「困惑」


あたいらしさ、とは、一体何なんだろうか。

好奇心旺盛な所なのか、
それとも正直に言いすぎる所なのか、
はたまた、依存する所なのか。

「迷ったら、自分を信じればいいんですよ。」

歳下の子に諭されて、確かにねって、
相槌を打ったまでは良かったんだけど。

じゃあ、自分は一体どうしたいの?
その問題が、ずっと頭の中で回ってる。

離れ難いのに、傷付くのは怖い。
好きなのに、信じきれていない。
一緒に居たいのに、そばに居てはダメだと感じる。

周りが言うから?
親が反対するから?

離れる勇気も無いくせに、
自由な空をずっと夢見てる。

向こうからヨリを戻すとか、
そんな滑稽な事は絶対しないはず。
あたいから本当にさよならすれば、
あたいたちの関係はここで終わり。

それもまた、怖いと思う要因。

必要とされているという、優越感。
おじと過ごす事で満たされる安心感。
なのに複雑なのは、どうして?

親の反対を押し切ってまで付いていく、
その確固たる理由がどうしても見つからない。

元より母親は大反対。
最初はどちらでもないと言っていた父親も、
「不安要素が多いなら、この先長くない」
「もっと、真面目な人がいるから」と言った。

もうこれ以上、同じ事で口論になりたくない。
その為には、もう離れるしかない。
お互い、それでハッピーエンド?



こんな年の瀬に仕事は無くなるし、
おじとの関係もよく分かんない。

逆を取れば。

今、全てをリセットして元通りになれる、
そんなチャンスでもあると思う。

元々は一人暮らしだった、あたい。
自由を謳歌して生きる人間だった。
ただ、それが、その頃の生活に戻るだけ。









このまま居ても、永遠許されないなら、
今ここで断ち切った方がいいのかもしれない。