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雨と夜と落ちる

降り出した雨音に気がついて

窓の外を見やる

ポタポタと落ちる雫がガラスにはりつき

流れ落ちる様を暫く眺めながら

気づかぬうちに溜め息が漏れていた

嗚呼、

なんて切ないんだろう

虚無感にうなだれ回らない思考でどうでもいい事を永遠と悩み出す

目の前の机に突っ伏す己の腕に頭を抱え込み丸くなりながら

瞳を閉じれば視界が閉ざされ

暗闇に落ちていった

耳に入る窓ガラスを叩く雨音が

徐々に強くなるのを聴きながら

ぐるぐる

ぐるぐる回る思考と

パタパタ。

パタパタと繰り返す


どうにもこうにも出口が見つからないんだ

迷宮入りの迷路に迷い込んだかのような

不安と焦り。

考えても

考えても、

欲しい答えも道も見つからず、

わからず、

探していたものがなんだったのか

納得いく答えがなんだったのか

己という存在がナニモノなのか

などと。

それすらも考える思考が停止してゆきそうな己に

一寸

恐怖を感じた。


存在理由?

存在価値?

役割?

愛?

生きるって

なんなんだ?


背中を駆け抜ける嫌な悪寒に苛まれ

ハッと意識を取り戻すと

目の前に鏡が置いてあったんだ。

恐る恐る覗いてみるとそこには

不安そうな顔の己が写り込む

────二人。

息を詰まらせ身動き出来ずにバッチリとかち合った瞳と瞳。

背後に写るもう一人の己が次第に微笑んでいた


・・・
そいつは、まぎれもなく

己自身である事に驚きを隠せないまま

ポタリ、と

どこかで雫が落ちた瞬間

★絵日記バトン

小学校の夏休みに書いた絵日記ふうに、今日の出来事を手書き絵つきでどうぞ───

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