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とりっく・おあ・とりーとぉ!!


「ありったけのお菓子を置いて行け。さもなくば…イタズラしちゃうぞ☆」
…十月三十一日。僕の部屋に現れた少女はそんなことを口走りやがった。
 彼女の服装を見て、僕は一瞬卑猥な内容のイタズラを想像してしまった。だが、背後にあるのはお菓子などではなかった。…それは人間の魂…お菓子を渡さなければ報いとしてお菓子にされてしまうらしい。
「…どうでもいいがやっぱエロい!!」
 ブラを着けているとはいえ、思春期真っ盛りの僕には刺激が強かった。
 血の噴出す鼻を押さえつつ僕は言う。
「…お菓子なら台所の戸棚にあるから、好きなだけ持ってっていいよ。その代わり、今すぐここから出て行け。これ以上見てたら、別の意味で死にそうだ…」
「んに? お菓子をくれるのか? なら、願いを言え。何でも一つだけ叶えてやるぞ!」
 不法侵入に次いで詐欺までやるのかこの娘は?
 胡散臭いことこの上ないので、僕は適当な願いを言って受け流す。
「あー、はいはい。んじゃ、世界平和で」
「…んに、わかった」
 そして少女は大量のお菓子と共に部屋を出て行った。きっと台所へ行ったのだろう。これで僕はお役御免だ。
「さって…寝よう」
 あまりに血を流しすぎたためか、貧血もあいまってその夜はぐっすりと眠れた。


―翌日、世界はちょっぴり平和になっていた―


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 今回はあえてSS形式で説明文書いてみたw
 久しぶりのカラーイラストでブランク感じた…いつもの二倍くらい時間かかったしorz
-エムブロ-