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ひっさびさ…

HPに足を運んで下さった皆様、本当にごめんなさい。

ここ1ヶ月ちょっとでいろんなことがありました。

良いことも

悪いことも

でも悪いことが多かったかな(-.-;)

これは私自身のことではないけれど、

秋葉原の事件に若干病みました。

痛い。

心が、痛かったです。

そして怖かった。

それは、犯人が人を刺し続けたこともだけど

むしろ『人』に恐怖を感じました。

ニュースの中継の後ろでピースをする人たちや、興奮した様子で笑い合う人たち。

自分へのコンプレックスを人のせいにし続けた犯人が求めていたのは結局人なのに、人を殺して助けを求める不安定さ。

最近、いろんな人に出会ってよけいに、私の幸せで平凡な考えに収まらない人がいるのだと感じました。

久々

ここに書くのも久しぶりだ(^_^;)

なんだかここ何日かいろんなことが起きた。

悲しいこととか


不安なこととか


嬉しいこととか


切ないこととか



ありふれたことだけど、ぐるぐるいろんなことが回り回って今心が鳴いてる。



ぎゃー



ってそんな変な鳴き声じゃないけど(笑)

鳴いてるよ。

遠征中ナリ

ゴールデンウイークは遠征ナリ。







うわーん(ノ_・。)




ゴールデンウイーク明けにはHP更新しよ!!!!!

珍しく左恵です(小説)

なんか今日雨の中で左恵が頭に浮かんだ〜。剣薫はやっぱり好きだけど、違うカップリングもいいよね(´∀`)


***********



「馬鹿ね」



外は



雨。




「ほんとに、あんた馬鹿よ…」




ずぶ濡れで、いつもはツンツンと立っている髪を垂らしている目前の男。いつも以上にだらしなく乱れたさらしが、床に水を落とす。



「わりぃな…」



フッ、と笑った顔は今までの何倍も餓(う)えている狼のようだった。



「トリ頭のくせに」


「あぁ?」



「何でもないわ」



思わず、くすりと笑った。なぜ今笑うことが出来たのか分からないけれど。



外は



雨。



なのに



すべてが



渇(かわ)いていくー…



「おい」



「あんたねぇ、うちの床を水びたしにする気?」



「おい、ちょっとこっち向け」



「いくら馬鹿でも風邪ひくわよ」



「おい、恵」「ほら、てぬぐい」



「恵」



あいつに強く、掴まれた右手が痛い。



けれど、



あいつに



強く



掴まれた



心が



一番痛い。




「泣くなよ」



「うるさいわよ。泣いてないわ」



分かっていた。この男は日本に収まりきらないのだと。指名手配中に、会津まで走って来た大馬鹿者であるのがその証拠だ。


私が剣さんと出会った時、この男は一緒にいた。案外大人しい男だと思った。全てを拳(こぶし)に込めてぶつける。そのわりに優しくて人を放ってはおけない。お気楽で、前向きなやつだと思ったのだ。



だが、それはほんの一部だった。



ギラギラとした、目。



爆発しそうな、気。



戦いの中で自分の目的を探し、神谷の仲間の中で自分の居場所を探していた。けれど、いつしかこの男は湿気た薪(まき)のようにくすぶっていたのを私は知っている。



「行ってきなさいな」



それぞれの道に進むだけ。

「おう」



自分はその道にすでに足を踏み出した。



「ま、あんたの生命力があれば死にゃあしないでしょ」



なのに、『寂しい』だなんて、



「おうよ」



我が儘(わがまま)かもしれない。



「必ず、生きて帰ってきなさい…。死人は治せないんだから」



我が儘でもいいー…


ただ、思いはひとつなのだー…



きっと、伝えるにはもう遅いけれど。



「恵」



「何よ」











「好きだ」







雨が止んだのに、



乾いていた全てが



潤(うるお)って行く。



なんて天の邪鬼(あまのじゃく)な女だろう、とくすりと笑う。


「本当に…馬鹿なんだから」



「わりぃな」



風邪(小説)




珍しい。




自分でもそう思う。いつ以来だろうか、この感じは…。



体が重い。


頭が揺れる。


喉が乾く。


だが、なんてことはない。ただの風邪。死をくぐり抜けてきた痛みより、よっぽどましだ。


「おはよう、薫殿」


朝ご飯も作ったし、水を汲(く)みにも行けた。ちょっと休めば、すぐに治るだろう。心配性の彼女に言うまでもない。


「おはよう、剣心」


ほら、いつも通り。今日はこれから朝ご飯を食べて、洗濯をして、それから布団をー…




「剣心」



「なんでござるか?」





ひやり。







「やっぱり…」



おでこにあてられた手から伝わる、気持ち良い冷たさ



と、



彼女のちょっと呆れた、ちょっと怒った、ちょっと…寂しそうな思い



「剣心ったら、いつも我慢するんだもの」



頬を膨らまして言う彼女の瞳が、いつもより深い色をしていた。



「大丈夫でござるよ」

「駄目!こんなに熱が高いじゃない!早く横になって!」


「でもやることが…」


「病人はおとなしくしてなさい!」



まるで「お母さん」だ。…なんて、少しこそばゆいことを思う自分をさっさとしまい込む。





俺は


彼女と


近付くことは


ない。






ずるい男だ。三十路になる年だというのに、いつまでも嫌になる。



「剣心、大丈夫?」

「ああ、大丈夫でござるよ」


この部屋の小さな染みのある天井が、最近落ち着くのは何故だろうか。横になると、まわらない頭が眠気を誘う。だがいくら熱があっても、いつもの癖で深く眠ることなどどうせできないのだ。だからゆっくりと目を閉じて周りの気配を感じる。





ひやり。






先ほどと同じ感触と温度。



彼女の



手。



けれどその手は離れることなく、



ゆっくり



十字傷に降りていくー…



「あなたは何を背負っているの…?」


静かな声が、すべてに伝わる。



「私は…」



体の芯が



「あなたに安らぎを与えることは出来ないのかな…」



震える。



「あなたは…1人じゃないんだよ?剣心ー…」








俺は、一人だ。





一人でなければ許されない。





ましてや彼女を





巻き込むわけにはいけないんだ。





全てを奪ってしまう前に




俺は全てを捨てるんだ。





入って来るな。






君は、





綺麗すぎて






眩しいー…













無性に泣きたくなった。





ずるい男だ。






俺は望んではいけない、人間なんだ。





なのに











彼女を





望んでいるー…





「水…代えてこなくちゃね…」




そう、すべては熱のせいだ。




さっさと出ていってくれ。








俺が






君を






想う前にー…
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