夏と冬と 夜と昼と




雨降る日と照る日と



人の笑ふと腹立つと




老いたると若きと




白きと黒きと 想ふ人と憎む人と




おなじ人ながらも
心ざしあるをりと変わりたるをりは
まことに こと人とぞおぼゆる




火と水と 肥えたる人痩せたる人




髪長き人と短き人と





夜烏どもの居て
夜半ばかりに睡寝さわぐ
落ちまどひ木伝ひて




寝起きたる声に鳴きたるこそ
昼の目にたがひてをかしけれ