がらがらどん




三匹のやぎのお話。三匹ともみんな
「がらがらどん」という名前です。


ある日、三匹のがらがらどんは、
山の草場に食事に行きました。



山を登る途中で
橋を渡らなければならないのですが、
橋の下には、なんと大きな怪物「トロル」が。




三びきのやぎのがらがらどん



最初に一番小さいやぎが、橋を渡ります。
当然、トロルに見つかり、
一飲みにしてやる!と脅される小さいやぎ。



しかし、そこは機転を効かせます。



もう少し待てば、
もっと大きいやぎが来るよと言って、
見逃してもらいます。



宣言通り、
次は少し大きい二番目やぎが橋を通ります。



待ってましたとばかりに、
一飲みにしてやる!と脅すトロル。




ですが、またも同じ手を食わされます。
もう少し待てば、
もっと大きいやぎが来るとのことで、
二番目やぎも見逃します。



このトロル、非常に律儀。



その時、気が付くとトロルの目の前には、
一番大きいやぎが!
慌ててトロルは「何者だ!?」と叫びます。



「おれだ!おおきいやぎの がらがらどんだ!」




二本の角で目玉をでんがく刺し。
肉も骨も粉々に踏み砕くぞ!と大やぎ。




怖い…
私がトロルだったら泣いちゃいます




威嚇かと思いきや、本気だった大やぎ。




本当に目玉を串刺しにした上で、
文字通り木っ端微塵に。





なにも、なにも、そこまでせんでも!



無事に山の草場に辿り着いたやぎたちは、
食べ過ぎで太って家に帰るのもやっとでした、
というお話。





感想

トロルは、結果的に縄張りに入った
やぎを威嚇しただけで終わってしまい、 
どちらが悪者かわからない状況



読み聞かせ時は、いかにトロルを怖く演じて
悪者に仕立てるかが鍵になります。



また、1番目と2番目のやぎが仲間を売った、
という意見もあるみたいですね。
確かにそうとも取れるかも。




まぁでも、三匹とも仲が良さそうだし、
きっと事前に作戦会議したんでしょう!



と思ったら、
小さい頃に同じように考えていた方が
いらっしゃいました。三匹の会話が面白い




3匹のヤギのがらがらどん


ちなみに、最後の締めくくりに
「チョキン、パチン、ストン はなしは おしまい」



と謎の擬音が出てきて、
「え!?誰かに食べられたの?」と


ドキッとするのですが、
「めでたし めでたし」のような、
民話でよく見られる決まり文句ではないかと言われているようです。





山羊危険