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       5×9

要するに、気が付くと九割九分九厘の確率で誰か死んでいるという短篇作品集なのです。』より、バックアップとプロモーションを兼ねて最新作をば。

御覧あれーヽ(´∀`)ノ

5×9

 視界に捉えた彼は憮然たる面持ちの私とは対照的で、どっぷりと優越感に浸っているような、しかし不機嫌な表情を浮かべていた。

「なあに? それ」

 私が思わず落としてしまったボストンバッグを指差しながら、彼は甘ったるい猫撫で声でそう尋ねた。不機嫌な表情を瞬時に解き、あまつさえ微笑を浮かべようと、彼の瞳は決して嘘を吐かない。
 冷ややかで射るような目付きに捉えられたが最後。蛇に睨まれた蛙の如く、抗う前に諦めがやって来る。

「……私、出て行く。別れたいの」

 わかりきった答えが私の口から紡がれるのを待って、理解を示すように頷いて、今一度こちらに笑顔を向けて、そして彼は私を殴った。平手打ちで一発。更に、その弾みで膝を折って座った私の毛髪をむんずと掴み上げてもう一発。
 ジンジンと痛む左の頬を押さえながら、涙で歪む視界の中で彼を捜す。

「誰が、別れるって?」
「うっ!?」

 彼が蹴り下ろした脚は私の鳩尾(みぞおち)にクリティカルヒット。意識を保ったまま心肺機能が止まったかのような衝撃の後、私は腹部を抱えて踞った。
 手の代わりにと私の肩に添えられた足が猫背になっている私の上体を起こすものの、背筋を伸ばされると鳩尾の痛みが増して呼吸が苦しくなる。咄嗟に彼の足を振りほどいた私は、再度身を丸めて腹部を抱えた。

「俺に逆らう気か? ふざけんな! お前はずっと此処にいりゃ良いんだよ!」

 何度か踏み付けられるように蹴られた後、その足で突き飛ばされた私に抵抗する気概はすでになく、私はただ、勢いに任せて床に身を預けた。
 仰向けに転がる私へ馬乗りになった彼は、まるで手際の良い強姦魔のように私のジーンズと下着を脱がせた。そうして、どのタイミングで欲情したのかは知れないけれど、すでに反り勃っていたアレが私の陰部に宛がわれる。

「お前は俺のだろ? そうだよな?」
「痛……っ」

 潤っていない膣が破瓜に似た痛みを訴えたけれど、無力な私は自分の身さえ守れやしない。だからこの為体(ていたらく)で、だから私は“力”に頼るほか自衛の手段を持っていない。

「は……?」

 そっと自身の首に手を添えた彼は、手に着いた液体を見て明らかに困惑していた。しかし、正直なところ困惑しているのはこちらも同じ。
 ボストンバッグから包丁を取り出すまでは良かったが、一撃必殺に至らなかったことで私は窮地に立たされた。事はドラマや映画のように上手く運ばない。現実に勧善懲悪なんてない。きっと私は殺される。彼に殺される。殺される。

 ──殺られる前に殺らなきゃ。

「………」
「……はあ、はあ、はあ」

5×9
この先は地獄か極楽か

FIN.

第59作に因み、5×9(ゴク)と同じ音を持つ極と獄を絡めた小咄

覚えておられますでしょうか?
4×9に続く掛け算シリーズです(・∀・)
いや、シリーズ化するつもりはなかったんだけど。今もないんだけど。

そんなこんなで。
皆々様に私がどう見えているかは存じ上げませんが、私はこう見えて女なので一言よろしいですか( ^O^ )?

DVダメ、ゼッタイ。
男子諸君には、己の腕力が女性のそれを上回ることを理解していただきたいっ!

如何に痩身であろうと、如何に運動不足であろうと、大抵の男性は女性よりも力強いものです。
いくら男女平等を叫んでも、体格差は埋まりません。だって、身体の構造がちゃうもん。チ○コ生えてねえし←

とはいえ。
私は同性愛者でも過剰なフェミニストでもありません。
だからこそ、頭ごなしに男が悪い!男は汚い!などとは申しません。
しかしながら、男性をこよなく愛してもおりません。

どちらかと言えば。
女性の方が圧倒的に容姿端麗で、清潔で、温厚で、打ち解け易い感があると思っているくらいです。
※ ただし、そーゆー女性に限る。

だから結局、何が言いたいかとゆーと。
私は【理不尽】が嫌いなの!

まだ二十数年しか生きておりませんが、私は数々の【理不尽】に晒されて参りました。

おそらく共感してくださる方が多いのは「女だから」「姉だから」という【理不尽】ではないでしょうか?
生まれる順番や性別なんて選べませんから、これを理由に何かを強いられたときの遣る瀬なさといったらもう…っ!

てなわけで。
「八つ当たり」を押さえての栄えある第一位は!どぅるるるる…

\ じゃじゃーん! /
中学時代に教師から言われた「頭良いからって大人舐めてんのか!激オコ」でした!
/ どんどんぱふぱふ! \

しかもコレ、二回言われたんですけど。
別個の場面で別個の先生に言われたおかげで、教師間における総意のようなものを感じました。はい。

1度目は夏休み明けの放課後。
夏休みの宿題をやらなかった怠け者たちが一堂に会し、答えを写してでも宿題を終わらせなければならないとゆー補習でのこと/(^O^)\

見回りにやって来た数学教師が見ると、お世辞にも成績が良いとは言い難いメンバーの中に学業成績上位の私がいるわけです。
他の面々には「これをやらなかったから成績が悪いんだぞ!」とか「これが解けなくて提出できなかったのか?」とか声を掛けていたのに、私の段になると「頭良いからって大人舐めてんのか!」と何故か激オコ。

生徒の間では女子生徒に厳しく、男子生徒に甘いといわれていた方なので多少の対応の違いはあるにしろ激オコって!

当時の私はえー…何でマジギレしてんの?引くわー。みたいな顔してました、たぶん。

2度目は秋から冬の頃。
イジメの加害者にされて学年担当の教師連中に怒られたときのこと/(^O^)\

おかっぱの女子生徒にツタンカーメンとゆーあだ名を付けたり、その子の許可を得てファイルに落書きをしたり、その子が眉毛の手入れを失敗した際にはゼブラとあだ名を付けたり、…とまあ、そんなようなことをしていたわけです。

因みに。
当時の私のあだ名は言動が達観しているとの理由から「おっさん」m9(^Д^)

紆余曲折あったものの。
結果的に彼女の親がイジメだと騒ぎ出して、私とその他4人か5人がイジメの加害者とされました。

それぞれが個別に尋問され、叱責され、他の子たちは泣いて謝ったと告げられてもなお、涙ひとつ出てこない私。
ぶっちゃけ泣けるものなら泣きたかった。3時間以上拘束され、代わる代わる先生が追及するものだから、泣いて謝って許されるなら泣いてやりたかった。

だがしかし。
当時の私の心中に渦巻いていたものは、今も色褪せることなく蘇る怒りしかなかったのです。

それが上記にて省いた紆余曲折。
ツタンカーメンの件がイジメとして取り沙汰されているとゆー噂を聞いた直後、恐らく委員会や係のことなどで呼び出されたキョロ充に何故呼び出されたのか尋ねたところ、彼女はイジメについて事情聴取されたと私たちに宣ったのです。

しかし。
3時間以上拘束された折、先生に尋ねてみるとそんな事実はなく。
先生曰く、最初に事情聴取した相手は私だったそう。嘘かよ!щ(゚Д゚щ)

その他、学級担任や学年主任、生徒指導に「前々から態度が気に食わなかった」とか「お前には良心がないのか」とか「真面目に話を聞け」とか「(真面目に話を聞いていたら)睨むな」とか「頭良いからって大人舐めてんのか!」とか、散々な言われようで涙など出て来やしなかったのです。

当時の私はきっともう呆れ顔で。
だって、愛想良くすると「ヘラヘラするな」とか「ニヤニヤするな」とか「不真面目だ」と言われるし、真面目にすると「睨むな」と言われるから。

それでいて。
今よりずっと自尊心が高かったので、自分に非が認められないことを謝って堪るかと思っておりました。それがいけなかったんだろうけどww

ではでは。
自尊心のほとんどを放棄した今でなお、【理不尽】にだけは屈したくないAkashiでした(^O^)/

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