話題:妄想


ドクミン

「拝啓 私をいつも見つけてくれるあなたへ。あなたがいなくなってから百年が経ちました。…」

いつかデッドバイデイライトのサービスが終了して、誰もプレイすることができなくなって、サバイバーたちはそこでやっと殺され続ける運命から逃れられるんだよね。同時に殺し続ける運命からキラーたちも逃れて、そのあとはみんなどうなるんだろう…

ドクターが迎えに来ることを信じてミンちゃんは留まり続けるんだ。百年、二百年、千年…老いることも朽ちることも出来ないまま。そして誰も迎えに来てくれなくて、総てを忘れてしまって…。

そこでやっと誰かがやってくるのよ。
「ここに来るまで大変だったんですよ」なんて言うんだけど、もうミンちゃんは言葉なんて忘れてしまっているの。その人が誰かもわからないの。自分が誰を待っていたのかも忘れてしまったし、自分の名前ももう覚えてないの。

もう一度最初から二人で覚えていくの。

いつか二人は手紙を見つけるの。年月が経ちすぎて劣化した紙は、それでも大事に保管されていたから文字を読むことができた。

「拝啓 私をいつも見つけてくれるあなたへ。…」そこには「私はずっとここにいます。」って書いてあって、もしかしてこれ、私が書いた手紙だったのかなって思い出すの。
二人で笑って、それからもずっと一緒にいればいい。