ログイン |
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/30 23:25:48 ID:6YRD5iJaP
年末・黒の組織 リビング
ウォッカ「うぅ〜、さむさむ〜。こたつこたつ」バタバタ
ウォッカ「今朝は特に冷えるな」コタツモグリー
ジン「おい、ウォッカ」
ウォッカ「あ、おはようごぜえます!兄貴!」ヌクヌク
ジン「ああ、それよりもうすぐ始めるぞ」
ウォッカ「へい!うちの組織の年末恒例行事……」
ジン「ああ、餅つき大会だ」ニヤリ
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/30 23:31:31 ID:6YRD5iJaP
ジン「もうすぐもち米の準備ができる、あとはキャンティに任せてきた」
ウォッカ「臼も杵も庭に出してますぜ!いつでも始められますぜ!」
ジン「そうか、少し休憩してもち米を待つか……ウォッカ、ココアでいいか?」
ウォッカ「あ、俺がいれますよ!」
ジン「いや、いい。ついでだ。お前もココア多目、砂糖多目だったな」コポポ
ウォッカ「へい!兄貴と同じです!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/30 23:39:22 ID:6YRD5iJaP
ジン「ココアはやっぱり森永だな……バーボンが取引先からもらったクッキーがあったな、あれも出すか」コポポ
ウォッカ「……」ジーッ
ジン「恋はスリル、ショック、サースペーンス」ハナウター
ウォッカ「……」ホッ
ジン「ん?どうした、ウォッカ」コタツモグリー
ウォッカ「い、いえ。なんでもねえをです!餅つき楽しみですね、兄貴」
ジン「ああ。貰い物だがクッキーがあるぞ、なかなかいけるぞウォッカ」モグモグ
ウォッカ(兄貴、機嫌良さそうでよかったぜ)
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/30 23:49:34 ID:6YRD5iJaP
ウォッカ(こないだの組織の忘年会は酷かったからな)
ウォッカ(兄貴、あの事引きずってるのかと思ったぜ)
ホワンホワンホワンホワンホワワワワーン
数日前 米花町駅前・白木屋
ベルモット「はいはーい!次はジンのモノマネしまーす!」ヨイドレー
ウォッカ「あ、姉御!飲みすぎですぜ!」
ジン「……」グビグビ
バーボン「でたー!ベルモットさんの十八番!」
ベルモット「ンッンー!じゃ、やりまぁす!」ヨイドレー
キリッ
ベルモット「聞こえるか?毛利小五郎……」ジンマネ
ジン「……」ギリッ
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/30 23:58:01 ID:6YRD5iJaP
ベルモット「その背広に風穴を開ける前に聞きたいことがある……」ジンマネ
キリッ
ベルモット「10秒くれてやる……答える気になったらそのイヤホンから左手を放して上にあげろ」ジンマネ
キリッ
ベルモット「ずらかるぞ……構うな!急げ!」ジンマネ
キリッ
ベルモット「どう?」
バーボン「あははは!ベルモットさん似てるー!」
キャンティ「ぷっ……ちょ、バーボン、ジン兄に悪い……ププッ」ワライコラエー
コルン「wwwwwwwwwwww」
ジン「ベルモット……!」ギリッ
ウォッカ「あ、兄貴……」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/31 00:03:56 ID:uJggwO1+P
ホワンホワンホワンホワンホワワワワーン
ウォッカ(余興とはいえベルモットの姉御はジンの兄貴へのあたりが厳しいよな。信頼してるからなんだろうけど)
ウォッカ「あ、このクッキーホントにうまいですね、兄貴!」モグモグ
ジン「ああ、なかなかのモノだな。キャンティやコルン、バーボンにも残しておいてやろう」モグモグ
ウォッカ「あ、あの……姉御には……」
ジン「……」
ウォッカ「……」
ジン「ココア、もう一杯飲むか?」
ウォッカ「へ、へい!いただきやす!」
ウォッカ(これダメだ。まだ怒ってる)
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/31 00:08:06 ID:6YRD5iJaP
キャンティ「ジン兄ー!もち米準備できたけどー?」
ジン「わかった。庭に運んどいてくれ、それが終わったら少し休憩していろ。ココアをいれておく」
\ワカッター/
ウォッカ「いよいよですね!兄貴!」ワクワク
ジン「……ウォッカ」
ウォッカ「へい!兄貴!」
ジン「お前に最高の餅を食わせてやる」ニヤリ
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/31 00:16:33 ID:uJggwO1+P
ジン「うちの餅つきは数年前から恒例だが、臼と杵を使う昔ながらのやり方だ」
ジン「最近では各々の家庭で餅つきをする風景はグッと少なくなってしまった」
ジン「買って高いものでもない、少しだけ作るなら買った方が楽というわけだ。餅つきをしても電動の餅つき機」
ウォッカ「なんか、昔ながらの道具が埋もれていくのは寂しいっスね」
ジン「そうだな。確かに買えば早い。餅つき機にもち米をポン、スイッチをポン。それの方が楽かもしれない」
ジン「だが、俺は昔ながらのやり方を推す。ウォッカ、俺がつくから餅をこねてくれ」グリグリ
ウォッカ「へい!兄貴!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/31 00:25:40 ID:uJggwO1+P
ジン「……よいしょー!」ペターン!
ウォッカ「へい!」コネッ
ジン「……よいしょー!」ペターン!
ウォッカ「へい!」コネッ
・・・
バーボン「あの二人、息があってるなー」
キャンティ「そりゃああのコンビで仕事して長いからねー」ズズー
バーボン「実は俺、ジンさんのつきたて餅を食うために手伝ってる」
キャンティ「楽しみだよねー、きな粉餅」
ジン「よし、こんなものか。キャンティ、バーボン。できたぞ、餅を丸めてくれ」ドサッ
キャンティ「ジン兄、ちょっと味見していい?」
ジン「好きにしろ……砂糖醤油は作ってある、台所のテーブルの上だ。きな粉もあるから好きに使え」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/31 00:32:48 ID:uJggwO1+P
しばらくして
ジン「あらかた終わったな」
ウォッカ「そうっスね!いやー、やっとつきたての餅が食えやすよ!」
キャンティ「おつかれー、冷たいほうじ茶飲む?」
ジン「寒いとはいえ餅つきすると体が暖まるからな、貰おうか」
ウォッカ「俺も俺も!あ、キャンティ!俺もきな粉餅食いたいぜ」
ジン「まて、ウォッカ」
ウォッカ「へい!兄貴!なんですかい?」
ジン「きな粉餅もいいが、今日はいろいろな餅の食べ方を教えてやる」
ウォッカ「ほ、本当ですかい!?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/31 00:41:39 ID:uJggwO1+P
ジン「餅と言えばきな粉や砂糖醤油、磯辺巻きなんかが主流だが工夫次第でいろいろな味が楽しめる」
ジン「うちの餅はつきたてだがもちろん一般家庭では普通の餅、サトウの切り餅や越後製菓の餅でも十分楽しめる」
ウォッカ「確かに餅っておせちと一緒で飽きちまうイメージがありやすぜ」
ジン「レシピを増やしたり一工夫で餅は今の何倍楽しめる」
ジン「まずは、これだ」
スッ
ウォッカ「こ、これは……兄貴!?これを餅に!?」
ジン「以外だろう、これは」ニヤリ
ウォッカ「だ、だってこれ……」
ピーナッツバター(トップバリュ)
ウォッカ「ピーナッツバターですぜ!?」