スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

小説ゼルダアップしました。

第7回目どす〜。興味があったら読んで下さいませませ(^^;)>。

小説用ブログ
mblg.tv

私の都市伝説

 え〜(笑)。予告致しました、私の都市伝説「リカちゃん電話」でございます。いつまでたっても収まらない猛暑に、納涼を…と言いたいところでございますが、このお話、決して怖くはございません。まあ、都市伝説の大元のネタなんかは、もしかしたら皆こんな感じなのかも知れませんね(笑)。

 これは、私が小学2年の時の話である。

 前年、小学校に上がる直前に東京は板橋区へ引っ越して来た私は、山や森が近くに無いことにえらくストレスを抱えてしまっていた。当時、自然の入口を探して独りでほっつき歩いていた私は、変わり者呼ばわりされていた。そうでなくても友達のいなかった自分。音楽と美しい緑さえあれば人間の友達なぞいらんわい!と本気で思っていた。人間の子供達と遊ぶと、気が合わなくて、必ず喧嘩になり、結局は独りぼっちに。
 今から思えば間違いなく神隠しに会うタイプ。だが、カミサマはそうやすやすとあの世へ連れて行ってはくれない(笑)。そして、そんなんだから色んなモノに会うことになる。
 近所の古い家の近くで、それまで会ったことの無い子供達と楽しく遊んだことがあった。後年、二度と会うことの無かったその子供達の話を、あるチャネラーさんにしたら、「それは座敷童子だよ!」と指摘された(笑)。マジですか!
 さて、小学2年の春の日。相変わらず独り遊びをしている私は一人の女の子と出会った。彼女は自分を”早坂リカ”と名乗った。
 自分と同い年。けれど、学区域は隣の小学校だという彼女とよく遊ぶ様になった。彼女の住むアパートに一度だけだが遊びに行ったこともある。互いの電話番号を交換し、電話で話をしたこともあった。
 しばらくして、彼女と会えなくなった。アパートへ行ってもいない。次第に私も彼女を探さなくなって行った。
 数ヶ月後、夏だったと記憶している。私がお風呂から上がると、母が”リカちゃんと言う子から電話があった”と言って来た。お風呂から上がったら電話をさせるから、と伝えた母は、電話番号を聞いておいてくれた。私はすぐさまかけてみることにした。ところが−。

真面目な話である。母はふざけたり、冗談を言う人ではない(バリバリの厳格なクリスチャン。)母からもらったメモの通りにダイヤルしたら、掛かった先は、なんとあの”リカちゃん電話”。
当時の電電公社。今のNTT。そこがやっている子供向けのサービスである。
 驚いた私は、すぐに以前交換していた電話番号を調べた。同じ番号だ。電電公社の”リカちゃん電話”も調べた。同じ番号!
 この番号で電話で会話もしているのだ。訳が分からなくなった私は、翌日、彼女の住んでいるはずのアパートへ行った。しかし、どんなに呼んでも彼女が現れることは無く、その後、二度と会うことも無かったのである。
 数年後、当時の同級生とみんなで遊んでいた時、たまたまリカちゃんの住んでいたアパート近くへ来た。そこで私はみんなにリカちゃんと言う子を知らないかと聞いた。
 ところが、生まれた時からその界隈に住んでいるのに、そんな子には会ったことが無い、と皆一様に言うのだ。大体、そのアパートに住んでいるなら、学校も同じはずだと…。
 私はそれ以上、早坂リカちゃんの話をするのをやめた。

 更に何年か後、とある恐怖漫画雑誌で、都市伝説についての特集があった。その中に”リカちゃん電話”という話が紹介されていた。人形から電話が 掛かって来るという、怖い話。





もしかして…あれは…。

そういえば当時、私もよくリカちゃん人形で遊んだものだ。友達に不思議がられたのは、私の人形は、いつも綺麗だったこと。

よく一緒に風呂に入れてたからね(笑)。

あのリカちゃんが、そしてあの電話が何だったのかは分からない。けれど、それは不思議な体験として、今も忘れられずにいる。
前の記事へ 次の記事へ