いつの間にやら。
漫画喫茶デート、隣で眠るゆーさん。
昔から恋人の写真を撮ろうっていうのは無かったけど、今さっき試しに寝顔を一枚撮ってみた、が。、やっぱり合わないな。
三次元の存在を二次元におさめるなんてこと出来るわけないしやっぱり実物が一番良い訳よ。
……昔も、元カノが寝ているのを飽く事無く見つめていたっけ。
本質的には人間変わりようも無いものさね。
ただ、隣で無用心に眠ってくれる恋人が愛おしい今日この頃。
明日ってか今日はKとお出掛け、ワタシも少しでも眠った方が良いのだろうな。
関東の何処か。、ゆーさんと二人でホテル。
目の前にプレゼント、ゆーさんのシャワー中にコソーッと開けてみたら可愛い腕時計でした。
今年初めのボクの誕生日と同じ、ホワイトデーと同じ、ゆーさんらしいチョイスとゆーさんらしい、おそらく忘れ物。
あの人のこういうところが好き。
きっと悩んで決めてくれたもの、そして忘れ物。
もうすぐシャワー出てくるからにやけた頬を抑えて、涙も拭いて待っていよう。
ゆーさんからのプレゼント、大事にします。
見つめるだけでも苦しくなるのはきっとこれがワタシの恋のしかたなんだろう。
大好きよ。手に入れて良かった、落ちてきてくれて有難う。
アナタがワタシを想うようにワタシもアナタを想うよ、守るよ。
アナタの許す時間傍にいて想うよ。
メリークリスマス。
よく妄想をする。
例えば家庭を持つ事とかね。
夜勤だから行ってきますとお休み、ただいまと帰ると子供に行ってらっしゃいかな。
最愛の人の産んだ子供の父親に、いつかなれると信じてた日々。
生殖機能は無いからね、体外受精で、オレの血を引く子供では無いけれど彼女の産む子供なら愛せると思ってた。
自分の性をいつまでも受け入れられなくて、今の恋人を随分困らせてるかもしれない、そんなボクを好きだと言ってくれる彼はとてもいい人だと思うよ。
まだ未来は予想できない、何だかんだで結婚して母親にいつかなるんだろうか、今はまだ全然予想なんて出来ない、したくない。
ぽっかぽかって漫画を読むとね、思うんだ。
娘の結婚式で泣きたかった妄想。何だろうね。
オレは今幸せなのかな、いつかを想像して、幸せに浸かれない。
好きだと伝えてくれる彼にすら抱く疑心暗鬼。
責任転嫁になってしまうけど、どうして曖昧に別れた?
傷付けるから?面倒くさいから?
幸せだった過去すら、無かったことにしたいと、人生の汚点だと彼女は言った。
ボクの何がいけなかった?悪いことは正直沢山思いつく、きっと直せないところとかもあったと思う。ただ彼女からの明確な理由が知りたかったな。
理由がないから、無いなら、存在そのものが駄目だったのだと。愛される人間では無かったんだと。
だから、今の幸せも彼の目が覚めたらきっと終わってしまうのだと、疑ってしまう。
やっぱりオレは幸せになんてなってはいけないんだと考えてしまう。
一人の時間は色々と考えてしまうから好きだよ、孤独感に負けていつかそのまま、消えてしまいたいの感情のまま消えることができたら幸せかな。
大切な人は沢山いるけど、きっとボクはそこまで重要な人間では無い、いなくなっても代わりになる人はいるだろって。
求められないから求めてしまう、じゃないとどこにも糸は繋がらないから。
グチャグチャ考える負の連鎖、恋愛も人間関係も生き方も。こうやってたまに吐き出せるのは幸せかもしれない。
独りよがりでも、大好きな人に囲まれてるって思える今は幸せなんだろうなあ。
九月五日、ペアリングを買いに行きました。
デザイン的にも馴染みあるし値段的にも妥当かな、と、アクアシルバーのね。
色々試着?した後選んだのがわりとしっくりきた、ゆーさん肌白いから黒っぽい奴、ワンポイントでダイヤ、ワタシはピンクゴールドでね。
左薬指に光るペアリング、二人して幸せそうな顔しちゃってさ。
ついでにワンピースと帽子買って、ご飯食べて安定の最後漫画喫茶、どこまでも優しいゆーさん。
温かいんだよね。
少しずつ前を向けて行けたら良いなあと、ボクの為にも、ゆーさんの為にもね。
連絡を取ってない期間は一カ月程度だったと思うのに随分と懐かしく感じた。
普段ボクの事を考えて連絡を控えてくれてるメイさん、それが遅い時間に電話。正直気乗りしなかったけど出たんだ、溜息交じりのもしもしに申し訳なさそうに出た謝罪、相変わらずのメイさんの声。優しい穏やかな声。
『ちょっと会えないかな。』
驚いたよね。殆どオレからのお誘いだったからってのもあるけど、メイさん本当に気を遣ってくれるこだから、こんな時間に唐突に?って。それでも時間かかって構わないならって言ったらわざわざメイさん自宅近くまでタクシー呼ぶとか言ってて、30分後位にはタクシーに乗ってメイさん宅へ行ったんだ。
家の前でメール送ったら静かに開いたドア。家族の方はもう寝てるから玄関先の灯りだけで、久し振りなんて微笑むメイさんは前見たときよりまた痩せたように見えた。
そのまま彼女の部屋に入って隣同士ベッドに座ったら肩に寄りかかってきたメイさん、暫しの間の後の一言がさ。
『やっと、想いが叶った。』
って。
先日思い人と会って、今までフワフワしてた関係にようやく名前が付いたと。幸せそうに呟いたんだ。
寄りかかってきていた彼女の肩に手を置いて、その顔を覗き込んで思わず本当に?って聞いたらうん、って。ただただ微笑む彼女を気付いたら抱き締めていたよ。
肩口が濡れてく感じで彼女が泣いてると分かる、その頭を優しく撫でると有難う、本当に有難うって。特に何かした記憶は無いんだけどね。
その後久しぶりに膝枕してもらいながら色々と話を聞いた、メイさん、私は本当に色んな人に生かしてもらっているだなんてさ。自分の性を受け入れて協力してくれた親にも、仲良くしてくれている友だちにも、恋人にも、そして夜にもねって。それに対してオレは可愛いって褒める位しかしてなくね?って言ったら、夜のお陰で女としての自分に少しずつでも自信がもてるようになったんだって。ホントに何ていうかなんて良い子なんだろうって思った。
メイさん、膝枕してもらうと頭撫でてくれるんだけど、ふとその撫でてくれてる左手をそっと掴んだ。包帯の巻かれてる手首と、白い手、細くて綺麗な指先、薬指に光るリングにちょっとはにかんだような笑み。
変な意味じゃなくて、なんて愛おしいこだろうって思った。
メイさん、あと少ししたら海外行っちゃうんだって、ちゃんと手術終える為にさ。
だから本格的にバタバタし始める前にどうしてもボクに会って話しておきたかったってことらしいんだ。それ聞いたら惰性で電話スルーしなくて良かったなあなんて。
なんか書きたいことがうまく纏められなかったけど、周りの友人とかには恵まれているんだなあって思ったんだよね。
もっと人の繋がりは大事にしないとなあともね。
とにかくメイさん、おめでとう。なんていうか本当にステキな縁だと思ってます。
もし何かあったらオレが嫁としてさらうからねなんて。
オレも早く幸せと思えるようになりたいなあ。