よく妄想をする。

例えば家庭を持つ事とかね。
夜勤だから行ってきますとお休み、ただいまと帰ると子供に行ってらっしゃいかな。
最愛の人の産んだ子供の父親に、いつかなれると信じてた日々。

生殖機能は無いからね、体外受精で、オレの血を引く子供では無いけれど彼女の産む子供なら愛せると思ってた。
自分の性をいつまでも受け入れられなくて、今の恋人を随分困らせてるかもしれない、そんなボクを好きだと言ってくれる彼はとてもいい人だと思うよ。

まだ未来は予想できない、何だかんだで結婚して母親にいつかなるんだろうか、今はまだ全然予想なんて出来ない、したくない。
ぽっかぽかって漫画を読むとね、思うんだ。
娘の結婚式で泣きたかった妄想。何だろうね。

オレは今幸せなのかな、いつかを想像して、幸せに浸かれない。
好きだと伝えてくれる彼にすら抱く疑心暗鬼。

責任転嫁になってしまうけど、どうして曖昧に別れた?
傷付けるから?面倒くさいから?

幸せだった過去すら、無かったことにしたいと、人生の汚点だと彼女は言った。
ボクの何がいけなかった?悪いことは正直沢山思いつく、きっと直せないところとかもあったと思う。ただ彼女からの明確な理由が知りたかったな。
理由がないから、無いなら、存在そのものが駄目だったのだと。愛される人間では無かったんだと。

だから、今の幸せも彼の目が覚めたらきっと終わってしまうのだと、疑ってしまう。

やっぱりオレは幸せになんてなってはいけないんだと考えてしまう。


一人の時間は色々と考えてしまうから好きだよ、孤独感に負けていつかそのまま、消えてしまいたいの感情のまま消えることができたら幸せかな。

大切な人は沢山いるけど、きっとボクはそこまで重要な人間では無い、いなくなっても代わりになる人はいるだろって。

求められないから求めてしまう、じゃないとどこにも糸は繋がらないから。
グチャグチャ考える負の連鎖、恋愛も人間関係も生き方も。こうやってたまに吐き出せるのは幸せかもしれない。


独りよがりでも、大好きな人に囲まれてるって思える今は幸せなんだろうなあ。