風吹けば蓮の浮き葉に 
玉越えて涼しくなりぬひぐらしの声









源俊頼 金葉和歌集















風が吹くと、水面に浮かぶ蓮の葉に波しぶきの水滴が越えて散り、涼しくなったことだ。
折からのひぐらしの声も涼しさを誘う。
























風が池の上を吹く夏の夕暮れの涼しさと、
蓮の葉に置く水滴を動的にとらえていて、
清涼感のある歌です