はその場所から離れようとしてるなんて・・・
あきらめられるわけないんだから覚悟を決めて
兄さんを待ってて欲しいです。ステキなSSでした。
ありがとうございましたー★
いらっしゃいませ!
森永くんが荷物まとめてるの知ったら、兄さんつらくて仕方ないですよね…。
森永くんと兄さんが一緒にいるところ、早く見たいです(>_<)
来月は、来月こそは…!
コメントありがとうございました♪