TOP PAGE




学園生活2日目・中




ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ランキング参加中




 キンコーン キンコーン…



「ねぇ二人共。この後時間空いてる?」

「空いてるよ!」

「僕も大丈夫ー」

「よかった! あのね、あなたたちの武器をもっとじっくり見てみたいの」

「うん!いいよ、ね!」

「でもどうしてー?」

「あなたの武器を見た後から、他の3人の武器も気になってきちゃって」

「そうなんだー」

「じゃあさ、寮に置いてあるから遊びにおいでよ!」

「ホント!? じゃあ早速行きましょ!」

「待って!まだ帰る準備終わってないー!」




─━─━─━─━─





というわけで、
マルーとリュウ、レティは、寮の310号室にやって来た。


マルーが部屋の扉を開ける。




「ただいまー!」
「帰って来たよー」

「あらマルー、おかえりなさい!」

「お邪魔しておりますわ」

「フロウ!こんにちは!」

「私もお邪魔するわよ!」

「レティさん!どうしてこちらに?」

「マルー達の武器がどーーしても観たくて。フロウこそどうして来たの?」

「リンゴさんのパートナーを観に来たんです」

「パートナー?」

「あたしの杖のことよ。このメテオロッド!」

メテオロッドですって!?

「…そんなに驚くことなの?」

「ねぇ見ていい!?触ってもいい!?」

「…いいわよ。はい」


レティは、リンゴからメテオロッドを受け取り、まじまじと見つめた。





「この力強さは本物ね! どうやって手に入れたの?」

「これはミズキさんからもらったものよ。あたし達サイクロンズの武器は、みんなミズキさんからの支給品なの」

「ミズキさんってまさか、五大戦士の一人の方ですか!?」

「(五大戦士)ー? なーにそれ」

「知らないのですか? かつてカゲという闇の存在を封じ込めた5人の戦士のことですよ」

「そうなんだー」

「…本当に知らなかったのですか?」

「(世界の守護者)ってことしか、僕はミズキさんから聞いてないんだー」

「そうでしたか……まぁ、良いでしょう!今日覚えればいいのですから!」

「はーい」


「(珍しいわね。いつもなら知識は正しくとか言ってお説教に入るのに)」

「(そんなこと出来ませんよっ。ご迷惑になりますし…)」

「どうしたのー?」

「いえっ!何でもありませんっ」

「 ?? 」



「はいお待たせっ!持って来たよレティ!」

「!! 待ってたわ!」

「おー、目がらんらんだー」

「あたし達の武器、全部揃っちゃったわね」

「そうだね!」

「んーん……なるほどねー」


レティは、マルーが持って来た武器をじっくりと眺めた。



「これがマルーのね。持ってもいい?」

「いいよ!でも何で分かったの?」

「言ってたじゃない。マルーの授業用の剣と、愛用の剣は形が近いって」

「覚えてたんだね!」

「…確かにこれはよく見る形だから扱いやすいでしょうね。けど、
 これにあのフェニックスが宿っているというのかしら?」

「えっ?!まさか!! これはフェニックスソードじゃないよ!」

「…そうよね! ごく普通のルビーソードに、そんなのが宿っているわけ
「へぇー!これって、「ルビーソード」って言うんだ!」

「…今まで武器の名前知らないでいたの!?」

「ただもらっただけだから、ちゃんとは聞いてなかったんだ」

「そうだったの…」


レティは両手に持っていたマルーの剣をそっと置き、さっと足を組んでから説明を始めた。




「マルーの武器は「ルビーソード」で、ボールの武器は「クリスタルブレード」、リュウのその槍は………ああっ!」

「どうしたのー?」

「驚いたわ。これ、ナチラン国の女王様が幼い頃使っていた武器よ」

「そうなのー?」

「名前は確か「ロイヤルペリドットランス」ね。 自然の力を使いこなす訓練の為に、お城の槍に風の力を込めたものよ。プレミア品だから、もし売ったらとんでもない額に
「僕の大事な武器だよ!売っちゃダメー!」

「大丈夫よ!そんなことしないわ。
 とにかくこの槍は、リュウが今日授業でやろうとしたあの技がやりやすいわ。挑戦してみて」

「うんー。じゃあ僕今すぐ特訓するー!」

「私も必殺技の練習したい!」

「必殺技?何なのそれ?」

「剣から電撃じゅばーーーーーんっていうあの技だよ!」

「…もしかして最初に巨大植物にぶつけた、アレ?」

「うん! 「フェニックス・ロード」って名前にしたよ!
 ねぇねぇ!学園に稽古場みたいなところはある?」

「園庭にならスペースがあるわ。一緒に行く?」

「ありがとう! じゃあ早く行こう!」

「わーい〜!」

「じゃあ二人共、また後で!」
「それじゃーねー」

「二人共待って!武器置いてってるわよーっ!
 …あ。お騒がせしましたー」



「行っちゃいましたね」

「もぅ。相変わらずなんだから。
 技術の向上もいいけど、あたし達はこの学園の問題解決に努めなきゃいけないのよ。忘れてないでしょうね?」

「…そういえば、リックさんとボールさんはどちらにいらしてるのでしょうか」

「どうせ図書館よ。ここにはいないんだし」

「そうですよね。 私たちも行きませんか?ここにいるのもなんですから」

「いいわよ。行きましょ」




こうして
放課後がまた過ぎてゆく―。



……一方その頃



ランキング、参加してます!

にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ

nextprev 



アースの風の戦士たち。 Flag:2
Episode67 学園生活2日目・中

message bookmark!



contents
アースの風の戦士たち。 Flag:0(10)
アースの風の戦士たち。 Flag:1(19)
アースの風の戦士たち。 Flag:2(34)
アースの風の戦士たち。 Flag:3(36)
アースの風の戦士たち。 Flag:4(29)
アースの風の戦士たち。 Flag:5(5)
きゃらくたー絵。(0)
そのた。(3)

URL





TOP PAGE




-エムブロ-