大樹の言の葉

『ぼくらは夜にしか会わなかった』
2月26日 00:47


話題:本の感想

久しぶりに市川さんです。
独特の空気感が時々読みたくなるね。









憶えていてね、と彼女は言った。
忘れないで。

美しく純粋な魂が奏でる、せつない祈りに満ちた純愛小説集。









全体的に切ないお話が多かった。
セピア色やで。

短編集で一つ一つの話が繋がってるわけではないんですが、舞台になっている場所が一緒なんですよ。
天文台や植物園、飛行場とか。
時代が違うのか世界が違うのかわからないけど。

どの話にもとても臆病で慎重で周囲にすごく敏感な人が出てきて、ゆっくり手探りで自分と相手の心を確かめて気持ちを育んでいく。
ただ純粋すぎて綺麗すぎて、咲いたら一晩で閉じてしまう花のようなのです。切ねぇ…。

6編ある中で一番好きなのは『花の呟き』でした。
やはりハッピーエンドが良いのです。
でも書下ろしの『いまひとたび、あの微笑みに』も好き。
設定とか関係性が素敵だなぁと。



市川ワールド全開です。
ちょっとふわふわ現実味がないのに夢見がちになりすぎない、そんなお話が読みたい方にオススメです。














アニメを3週間分くらい溜めていてあっぷあっぷしている樹です。
pixiv見てたら普通にネタバレの宝庫でガックリきた。
ヒント:キルラキル・姉妹。

マジ今週末消化に充てるし。
ちゃんと朝と呼べる時間帯に起きるし。

10時過ぎに起き出すと「早いじゃん。今日どっか行くの?」と訊かれる樹でした。

コメント(1)



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