前回の続きです。

例によって、某ロッジに掲載した日記からの転載です。
3回目と4回目をアップします。よろしかったら読んでちょ(^ ^)。

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ー第3回目ー
 ー真・女神転生シリーズというゲームがある。

神と人間。そして悪魔たちの三つ巴をテーマに、人間とは何か。悪魔とは?そして神とはどんな存在なのかに迫ったゲームだった。
 そのゲームの中に、一瞬だがルキフグスという上級悪魔が登場する。彼は大魔王ルシファーの命令であるものを作っていた。
それは…

”マッカ” ー

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 こんにちは。ミスランディアです。一応通称はみらですw。先回の表示、大不評につき、今回は通常テキストモードでお送りいたします(´;ω;`)。

 さて、時は巡ってAC300年頃。ローマ帝国は、四つに分断されていた国を一つにするために、異教として迫害の対象にあったキリスト教を許可します。皇帝の座を巡っての争いで、十字の印をつけた軍が勝利するというキリスト教徒であった母親の観た予知夢を信じたコンスタンティウスが、その通り勝利したからでした。
 しかしこの時、キリスト教には二つの流れがありました。一派はイエスキリストをメシアとして崇め、更に具現化した神そのものとして盲目的に従う者たち。そしてもう一派は、聖書の記述を古代密儀のユダヤ版であるとし、神とは自らの中に存在し、人生の究極の目的とは自身の内なる神を”認識(グノーシス)”するものだ、とするいわゆるグノーシス派の二派。この二つの流れのどちらを国教として採用するかで争いは激化。過激な争いを繰り広げたもののそう簡単に決着はつかず、ついに反グノーシス派の急先鋒アタナシウスはある策に打って出ます。

 アタナシウスとその同志たちは、態度を決めかねている市民の代表者、古代哲学や密儀に疎い者達(いうなれば無党派層w。)をある会議に招集し、彼らに熱弁をふるいました。しかし、反応はいまひとつ。そこで彼は奥の手を使ったのです。

”見よ!今私はこの手にキリストの血を持っている−”

 何もないはずのアタナシウスの手のひらから何と血が流れ出し、したたり落ちたのでした−。




手品です(笑)。

 しかし、この奇跡に聴衆は驚愕。彼らは皆アタナシウスの側につき、この時からグノーシスは排除の対象となったのでした。この会議によりキリスト教徒の定義がなされ、キリスト教徒とは次の者達を指す、と定められました。

−使徒信条−

我は天地の造り主
能わざるところなき父の神を信ず

我はその一人子
我らの主イエスキリスト
即ち、聖霊によりて孕める処女(おとめ)マリアより生まれ
ポンテオ・ピラトの時苦しみを受け
十字架に付けられ
死にて葬られ
黄泉に下り
三日目に死ねる者の中より甦り
天に昇り
能わざるところなき父の神の右に座し
また生ける者と死ねる者とを裁きせんために
かしこより来たりたもう主を信ず

我は聖霊を信ず
我は聖なる公会と
聖との交わりと
罪の許しと
身体の甦りと
限りなき命とを信ず

 これがあの有名なニケア会議で定められた使徒信条(ニケア信条)です。クリスチャンたちは今でも集会の時にこれを読み上げ、自らがクリスチャンであることを宣言します。

 さて、ここで疑問です。アタナシウスのしたことは、明らかに嘘であり、彼自身が神なんぞ信じていない証拠です。なのに、何故彼はこんなことをしでかしたのでしょう。

 彼はこのままでは国が亡びると恐れたのです。国を強固にまとめ、諸外国からの侵略などから守らなければならない。内なる神なんぞ探すよりも、国を守り安泰に保つことが何より大事だと考えたからでした。
 そして、ローマを強い国とするために、国家が全てに介入していったのでしょう。軍事のみならず、経済、教育、文化。目に写るものが全てにおいて最優先。国民も一部を除いてはこの状況を有難がり、皆こぞって強く、豊かな国のために働きます。経済システムが構築、強化され、お金の流通が盛んになります。貨幣には王の権限が隅々にまで行き渡っていることを示す様に、その時代の支配者の横顔が彫られました。

まるで、生命の木の最高位セフィラー、ケテル(王冠)のイメージの様に…。

ー第4回目ー
 こんにちはミスランディアです。
この項も4回目を迎えました。書き方によっては後2,3回は続きそうです。

 さて、ニケアにおいてキリスト教の概念と信徒のひな形が決定され、排除の対象となったグノーシス派ですが、この争いはその後も蒸し返されグノーシス派による組織団体も結成されていきます。カトリック側は”神の名の下に”戦闘集団を送り込み、グノーシス派を追い詰め組織を壊滅に追いやりました。その滅ぼされた多くのグノーシス派の中で、最も最後まで戦い、死闘を繰り広げたのがあの有名なカタリ派でした。
 しかし、カタリ派は壊滅したものの、生き残った人々が吟遊詩人などになって各地を放浪し、密かにグノーシスの教えを伝えて行ったのでした。カトリック側はこのことに非常に神経質になり、グノーシス派の追跡を始めます。
 カトリックはキリスト教の布教の名の下にあちこちに宣教師を派遣しますが、実のところその真の目的は完膚なきまでのカタリ派の撲滅であり、あの十字軍もカタリ派を駆逐するために結成されたのだそうです。
 そして、その宣教師の代表がドミニク・グスマンという司祭で、彼はその功績を認められて大司教となり、後に列聖され聖人となるのですが、何を隠そうこの人物こそが初代の異端審問最高責任者でありました。

 日本では馴染みのないこのドミニク・グスマン。しかし、私達は意外なところで彼の賛歌を耳にします。どういう訳かグルメ番組。しかも、焼き肉が出て来るシーン。

♪〜ドミニ〜ク、ニクニク…

知ってます。子供の頃讃美歌としてよく聴かされました(怒)。そして、歌わされました(怒)。

♪〜ドミニ〜ク、ニクニク心優しく〜、強〜い人で〜全ての人の幸せのため〜歩くのでした〜。
よその国の悪い人達もドミニクの話を聞きました〜
♪〜ドミニ〜ク、ニクニク貧しいけれど〜いつ〜もい〜つ〜も〜…




 すいません。あと忘れましたww(^▽^;)>☆\(ーー)。

 この歌に乗って、カミサマの御言葉を伝えながら、グノーシス派を虐殺してたんかい!(怒)(怒)(怒)(怒)
 え〜、こうしてここで後の魔女狩りに繋がる聖邪判別省(異端審問)が発足し、時期を同じくして神殿騎士団(テンプルナイツ)が誕生するのです。

 テンプルナイツについては様々な伝説があり、一部グノーシスとの関連が見られる部分もあります。彼らの最後は悲惨なものでしたが、このテンプルナイツが後世に残したもので非常に重要なものがあります。その一つが建築技術。そしてもう一つが金融システムです。
 テンプルナイツは、彼らが世界中の何処にいてもその活動が円滑に行えるようにとテンプルナイツの拠点を各地に作り、そこで彼らのお金を自由に引き出せるようにしました。そう、今の銀行の原型です。このようなシステムのお陰もあり彼らはとてつもない巨大な組織になりました。しかも、宗教組織でもあったため、税金を納める義務も無く、やがてそれは他の権力者達の妬みを買います。
 そして、彼らは異端の罪を着せられ断罪されます。テンプルナイツは壊滅。資産は没収。異端審問を逃れた者たちはアフリカなどに渡ったと伝えられます。
 テンプルナイツが残したもの。それは多くの謎と資産と伝説と、斬新な金融システム。権力者達は、迫害した者達から利益を増やす多くの物を奪い取ったのです。

つづく。

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