おかゆできたー!
なんかいい感じにできた気がする!!
テッテッと階段を上がる
ガチャ……
「入るね」
静かに入るとスヤスヤと寝ていた
テーブルにお粥をおいて
じっと横顔を眺めた
...美人だなぁ
初めて会った時から美人さんと
思ってはいたけれど
こう、まじまじ見ると改めて実感
まだ薬飲めてないし、起した方がいいよね
ユサユサ…………
「ななみーごはんだよ」
「……んん」
ゆっくりと瞼が上がり瞳が私をとらえる
「おかゆ、食べれそう?」
「うん、ありがとう」
むくりと起きて目をごしごし
なんか自然体の七海見るのは
初めてかも
じーっとお粥を見つめる七海
「……どうしたの?」
もしかしてまずそうとか!?
どうしよう(´・ω・`)
「ふーふーしてくれないのかしら」
ぽつと七海が言った
「....」
えーーなにこれなにこれ
めっちゃかわいい!
ほっぺ赤くしてうるうるな目で
見つめている
もちろん……
「してあげる!」
半分ぐらい食べて薬を飲んだら
またすうすうと寝てしまった
いやーなんかいいなぁ
看病って!ステキ!!
■□■□■□■
んんーなんか私まで眠くなってきたなぁ
アラームセットして
ちょっと寝ちゃおう
「むにゃ……」
■□■□■□■
「……夜空?」
おでこがぬるくなって起きると
夜空がいなかった
もう、帰っちゃったのかな
メガネをかけてから部屋を出た
下に降りるとソファーで
丸まっている夜空がいた
寝てる...
近寄って手の甲で顔を撫でる
「ん〜」
むにゃむにゃとする彼女はかわいかった
ゴク
無意識に夜空へと顔を寄せる
ピピピピピピ!
■□■□■□■
部屋に鳴り響くアラームで
目を開けると七海の顔があった
さらりと黒髪を揺らし
耳元に口を近づけた
「おはよう、夜空」
「!」
ぞわぞわっとして、体が仰け反る
「おは、、よう」
手探りで携帯を探してアラームを止めた
心臓がドキドキして
状況がうまくつかめない
「起きたんだね、七海」
「ええ、だいぶ楽になったわ」
にこりと笑う七海はいつもどおり
「もう暗いけど、帰らないの?」
窓を見ながら七海が言った
「心配だから、泊まっちゃだめ?」
「もう大丈夫だけど..暗いし不安だわ」
今は夜の9時くらいで
外はもう真っ暗
「親御さんがOKなら、泊まって?」
パアッ
「わー!泊まる!泊まる!」
こうしてお泊まりが決定した
.