雲雀

 

影響し合わずに済む位置を探していた。触れられることなく、だけど僕から手を伸ばそうとすれば届くような距離に居たかった。彼は良くも悪くも真っ直ぐ過ぎるのだ。彼の放つ飾らないストレートな言葉は僕の纏っている鎧なんて存在しないかのように突き破る。むき出しの自分を晒されるということはあまり心地良いものではないのに、そんなことに気付かない鈍感な彼は今日も僕の鎧の外れた腕を躊躇いなく掴み、引き寄せるのだ。 (あぁ、無防備になるというのは結構、)

雀さんからみた了平兄さん。

 







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