「そ、そんなの、恥ずかしい……」



「だって汗かいちゃったわ」





七海がぱたぱたと服に空気を入れる



ちらりと流し目でこちらを見ている




入ろうアピールがすげぇ!






「……あ!熱、もうない?」



「ん、待って」




近くに置いてある体温計をとって


計ってみる






ピピピッ……ピピピッ……





【37.3℃】






「下がってきたねーよかった」



悪化してなくてホッとする



「ありがとね、夜空の看病のおかげね」




微笑んで頭を撫でてくれた




「良くなってなによりだ」


「そうね、じゃあ」




すくっと七海が立ち上がる





「??」


「お風呂いきましょ」





「!!!!」





は、話変えたのに………



どどどうしよ



こんなからだ見せらんねぇぇ






「お湯入れてくるね」




パタン








「....。」




え、え?



七海出ていっちゃった



拒否権!拒否権は!?








■□■□■□■




ドッドッドッ



心臓の音がありありと分かるほど


鳴っている





無意識に正座の状態で


七海の帰りを待つ








ガチャッ……




「!」ドキイッ




「そろそろ入るわよ……ってなんで正座?」





「い、いや、そのっ」



あせあせと足を崩す






くすくす、と七海が笑う




「顔が真っ赤だわ、入ってないのに」




「うっ、だって……」



「おいで、お湯冷めちゃうよ」




私の手をひいて立たせる




部屋を出て階段を下りて


あっという間にお風呂の前に






「……脱がしてあげようか?」



「えっ、いやっ!自分で脱げる」








って、、


しまったぁぁぁぁ




自分で脱ぐって条件反射で言ってしまったぁ






頭を抱えている間にも

横で着々と脱いでいる







ドッドッドッ





心臓が高鳴ってゆく








「先、入るわね」




バタンと閉められて



ぽかんとしてしまう





どうしてこうなった……






しぶしぶ脱いで

そろそろと顔を扉から出す



湯船に浸かっている七海




ふちに顔を乗せている





「夜空、見て」




……何だろう?



七海が手にもっているのは



シュワシュワする入浴剤





「おおー!それすきー!」



「早く入ろ?」





そそくさ入って体を流して



ちゃぽんと入った





「あったかーーい」



ぬくぬくなお風呂にホッとする




「はい、どうぞ」




入ると私に入浴剤を渡してくれた



桃の香りのやつだ!




お湯に浸けると桃の香りがふわっと広がり


お湯がピンクになってゆく





「いい香りね」



手でお湯をすくって匂いを楽しんでいた




「うん!久々に入る〜」








ゆったり浸かっていると



すすす、と七海が近寄る






七海おっぱいでかぁ( ゚∀゚)



無意識に目がいってしまう




ふにっ







ん???





ふにっ、






両手で胸を触ってきた







って、おい




またか!!!!!!!









.