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雨詩

瞳を閉じる。

雨音に耳を傾け横になった、

パラパラと降り出していた雨粒が

数時間たった今

もはや風だか雨だかわからないうねりをあげて外を吹き荒れている。

この激しさだと庭の梅の木は今夜が最後であろう。

散った花弁が雨上がりに晒され朽ち果てた梅の木を想像すると少し物悲しくなった。

そういえば倉庫に横付けした通勤用の折りたたみ式自転車も倒れているだろうな…

なんて、

取り留めない事を考えているうちも窓の外はしきりにこれでもかという程 雨だ

窓板がどこかに当たっては時折、ゴン,ゴン,と鳴る。

室内で寝る体制に入ったもののまったく寝付けない。

いったい

「いつになったらこの豪雨は止むのだろうか……」

応えなど鼻から興味がない疑問を口に出す

そうだ、

この、雨が止んでも止まなくても

どうでもいいのだ。

自然の事柄に詳しくもなければ興味もない


いや、興味はあるだろうが現時点では己の知識向上のための実行にはいささか赴かない気分なのである。

つまり

退屈を堪能しているのだ。

就寝前の静けさを堪能していたいのだ。


瞳を閉じる。

灯りを消した室内とは違う更に暗い黒い視界に浸る

沈むような感覚に 雨音…

一定のリズムで耳に入る様々な音に包まれながら私の思考は眠りに誘われる────
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