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ふたりの5








「お、おはよう七海さん..」



あからさまな苦笑いであいさつ






「おはよう、夜空。待ってたわ」




にこっと作り笑いのような笑顔で
あいさつされた




こ、これは...?


怒ってる?のかな??






「.....。」





いや、会話続かないよ


なにか言ってほしい、、、





そう思いながらてくてくと歩きだした





「えっと..?七海さん?」



おそるおそる声をかける





「どうしたの?そんな顔して」




チラリと目線だけが動く


なんか機嫌悪いよね(´・ω・`)?





「いつも一緒に行かないからどうしたのかなーって思って」



「ふぅん」



「....。」







えっ、待って


会 話 終 了 し た





質問には答えないスタイルか!



なんだそれ!







「..また、」




ポツリと七海が口をひらいた



「ん?なに?」



「また、避けるでしょ?」




しゅんとした寂しそうな声で言った






「..ごめん」






.....いや、なに謝ってるんだろ


私悪くないと言うか、なんというか、、






「な、七海はさ?」


「うん。」



「どうして好きなの?私のこと。」







自分から聞いたのに

なぜかドキドキした



わからない緊張感






……ビクッ




七海は静かに手を繋いできた





「あっ、」





手がひんやりとして細くて

やわらかくて女の子の手だった





「夜空の表情も仕草もスキ」




ドク




「優しいところも」





ドク





「全部が好きなの」








ドクン











「ッッ、え、あ」








思ってた以上にダメージをくらった





ほんのり顔が赤くて



話してくれるたび手をぎゅっとする七海は




とても可愛くて綺麗だった








「ねぇ、どうして夜空が真っ赤なの?」





クスッと笑って頬をさらりと触れた






「そっ、そんなこと……!」




自分のほっぺに手を添えると



外は寒いのに熱くなっていた





「!」





「いま、告白の返事はいらない」



「え?」




「夜空を惚れさせるから」






にやっと笑ってスルッと手を離した






「覚悟してね?」




「〜っな」







なんだか朝から照れくさくなってしまった







今日どうやって


乗りきろうかな....




















.






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