秋霖

いづかたに 




秋のゆくらん我が宿に 




こよひばかりの雨やどりせよ






雨宝

雨降りな日は動きたくない

雨に打たれるのは嫌いだけど
雨は好き

窓越しに雨粒を眺めてたり
屋根や壁にあたる雨音を聞きながら
本を読んだり考え事したり
布団の中でゴロゴロしたり

自分が雪雷雨風を凌げてることに
凄く安心を感じる

でも、雨降りの楽しみは


雨上がりの日、太陽の光を受けた雨のしずくが
どんなに高価なダイヤモンドより
美しく輝く

それ見ること




youtu.be

干天の慈雨






悲しみの 涙のごとく 降りぬれば
罪を清むる 慈雨となりや






















干天の慈雨とは、


日照り続きのときに降る、恵みの雨。
待ち望んでいた物事の実現、困っているときに
さしのべられる救いの手にたとえる。





つまり困難な環境、状況でしか
感じることのできない優しい雨。







雨窓


雨垂れの音が、ひっきりなしに続いている毎日ですが、皆様お変わりございませんか。


この時期は、暑いからと脱げば肌寒く、
肌寒いからと着れば蒸れ、
スニーカーは濡れ、
下手すれば靴下までも…。


洗濯物は部屋干し乾かないが為に
臭くなりやすく、
乾燥機に行けば満席と、
不快に次ぐ不快。


只今、現実を逃避し
ゲームと漫画と小説を横に置き
窓越しに雨を見ながらケータイいじってます


生活のなかの雨は好みませんが、
自然のなかの雨は好きです。



今日は休みなので
雨にまつわる言葉を探してみました。






にわか雨(にわかあめ)

急に振り出してすぐにやむ雨




雨あがり(あめあがり)

雨がやんだばかりのこと




雨模様(あめもよう)

今にも雨が降り出しそうな空の様子




雨宿り(あまやどり)

外で雨にあったとき、
軒下や建物の入り口で雨がやむのを待つこと





通り雨(とおりあめ)

さっと降ってあがっていく短時間の雨





雨勝ち(あめがち)

雨降りの日が多いこと。
また一日で雨の降っている時間が長いこと




五月雨(さみだれ)
陰暦五月




(六月)の頃に降る長雨

走り梅雨(はしりづゆ)



梅雨入り前に見られる露を思わせる天候のこと。
迎え梅雨(むかえづゆ)とも言う



男梅雨(おとこづゆ)

ザーッと烈しく降っては
サッと止むことを繰り返す、


はっきりとした型の梅雨


女梅雨(おんなづゆ)

しとしとと長く降り続く型の梅雨




送り梅雨(おくりづゆ)

雷をともなってひときわ強く降る
梅雨の最後の雨




夕立(ゆうだち)

夏の夕方に雷をともなって
短い時間に激しく降る雨




霧雨(きりさめ)

霧のように細かい雨粒が降りかかる雨




天気雨(てんきあめ)

太陽が出て晴れているはずなのに
パラパラと降る雨。




狐雨(きつねあめ)、

狐の嫁入り(きつねのよめいり)とも言う




雨夜の月(あまよのつき)

雨が降る夜の月は実際には見ることができないところから、逢えない恋人の姿を想像するときなどに言う




雨夜の星(あまよのほし)

めったに見られないことのたとえ




蝉時雨(せみしぐれ)
まるで天から降るように鳴きしきる
蝉の声を時雨の音にたとえた語



実りの雨

万物をうるおす救いの雨





日本語には季節や美しい自然の風景をあらわす言葉が多いですね。


中でも花、雨、風や月にまつわる言葉を書き言葉として用いると、
そこに風情ややさしさが感じられて、
気品が漂います。



何気ない表現ですが、日本語ならではの美しい言葉の響きが感じられると思います


この長雨もいつかはやみ、
真っ白い雲が浮かぶ
一面の青空が広がることでしょう、 

何卒、心ふさぐことなく、
お心お健やかにお暮らしください。


夏雨香





まだ雨が降ってもないのに
「あ、雨の匂いがする」と言いだし、しばらくすると実際に雨が降り始めるというように、

雨の気配を感じられるのが田舎育ちのか都会育ちの差だという 話がありますが。


雨が降り始めた直後に地面から立ち上るあの独特な香りは、田舎育ちの人でなくとも子どもの頃の思い出とともに記憶されている、懐かしい匂いなのではないでしょうか。


その”雨が降り始めたときに地面から立ち上る匂い”についてのお話しです。


雨そのものの匂いなのか、
それとも地面の匂いなのか?


地面の匂いならば場所によってその匂いに違いがあるのか?


あの雨の降り始めの匂いは「ペトリコール」というギリシャ語に由来する”石のエッセンス”という意味の名前がつけられています。



1964年に鉱物学者のベアとトーマスが発表した論文の中で作られた造語だそうです。


論文では”長い間日照りが続いた後の最初の雨に伴う独特の香りをペトリコールと定義しています。



“雨が降り始めたときに地面から立ち上る匂い”は、ある種の植物から発生した油が乾燥した土や石に付着し、
その油が雨にあたった瞬間に細かな粒子となって舞い上がることで発生するのだそうです。


さらにベアとトーマスは翌年に発表した論文の中”その油には種の発芽や初期の成長を遅らせる働きがある”とも述べています。


長い間日照りが続くと種が芽を出してもすぐに枯れてしまうから、植物は子孫を守ろうとこの油を出していると思うと、
自然界の営みは合理的であると同時に神秘的ですね。


そして”雨が降った後の匂い”というのもあって、
こちらは土壌細菌がつくり出すジェオスミンという物質の匂いなんだそう。


ペトリコールの”石のエッセンス”に対し、
ジェオスミンは”大地の匂い”という意味。
さらに雨の匂いにはオゾンの匂いも含まれているそうです。


そもそもオゾンという名前は
ギリシャ語の”におう”に由来していて、
清々しく強い香りだそうです。



香道のように雨の匂いを嗅ぎ分けてみるというのも雨の日の楽しみになりそうですね。


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