屑星達の戯言





世の中には英雄になれる子とそうでない子がいるんですよ。本人の望む望まないはこの際関係なくね。で、何がいいたいのかといえば、彼は英雄で、俺はそれになれない。
あの日の俺たちは兵隊で、誰かの描いたシナリオ上では捨て石だった。力の差は歴然としていて、木の棒ではチェーンソーに勝てないって知りながら挑むしかできない愚か者の集団だったんです。だからあなたには踏み越えていって欲しかった。









もう俺が来たから心配ない、みたいなその余裕と自信はどこから見えるのかな。彼がそう言ったわけではないのだけど。でもやっぱり、倒れ伏した仲間達の前に現れた彼は救世主のようにもみえた。だからこそ、ピンチを救ってくれるヒーローは、彼の役割なんだなぁって、思い知らされた。








どうして僕じゃないんだ。なんて台詞誰が言えるものか。それじゃ才能に嫉妬しているみたいじゃないか。生まれたときから不公平なことなんて思い知らされている僕がそんな卑しい羨望の眼差しで彼を見ることなどありえない。ありえては、ならない。ぼくがぼくではじゃなくなってしまうことを認めるのとおんなじだ。




ないものねだりの屑星達戯言

 




綱吉に向けて。とある三人の独白。平行世界の先でVSイエーガー捏造。所詮彼の活躍を引き立てるための道具でしかないと知っていた。

 

 







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