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話題:創作世界披露会及び創作メモ帳
前に書いたリゴルとロゼの話。
リゴルに過去に少し触れる話だったのだけど、その過去の話を探していたらこんなものを見つけたので投下しておく。
↓
「これは悪夢よ。私が守ってあげるから」
「ティア??」
薄暗い洞窟の中、女は虹色に輝く髪をした男の手をとる。
その回りにはもう動く事のない赤く染まる人だったもの。
男の焦点は定まっていない。
「やっと手に入れたわ。私の…」
「お前はもうこの帝都に必要ない。消えてくれ現皇帝」
「ロズベルグがそう言えと言ったのか?俺はお前を信じていたのに…」
レオンハルトの手には使い魔が模った剣。
ラウルは悲痛な面持ちなのに対し、レオンハルトは能面のように表情がない。
躊躇いもなくその剣は振り下ろされた。
「俺を助けるのか?俺は帝都の人間だぞ!」
「帝都だとか、聖都だとか、そんな事は関係ない。困っている奴がいるから助けるだけだ」
ロゼはそう言って手を差し伸べる。
ラウルは訝しげながらもその手をとった。
ロゼはニコリと笑う。
「ロゼ!!街が!!あれは帝都の仕業に違いないです!!何で、何で、こんな酷い事…」
「カーツ、危ない」
「離してくださいっ!!」
泣きじゃくるカーツを抱きしめる
赤く燃える街。
そこに見えたかすかな人影は、キッドのもの。
「帝都の事は帝都に詳しい元軍人に聞くのがいいだろう?」
「それで俺のところに来たってわけかい?ロゼ」
「リゴル、頼りにしているぞ」
「ロゼがキスしてくれるってなら考えちゃうかなぁ」
ロゼは軽くリゴルをあしらう。
「お前は!!」
「っち、何だよ。エランド様の邪魔すんじゃねぇ!!ぶっ殺すぞ」
「そんな調子じゃ、ジルダの事なんて覚えてないんだろ」
何か因縁があるらしく、リゴルは機械の上でふんぞり返るエランドを睨みつけた。
「イージスは良い子なの!!レオンハルトに褒めてもらうの!!だから死んでよっ」
死神を使い魔としているイージスは見た目の可愛さとは裏腹に残酷な目を向ける。
「何も知らないのはお前だけだ。弱い者は弱い者らしく朽ち果ててゆけ」
「俺は信じてる!!アイツはアイツだ」
レオンハルトと対峙するラウル。
ラウルにはあの時のような守られるだけの弱さは無かった。
「ラウルすまない。私は初めから…」
「ロゼ、こいつら殺してください!!」
「何で、ジルダを殺したんだ」
「はっはっは、世界は我が手に!」
「ロズベルグ、お前は利用されているだけだ。ここで手を引け」
「もう私を縛るものは何もないわ」
「俺は、俺は…。誰だ?」
「これは初めから決まっていた事だ」
「それでも俺は、お前と一緒に生きていきたいと思ったよ」
寂しそうに笑うロゼ。
ラウルは強い視線をロゼに向ける。
***
これはがう1人で作ったのか、村上と共同で作ったのかもう覚えてない。
がうのキャラ多めだからがうが作ったのかな?
違ってたらごめん。