気分屋 -書庫-

 
ただ今
4月12日 03:23


「助けてよ」

上手く言えない

何かが崩れてしまいそうだから


言えない


言わない


一縷の期待をぶら下げて

投げて

耐えて

絶えて

仕舞って

越えて


幾つ飲み込んだ

深く沈めて

いつか自然に帰る


何が正しいのか

何が正しかったのか


苦しめないように口を閉じて

静かに


でもどうやら

心は隠しきれないらしい

先に背いたのは



助けてと言えない

重ならない

静かな世界に安らぎは存在しなかった




放り出されて

静かで

暗くて

一人で

光を見るには時間が勿体無くて

でも久しぶりの夜は怖かった

取り残されて

切り取られて

懐かしい世界は次々と壊れていくようで

理想と現実のズレに足を取られながら

逃げるように前に進んで


何処に向かうんだろうか

何処に向かっているんだろうか

この先に道はあるのだろうか



それでも自信なんてものは自分にしかどうにも出来なくって

言えない

言えないんだよ


言いたくないんだよ



一人で歩きたいんだよ








―でも駄目なんだよ





何かを崩しても言わなきゃ駄目なんだよ



持ちきれるはずないんだよ



なのに預かってばっかりで



もう動きにくいんでしょ



返せばいいよ。―





なんて言えばいい



みんな動きにくそうだ



これぐらいさ…








弱さを認めるという成長


 comment 0

back   next






[このブログを購読する]


気分屋 -書庫-

-エムブロ-