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あの日、私の唯一の光だった悪魔 何度も何度も、読み返しております。 切なくて、怖くて、不気味で、残酷で、ほの暗く、 甘酸っぱくて、愛らしくて、優しくて、暖かく、穏やかで。 大好きな一説は、序章のこちら 「贅沢な虚構と緩慢な絶望に縁取られていたあの日々の、私の記憶と妄想の城を再構築するためには。」 この本に限っては、これ以上、感想を綴ることができません。 どれだけ言葉を尽くしても、この一文以上にこの本を表することはできないと思って。 そして私が求めている世界が此処にある、と思わせてくれる一文。 文学性とエンターテイメント性のどちらにも優れていながら 決してそんな言葉では収まらないものがあります。 眠れない深夜にテーブルランプの明かりのもと。 不意に目覚めた寒い早朝。 起き上がれない真昼の昼間のベッド。 何度でも読み返してしまうご本です。 * ← → bookmark |