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キンコーン キンコーン… 「ねぇ二人共。この後時間空いてる?」 「空いてるよ!」 「僕も大丈夫ー」 「よかった! あのね、あなたたちの武器をもっとじっくり見てみたいの」 「うん!いいよ、ね!」 「でもどうしてー?」 「あなたの武器を見た後から、他の3人の武器も気になってきちゃって」 「そうなんだー」 「じゃあさ、寮に置いてあるから遊びにおいでよ!」 「ホント!? じゃあ早速行きましょ!」 「待って!まだ帰る準備終わってないー!」 ─━─━─━─━─ というわけで、 マルーとリュウ、レティは、寮の310号室にやって来た。 マルーが部屋の扉を開ける。 「ただいまー!」 「帰って来たよー」 「あらマルー、おかえりなさい!」 「お邪魔しておりますわ」 「フロウ!こんにちは!」 「私もお邪魔するわよ!」 「レティさん!どうしてこちらに?」 「マルー達の武器がどーーしても観たくて。フロウこそどうして来たの?」 「リンゴさんのパートナーを観に来たんです」 「パートナー?」 「あたしの杖のことよ。このメテオロッド!」 「メテオロッドですって!?」 「…そんなに驚くことなの?」 「ねぇ見ていい!?触ってもいい!?」 「…いいわよ。はい」 レティは、リンゴからメテオロッドを受け取り、まじまじと見つめた。 「この力強さは本物ね! どうやって手に入れたの?」 「これはミズキさんからもらったものよ。あたし達サイクロンズの武器は、みんなミズキさんからの支給品なの」 「ミズキさんってまさか、五大戦士の一人の方ですか!?」 「(五大戦士)ー? なーにそれ」 「知らないのですか? かつてカゲという闇の存在を封じ込めた5人の戦士のことですよ」 「そうなんだー」 「…本当に知らなかったのですか?」 「(世界の守護者)ってことしか、僕はミズキさんから聞いてないんだー」 「そうでしたか……まぁ、良いでしょう!今日覚えればいいのですから!」 「はーい」 「(珍しいわね。いつもなら知識は正しくとか言ってお説教に入るのに)」 「(そんなこと出来ませんよっ。ご迷惑になりますし…)」 「どうしたのー?」 「いえっ!何でもありませんっ」 「 ?? 」 「はいお待たせっ!持って来たよレティ!」 「!! 待ってたわ!」 「おー、目がらんらんだー」 「あたし達の武器、全部揃っちゃったわね」 「そうだね!」 「んーん……なるほどねー」 レティは、マルーが持って来た武器をじっくりと眺めた。 「これがマルーのね。持ってもいい?」 「いいよ!でも何で分かったの?」 「言ってたじゃない。マルーの授業用の剣と、愛用の剣は形が近いって」 「覚えてたんだね!」 「…確かにこれはよく見る形だから扱いやすいでしょうね。けど、 これにあのフェニックスが宿っているというのかしら?」 「えっ?!まさか!! これはフェニックスソードじゃないよ!」 「…そうよね! ごく普通のルビーソードに、そんなのが宿っているわけ 「へぇー!これって、「ルビーソード」って言うんだ!」 「…今まで武器の名前知らないでいたの!?」 「ただもらっただけだから、ちゃんとは聞いてなかったんだ」 「そうだったの…」 レティは両手に持っていたマルーの剣をそっと置き、さっと足を組んでから説明を始めた。 「マルーの武器は「ルビーソード」で、ボールの武器は「クリスタルブレード」、リュウのその槍は………ああっ!」 「どうしたのー?」 「驚いたわ。これ、ナチラン国の女王様が幼い頃使っていた武器よ」 「そうなのー?」 「名前は確か「ロイヤルペリドットランス」ね。 自然の力を使いこなす訓練の為に、お城の槍に風の力を込めたものよ。プレミア品だから、もし売ったらとんでもない額に 「僕の大事な武器だよ!売っちゃダメー!」 「大丈夫よ!そんなことしないわ。 とにかくこの槍は、リュウが今日授業でやろうとしたあの技がやりやすいわ。挑戦してみて」 「うんー。じゃあ僕今すぐ特訓するー!」 「私も必殺技の練習したい!」 「必殺技?何なのそれ?」 「剣から電撃じゅばーーーーーんっていうあの技だよ!」 「…もしかして最初に巨大植物にぶつけた、アレ?」 「うん! 「フェニックス・ロード」って名前にしたよ! ねぇねぇ!学園に稽古場みたいなところはある?」 「園庭にならスペースがあるわ。一緒に行く?」 「ありがとう! じゃあ早く行こう!」 「わーい〜!」 「じゃあ二人共、また後で!」 「それじゃーねー」 「二人共待って!武器置いてってるわよーっ! …あ。お騒がせしましたー」 「行っちゃいましたね」 「もぅ。相変わらずなんだから。 技術の向上もいいけど、あたし達はこの学園の問題解決に努めなきゃいけないのよ。忘れてないでしょうね?」 「…そういえば、リックさんとボールさんはどちらにいらしてるのでしょうか」 「どうせ図書館よ。ここにはいないんだし」 「そうですよね。 私たちも行きませんか?ここにいるのもなんですから」 「いいわよ。行きましょ」 こうして 放課後がまた過ぎてゆく―。 |
contents アースの風の戦士たち。 Flag:0(10) アースの風の戦士たち。 Flag:1(19) アースの風の戦士たち。 Flag:2(34) アースの風の戦士たち。 Flag:3(36) アースの風の戦士たち。 Flag:4(29) アースの風の戦士たち。 Flag:5(5) きゃらくたー絵。(0) そのた。(3) |
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