コナーとマーフィー兄弟は、マフィアのケンカに巻きこまれて留置されるが、そこで信じる神から「悪しき者を処刑せよ」との啓示を受ける。正当防衛で留置所を出た2人はすぐに銃を手に入れ、神の啓示に従い、闇にはびこる悪人たちを始末していく。

上記はAMAZONのDVD紹介から。
この紹介文を見て初めて「あぁそういう映画だったんだ」と思いました。だいたいからして、私はアクション映画に向いてない。主役の兄弟の思想にも、物語のラストまで共感できなかった。
(ラストの「罪悪にも限度がある!」でやっと、それなら仕方ないかなと思えました)

AMAZONや他のネットレビューでも評価は高いですが、私はあまり好きではありません。主張はよくわかるけどね。エンドロールの演出もおもしろいと思う。
ただ、随所に感じるリュック・ベッソンの影響と思える演出が、監督自身のものになっていなくて(悪く言ってしまえば“猿真似”の範疇を出ていない)、そうした演出が出るたびに映画自体が浮ついて、観ているこっちも落ち着かなくなってしまう。
特にデフォーたん演じるスメッカー周辺の演出は非常にノーマン・スタンフィールドで、観ていてハラハラ。この演出は監督の手に余っている!デフォーたんが邪気眼にしか見えない!
また、作中「頭が切れる」と評されるデフォーたんですが、観客から見ると物語の展開に添ってキャラクターが動かされているだけで、頭が切れるようには見えない。どちらかと言うと逆に見える。

似たようなストーリーの映画で『フレイルティ』という作品があるけど、サスペンス好きの私はこちらの方が好み。