人を愛することとは、その人を何度も許すことだ。と、何かで読んだ。

その言葉を見て、家族が思い浮かんだ。家族とは許せないものの積み重ねで、それを許して、許して、受け入れる集合体なのだと思った。それこそが愛なのだ。

愛はずっと恋の延長線上にあるものだと思っていたけれど、それは違うのかもしれない。恋をせずとも人は愛せる。大切なものを許して手放さず、受け入れて包み込むのだ。それが愛することなのだ。

なぁんだ、わたし、たくさんのものを愛して生きてるじゃない。