キズナ

とても良い本に出会いました。

桜庭一樹さんの
「ほんとうの花を見せにきた」という本です。



厳しい掟の中で生きる、竹の匂いのする吸血鬼。
まとう空気は冷たく、鏡には映らない。
彼らの名は、バンブー。


あの日、人間のぼくの命を救ったのはバンブーの
ムスタァ。それ以来、同じくバンブーの洋治と3人で暮らしてきた。


これからも、ずっとずっと一緒にいようね。
ムスタァ、ぼくの、ぼくだけのバンブー。
彼らにとって特別な火、「ぼく」の物語。



そして、
片腕の少女のバンブーの「その後」の物語。



最後に、
バンブーたちの昔々、「はじまり」の物語。



3つのお話が収められています。




哀しい予感の漂う幸せほど残酷なものはありません。ここ最近読んだ本の中で一番酷い
(グロいという意味ではなく)。


一話目のあるシーンがあまりにつらくて、
思わず「あっ」と小さく叫びそうになりました。


そんな話なのにシリアス一色にはならなくて、
この本を色で例えるなら黒ではなく白です。


銀色の光を放つ、雪のような白。
悲しくって、きらきら眩しく美しい。


生きることが忘れることや失うことだけであるならそれは絶望的です。
しかしおそらく、それだけではない。


命の火は希望の火、消えるまで生きなくてはなりません。火が消えたら、平和の空でまた逢えるのです。


上手く表現できませんが、
温かく優しく強く切ない物語です。

私は、この本が大好きになりました。




空ト海ノ


天気良好なんだけどなぁ

釣れないんだよなぁ。

悔しいんだけど気持ちいいんだよなぁ。

腹ペコなので、そろそろ帰ります。





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ヤコブノハシゴ



雲の隙間から光が差す

名の知れた画家が描いた絵のような、
幻想的な光景です。



その光は
「薄明光線」のほか、別名が多数ある。

気象現象としては
「薄明光線」

一般的には
「天使の梯子」がよく知られている名称。



天使の梯子、天使のはしご
(てんしのはしご、Angel’s Ladder)


天使の階段
(Angel’s stairs, Angel’s stairway)


ヤコブの梯子、ヤコブのはしご
(Jacob’s Ladder)


レンブラント光線
また、単に光芒と呼ぶこともあります。




その中で名称に使われている
ヤコブの梯子のお話です。

※これは個人的な解釈ですのでご了承ください。




ヤコブが旅の途中で野宿し、そこで、
天使が天に届くはしごを上り下りする夢を見る
 



という旧約聖書の一節から
ヤコブの梯子として知られる様になりました。




アブラハムの息子イサクと妻リベカに、
エサウとヤコブという双子が生まれた。

双子だけど全然似ていない。
兄エサウはアウトドア派、
弟ヤコブはインドア派。



ある日父は、息子達を呼び、
結果を出した方に跡目を相続し祝福を授けると言いました。


エサウは結果を出そうと苦を苦とも思わず
右往左往に駆けずり回りました。


一方、ヤコブは真面目に駆け回るエサウを騙くらかし、跡継ぎの権利も、父イサクの祝福も欺し取ってしまう。






エサウは結果を出し
父のもとへ祝福をいただきに行った。


すると父は「え?エサウ遅っせーし、
だって、もうヤコブに祝福しちゃったし…」

「限定1名様だったんだよね残念無念」

「ゴメンねゴメンねー」



「…ワナワナワナワナワナワナワナ」
「ブルブルブルブルブルブルブルブルブル」
「ガクガクガクガクガクガク…」


エサウは怒った。
めっちゃめちゃ怒った。

テレビを投げ飛ばし、
カーテンを引きちぎり、
カベにパンチして穴を開ける


震えが止まらない。
涙も鼻水もヨダレも止まらない。
オナラも止まらない。
もう誰もエサウを止められない。







エサウは鬼の形相でヤコブを追いかけた。




「んなぁらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「まてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「ごらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」





ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ






速い、速すぎる…









ヤコブも逃げる。必死だ。




逃げよう母の故郷へ。




その途中、荒野で野宿しているとき、
天まで届く階段の夢を見た。



その階段は天使たちが上り下りしていた。
そして神の声を聞く。




「ヤコブよ。私は今オマエがいる土地をオマエと子孫に与えるぞよ。子孫は砂粒のように増え、
各地に広がるぞよ」




ヤコブは「なんて恐れ多いことだ。この場所はは天の門だ、神の家(ベテル)だ」と恐れ入り、
枕にしていた石を記念碑として立てたんだとさ。




というお話です。
















このエピソードは、

「主よ、みもとに 近づかん」という
有名な賛美歌(320番)にもなっています。




さすらうまに 日は暮れ
石のうえの かりねの
夢にもなお 天(あめ)を望み
主よ、みもとに 近づかん

主のつかいは み空に
かよう梯(はし)の うえより
招きぬれば いざ登りて
主よ、みもとに 近づかん

目覚めてのち まくらの
石をたてて めぐみを
いよよせつに 称えつつぞ
主よ、みもとに 近づかん






映画の「タイタニック」で、
タイタニック号が沈んで行く時に楽団が演奏していた美しい曲です。




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