耳をふさいだまま生きている

笑顔の裏に感情を殺し

面白くないものを面白いと言い

楽しいという自分に慣れた

泣く事も怒る事も無駄だと決めつけ

何もかもつまらない日常に変えたのは

誰でもない自分である

後悔だとか反省だとか生まれる感情に

冷めた心で自分を否定する

くだらない

そうして気づけば

ほら

本当の一人ぼっちの出来上がり

“人って一人で生きるもんなんだよ”

“一人でも平気に決まっているじゃないか”

“所詮自分以外はあかの他人さ”

なんて理由をつけて格好つける

寂しいだとか一人は嫌だとか

今更

言える筈ないじゃないかと取り繕った口はもう止まらない

“恥ずかしい”のか?

違うだろ

そういうのは

“めんどくさい”んだろ?

意地を張って強がって

結局

自分が変わらないかぎり一方通行

何も変わらないんだよ

救いの手や声など

いくらでもあった筈なのに

全て断ち切ったのはおまえだよ


誰かのせいにする前に
自分自信に胸を当てて聞いてみるんだ

そう

『手遅れにしたのは俺なんだ』