順番これであってますよね?←
おはこんばんちわ〜最近なんだか無気力な名無しです。
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第六章 「シルフェールの森」
気持ちのいい風が吹き抜ける中、三人はただ歩きまわっていた。
聞けども聞けどもクリスタルの情報を知っている人はいない。
そのうち歩くのも疲れてきて、三人は道の真ん中で屯う。
「どうすんだよ、もう十人くらいに聞いたのに一人も知らねえって。」
そう口を開いたのはラッド。
見ると目尻が結構上がって、眉間にしわが寄っている。相当イラついているようだ。
「いっそのこといったんティーラちゃんの家に戻らない?とりあえず落ち着こうよ。」とアリシアがなだめるもラッドの機嫌は変わらない。
そしてイライラしているのはもう一人いた。
「だーーーーっっ!!何でここの奴ら何もしらねぇのに、のほほん☆と暮らしてやがるんだ!クソッっ!!」
とわけのわからない罵言をたたきつけながらも、ある一点を中心にぐるぐる回り続けている。
彼は急に止まったかと思うと、いきなり行きよいよく走りだした。
それから数分もたたないうちに、元いた場所に戻ってきた。
それを不思議に思ってラッドが質問する。
「お前何やってんだ?怪しい奴みたいだぞ。」
するとヴィータは彼を睨むと、横を向いて言った。
「ちょっと厠行ってきただけだ。」
会話はこれだけで終了し、一時の沈黙が流れる。
少し向こうの方で若い男女の話し声が聞こえた。
「またですの?これで四人目ですわね‥‥‥‥‥」
「あぁ、もうそろそろ誰かに退治してもらわないともしかしたら村にまで来るかもしれない。」
「‥‥‥‥どうしましょう‥‥‥‥‥」
声だけでも分かるくらいに女の人は何かに脅えているようだった。
アリシアはずかずかとその二人に近づく。
「どうかしたんですか?何かお困りのようですけど。」
ヴィータが止めに入った時すでに遅し。
「この近くの『シルフェールの森』に凶暴なモンスターが住み着いたんです。」
女の人は切羽詰まった顔で言う。
そばにいた男性は、いまでも泣きそうな女の人をなだめている。
「あの森では良質の薬草が採れる。だからこの村の人はあの森へよく行くんだ。‥‥‥‥‥‥だけどある必然あいつが現れたんだ!」
男は憤りながら続ける。
話を聞いていたアリシアが手を前に持ってきて、ぐっと力を込める。
「私たちがそのモンスターを退治します!」
その言葉にヴィータは本気でビビる。
「お前さっきの話聞いてたか!遊びに行くんじゃねーぞ!?」
しかしアリシアの顔は涼しい。
「それが?」
遠くでラッドがやれやれといったように溜息をつく。もう慣れっこのようだ。
「それに、危なくなったらラッド兄さんが助けてくれるんでしたよね^^」
そういうとアリシアはラッドに笑いかける。
笑いかけられたラッドは、手を腰に当て、「当然だろ!お前らは俺が絶対守ってやるからな!!それが大人な俺のやることだ!!」と言うと、豪快に笑っている。
ヴィータは一人笑えない。なぜ良くも知りもしない他人に守られたり、助けたりしなきゃいけないんだ‥‥‥‥と心の中で叫ぶ。ボイン美女ならまだしも、と付け足して。
男の人が少し嬉しそうに、その森の場所を伝える。
「シルフェールの森は、この村の少し北の方にあります。よろしくお願いします!!」
そう言い、女の人とともに頭を下げる。
「はい、行ってきます!!」とアリシアは言うと、村の入り口がある方へ走っていく。
颯爽と走っていくアリシア。とても長い髪が走るたびに忙しそうにはためいている。
その後ろ姿はさも楽しそうだ。
「ま、ああいう奴だ。」とラッドが苦笑いで言う。
彼は遠い眼をしていた。あぁ、苦労したんだろうな〜とまるで他人事のように考える。
そして、先に言ったアリシアを追いかけて二人も走った。
性 別 | 女性 |