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2013 明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます
昨年は管理人が飛んでいた(°□°;)にもかかわらず、沢山のご訪問ありがとうございますm(_ _)m
本年もどうぞよろしくお願い致します。

一年ぶりってどういうことだ紅穏です←
ヒノエくんが好きすぎるのはいつものことで、ちょっと某影の子のバスケット漫画やら歌の王子様たちに浮気していました2012年。
あとはコードギアスとタイバニにたぎってました。
今年も色々なモノにホイホイされていきそうですが、よろしくお願いします。

あけましておめでとうございます

昨年は沢山のご訪問、ありがとうございました
サイト更新は停滞気味ですが、
今年もどうぞよろしくお願い致します。



はい、紅穏です。
こばなしupしましたが、新年関係ない(笑)むしろヒノ望なんかもアヤシイ…そんなラインです。
当初は、妖艶な望美の姿をヒノエが初夢みた→夢オチでしたが 何でかアレ?
一時間半ほど前に目覚めて創作した結果…です(>_<)

そうそう、クリスマスに遙か3をおよそ三年半ぶりに起動させ有川兄ルートをやりました!
絆の関を越え忘れたり、メモの存在を全く忘れていたり……大変な事態を引き起こし(笑)
四章の熊野から出られない罠にハマりました(爆)熊野好きすぎてビックリ。熊野川の怨霊退治をたぶん三回くらいした←←

そのくらい操作に迷ったんですな…久々にやると分からないものですね(*_*)
地味に有川兄ルートが長くて困った…。
リビングでプレイしていたので兄と姉が見ていたり(笑)兄に至っては那智の滝スチルに「あかん…違う意味でドキドキするわ」と。
…そういう、ゲームじゃないから遙かは!!やっても、ちゅーとか知盛EDのどうなったスチルくらいだからっ(>_<)9
実家は…リビングでやるしかないんで。。それはおいといて!

有川兄ルート、時間かかった…もともとEDとかも長いから余計かな(笑)

ヒノ望こばなし〜紅穏〜

届けたいのは、この想い。

熊野を想い。望美を想い。
そうして手にしたのは、オレの望んだカタチ。


「ヒノエくん、起きて…?」
ゆさゆさと遠慮がちに揺すり起こす声に目を覚ますと、そこには愛しい彼女がいて。
「のぞ…−っ?!」
名を紡ごうと唇を開いたのも束の間、彼女の唇が重ねられてはそれを遮られてしまった。

―何かがおかしい。

相手はあの、奥手の白龍の神子。口付けをする度に頬を染めて、泣きそうな瞳で見つめてくる娘だ。
勿論、目覚の口付けをしてくれた試しなど一度たりともない。
それがどうしたことか、恥じらいなど欠片もみせずに、……。

暫くして唇を離した彼女は満足げに微笑みを浮かべており、細かいことなどどうでも良くなった。
あぁ、オレの想いがやっと通じたんだ。と望んだ愛のカタチが漸く…
そう、漸く手に出来た。



「望美…」
愛しい名を口にして手を伸ばし、彼女の頬に触れたまでは甘い夢心地だった。そう、それまでは。
指に触れたのは柔らかな肌ではなく、柔らかな毛並み…尖ったような耳が2つ。おまけに「にゃー」と、幻聴と思いたい鳴き声まで聞こえてきた。

―何かがおかしい!?

戦場さながら、意識を覚醒させて飛び起きたオレの瞳に映ったのは神子姫ではなく

「おはようございます、ヒノエ。やっと起きましたか」
ニコニコと温厚そうな胡散臭い笑顔を向ける叔父と、その腕に抱かれた白い子猫。何だろうか、とてつもなく嫌な予感がした。

「望美は…どこだよ」

「おや、君には彼女が見えませんか?ここにいるじゃありませんか」

ほら。

そう言って悪びれもなく差し出された子猫に言葉を失ったのは言うまでもない。

「僕の部屋で調合していた薬を間違って飲んでしまったみたいです。まさか子猫になってしまうなんて……」

「弁慶、テメェ…!!」

「いいんですか?望美さんの前で僕に手を上げても。何の解決にもなりませんよ」

振り上げた手は降ろすしかなく、その代わり白い子猫を奪いとって弁慶の元から離れることにした。
「薬ができたらお持ちしますよ」と言っていたが……正直不安なヒノエであった。


一方、望美はというと…
「大変です望美さん、僕の部屋にあった薬を烏が間違えて持っていったようでヒノエが…!」
と、弁慶に子猫を差し出されていた。

子猫を抱いた二人が鉢合わせするのは、もう少し先の話。

おしまい。

ヒノ望こばなし〜紅穏〜

【左手の薬指に目がいった。】

ヒノエが熊野から現代へと時空を越えることを始めて7度目だったか…ある時から女の左手の薬指に目がいくようになった。
望美から聞いた話によると『婚約指輪』と呼ばれる代物だという。
結婚の約束を示している指輪は、一つの証。

彼の時代では、『熊野別当』という地位があるため彼女を奪われるなどそう心配することはない。
が、現代では熊野別当の地位や水軍頭領などは何の意味もなさず。離れた時空で暮らす愛しい姫君を守ることは至難の業である。
数々の戦を潜り抜けてきた体術や剣術も現代で役に立つことも少ないだろうし、何より望美は口説き文句に滅法弱い。

―どうしたもんかな…オレの姫君を守るには―

他者に効果的かつ、彼女が意識してくれるものが良い。

あの白魚のような指へ、現代風に倣って指輪を贈るか。
それとも口付けか。
それとも、軽い痛みを添えるように甘噛みをしてみるか…。
それとも……。


―ねぇ姫君、お前はどれを好んでくれるかな…?―






つづく…?

突発的に、書きたくなりました。時空を行き来する中で、ヒノがこんなことを思っていてもいいかなと。

小話〜紅穏〜

物語るのは唇ではなく、瞳。

「やっぱり、弁慶さんとヒノエくんは血縁だよね」
そんな彼女の言動に、イラりとしてしまった気持ちは嘘ではなく。自身でも分かっていることを指摘されるとやはり心穏やかにはいられない。

「ねぇ姫君、二人きりの時に他の男の名前を出すなんて…オレへの意地悪かい?」
「そっ、そんなことないよ?!ただ、やっぱり似てるなって……」

意地悪をしていないと焦りながら否定する彼女であるが、素直な部分がうっかり顔出しているのは彼女らしいと言うべきか。

「あのね、姫君。俺はアイツなんかー」
「そんなに僕が嫌いですか、ヒノエ?」
「?!弁慶っ、」

己の言葉を遮って疑問系で跳ね返ってきた言葉に、ヒノエはあからさまに嫌そうな声を上げた。
名を呼ばれた彼は、穏やかな笑みを浮かべながらまずは少女に挨拶をしている。
「今日も可愛いですね、望美さん」から始まり「ヒノエと一緒だなんて妬けますね」と、お決まりの台詞を告げていて。
その言葉の向かう先である彼女は、やんわり受け流しているものの…仕組んだように弁慶が切なげな眼差しを向ければ、途端に慌てだす始末。

「弁慶さんも、ヒノエくんも、そんな眼で私を見るのは卑怯すぎる…!」
などと、卑怯者扱いされてしまったが大人しく黙っている弁慶ではない。
「おや、ヒノエと眼差しが一緒とは僕としたことが失敗したかな?」
「おい弁慶、それはどういうことだい?」
「キミと同種の眼差しということは、好きでもない女性にまで色目を使う…ということでしょう?それは流石に」
「はぁ!?元はといえばそう仕込んだのはアンタだって忘れたのかよ!!」
「えぇ、忘れましたよ」
今まさに掴み掛からんとするヒノエは、もはや経緯を忘れて弁慶に噛みつくような勢いで。この叔父、甥は犬猿の仲というか…甥をおもちゃにする叔父というべきか。

いくらヒノエが敵意剥き出しで睨みつけても、弁慶は涼しげに流してしまっている。


目は口ほどに…否、口以上に物を言う。
だが、同族にはそのルールは通じないのかもしれない。





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