咽び泣く紫の花 : aria : bookmark


2012/3/25 Sun 23:29

知られざる少女の為に


何度も読み返したご本、
いつも側に置いていたいご本、
影響を受けたご本、
心躍る楽しいご本、
とにかく魅力的なご本。

アリアの大好きなご本たちを、ちょっとご紹介。
宜しかったらお付き合い下さい。




ジッドは仏蘭西のノーベル文学賞作家。
狭き門が有名ですが、アリアは田園交響楽が好きです。
波乱に満ちた人生をおくった作家で、
だからその恋愛観や宗教観が独特の世界を描き出します。
登場人物全員の心情が痛いほどで、
誰ひとり悪者はいないのに、とても切ないお話。




ハムレットが好き、特にオフィーリアが大好きな私。
この本の描き出す新しいオフィーリア像が魅力的。
原作との接続も、絶妙です。
この著者のご本はもっと読みたいのですが、日本では出版されていなくて残念です。




一番最初に読んだなしき氏のご本。
初めて手に取ったのは、中学生の頃だったでしょうか。
書店で、まるで運命のような一目惚れでした。
なしき氏のご本の中でも、とくに優しくて温かい。
了読した時は、とにかく号泣しました。
そこから10回ほど読み返す間は泣き続けましたね。
哀しさというよりは、感動、感銘、共鳴。
大好きです。




好んで読んでいる古典。
和泉式部は特に好きな歌人です。
初めて読んだのは図書館にあったハードカバーの小学館 日本古典文学全集でしたが。
日記というよりは、歌物語のような風情。
どの和歌もとても巧みで美しく、情熱的。
物語の筋も大変面白いです。




高校世界史を隅々まで勉強しても、全くと言ってよいほど登場しないチェーザレボルジア。
ちなみにボカロの曲でカンタレラというのがありますが、
あれはこのボルジア家の伝説の毒薬カンタレラから来ています。
チェーザレは、妹のルクレツィアと恋仲であったらしいというお話も有名ですね。
世界史大好きな私もかなり難しくて戸惑いましたが…
マキャベリやダヴィンチなどのよく聞く名前も登場しますよ。
とにかく面白い歴史小説。
外交や兵法も興味深いの。
これでアリアはチェーザレに惚れこみました。




大好きなドラマのノベライズ本。
原作ドラマを観ていないと少し読みづらいのですが…
禅宗の修行僧と白血病の小学校教師の純愛。
恋愛ものとしてだけではなく、人生の道しるべにもなるようなありがたいお言葉がつまっています。
心が優しくなるお話です。




一番好きな歌集。
これは好き過ぎて、このハードカバーのものを購入。
お値段張りましたが、大きなご本を抱えながら読むのが幸せ。
まあ重すぎて実家に置きっぱなしにしなくてはならないのですが…




皆さま一度は国語の時間に読んだことがあるのではないでしょうか。
たかむらこうたろう氏の詩が、好きです。



ライトノベルと侮ることなかれ。
ちっともライトではないです。
日本史、特に戦国〜江戸はからっきし苦手のアリアが
この本を読んで戦国を勉強したり彦根を訪れたりしたほど。
ファンタジーですが、歴史をとことんまで研究されているので史実に沿っています。
語彙力、文章力、構成力、登場人物の魅力、どれをとっても秀逸。
とにかく楽しいのでお勧めです。




とにかく可愛らしいお話。
本当に才と実力のある方にしか短編は書けない。
こんなに短い絵本のようなお話で人を泣かせることができるなんて、感服。




オペレッタで有名な椿姫の原作。
ロマンティックで切ないお話です。
特にこの新訳は読みやすくて良かったです。


お付き合い頂きありがとうございました!


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