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暁に燃える貴方の瞳に


椿の花の首が落ちて
紅蓮が私達の糸を焼き尽くして

君は死の森で独り、

呪詛を唄う
見えない王様。


私にだけは見えている。
私にだけは聞こえている。

その

哀しい
煉獄の炎にも 似た、

おかえり


くらり、

足元が崩れる。


酷い目眩で
世界の輪郭が歪む。


深淵のかんばせに

夜を吸う提灯の灯火。

その仏頂面に
何故か、
ひどく泣きたくなった。

回游する、


きらきら、
夢はうつつを映し出し、

―嗚呼、御覧。

―ぶらぶら たゆたう、白い四肢。


此れは誰の夢?
逸れとも現?

微睡んだ先に、
鈴の音が しゃんと響いた。

気が狂う、踏み出した先は 泥沼



眇められた鳶色の瞳に、囚われる。

―嗚呼、見ないでくれ

と心は叫ぶのに

醜い自分を暴かれ、
浅ましい醜態を曝け出し、

結局 その無音の追及から、逃れることなぞ出来ぬのだ。


―でも、貴方は汚れないのだね、


唯唯、絶望の縁に うつくしい神様をみた。

そうやって、空想に浸ってさ


穏やかな終焉

幕を引くように、
瞼を閉じるように、

目が覚めた時
貴方はそこにいるのかしら、

それとも、
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