大樹の言の葉
『旅猫リポート』
1月10日 11:39
話題:本の感想
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
去年のうちに映画の話をもう一本上げる予定だったのに案の定ダラダラしてしまったので間に合わず。
そして何故か本の話を先にしちゃうぞ!←
久々の有川さん〜。
有川作品で読んでないのを見掛けるとついつい読んでしまう。特別好きってわけでもないのになあ。
さあ、行こう。これは僕らの最後の旅だ。
一人と一匹が見る美しい景色、出会う懐かしい人々。
心にしみるロードノベル。
卑怯や…!猫好きにこの話は卑怯やでホンマに…!
涙腺がゆるみまくり、なんか手に負えなかったです。
これ読んで涙しない猫好きがいたらお目にかかりたいっていうかそんなん猫好きちゃうやんってくらい猫←
ナナ可愛いよナナ。
内容は飼い主のサトルがある事情でもって愛猫・ナナ(♂)を手放さなければならなくなり、引き取ってくれるという友人を次々訪ねていくというロードノベル。
各話のタイトルは訪ね先の友人の名前で、視点はその友人とナナの代わりばんこで描かれています。
読んでいくうちにサトルの現在の状況や過去が明らかになっていき、涙腺への攻撃の手もどんどん厳しくなっていく仕様。
中盤過ぎくらいまでは普段通り昼休みにご飯を食べながら職場で読んでたんですけど、途中から「これは号泣の匂いがする…!」と勘付いて、後半は家で一気読み。
涙と鼻水でグズグズになりながら「涙で文字が読めないよ…」状態に陥りながら読んだ深夜。
翌日はいつも以上に腫れぼったい目になったのは言うまでもないね!
読後もすっきりです。思い切り泣いてすっきりっていうのもあるんですけど。
思い返すと悲しいより幸福感の方が強い作品かな。
しかしサトルが必要以上に可哀想な設定というか、そこまでしなくても良かったんでないの?と思わなくもない。
友達も自己嫌悪のしかたが良い奴すぎるしなぁ。
でもナナが可愛いからそっちの視点に重点を置けばそんなに気にならなかった。
いい猫ですよ、本当に。
有川ファンはもちろん、猫好きにオススメの一冊。
そんなに長くないし、読みやすいからすぐに読めちゃいますよ。
国立科学博物館でやってる大恐竜展に行きたい。
言うだけはタダ。
あー、なんだか猛烈に博物館に行きたい気分なのさ。
まともな所行った事ないしね!
今日が寒さの底らしいのですが、底が抜けてもっと寒い日が続かないことを願ってやまない樹でした。
足の霜焼けやヴぁい。
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