2015/6/30 Tue 19:26
ドーナツとコーヒーの魅力 後


話題:あなたの自作小説
がうです。
久々に書いた学園の話、学園は基本いちゃらぶ。
なぜか頭痛がしました。
続きで終わりです。
以下本文



自分の欲しい商品を手に取りながら溜め息が漏れた。
同時にいつもと様子が違うことに気付く。

「何か悪いものでも食ったのか?お前が無料(タダ)を嫌がるなんて」
「うるさいわね、お腹すいてないからいらないって言ってんのよ」

そんな理由で断られたことは今まで1度もない。
やっぱりなにかおかしい。
今見える範囲のあれが美味しそうだ、これが美味しそうだ、これは新作が出てるのか、などと言ってみた。

「何かいるものがあれば買っていくけど?」
「うぅ、…ばか!まぬけ!!」
「何でだよ、おい!」

何故俺は罵られたのか…。
突っ込みを入れたあと小さな声でミツキが自白する。
「太っちゃうでしょ…」と。
俺は言葉に詰まり、きっとミツキの方が恥ずかしいはずなのに、恥ずかしく感じた。

「悪い…」
「いいよ。あと変な慰めとか聞きたくないから、切るよ」
「ちょっと、待て!」

お互い少し気まずい空気が流れた。
本当はここで会話を終わらせたほうがよかったのかもしれない。
俺は特に考えがあるわけでもないのに引き止めてしまった。

「明日、放課後は空いてるか」
「放課後?えぇ、大丈夫よ」
「久々に一緒に帰ろう。それでお前の好きなやつを食べよう」

言ってて顔が熱くなってきたのがわかる。

「俺が半分食べれば、問題ないだろ?」
「…ばかっ」

そのあと2、3言葉を交わして電話を切った。
正直、自分が何を言ったのか頭が追い付かない。
とりあえず、コンビニはコーヒーだけ買って出た。
ドーナツと合わせて明日買えばよかった、と後悔が過るが、今はそれよりも顔の熱が下がるかの方が心配だ。
夜風にあたりながら会ったら何を話そうかと考える。
少しだけ早く会いたくなった。





おわり
***
この話ネタを提供していただきまして…。
本来のこの話は親子の日常でした。笑
その話を聞いたがうの脳内ではこう変換され…、お疲れ様でした!









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