やる気がありません←
そんでもってさっきまでの記憶もありません←
‥‥‥‥‥‥ははははははははh←
追記よりしょうせーつ⇒
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─────シルフェールの森
広いな森の中、かなりな数のある木々、その横を通り抜ける気持ちのいいそよ風‥‥‥‥‥‥‥‥‥もとい、突風。
「お前ら、吹き飛ばされんなよ!」と大声が風を突き抜けて届く。
ここシルフェールの森は、最近時折突風が吹くようになったらしい。
そして今、一行がその被害にあっている。
「キャーーっっ」とけたたましく響く声。
そちらの方を見ると、アリシアの駄々長い髪が風により目茶苦茶に交錯している。
‥‥‥‥‥‥あいつを一番後ろにしといて正解だった。とヴィータは強く思う。
「大丈夫か、アリシア?」とさすがに心配になったラッドが聞くも、彼女は髪に気を取られて気付いていない。
こういうときって髪縛った方がいいんじゃないか?とヴィータは考える。
しかし、彼女ほどではないにしても男人二人の髪も大変なことになっていた。
衣服のひらひらも風に揺らいでいる。時々気に引っかかって正直邪魔そうだ。
三人は、しっかりとこの地に建つ力強い木々につかまりながら移動する。
すると、急な崖の上に出た。崖は結構浅く、軽く下まで降りることができる。
崖下は窪地になっていたようで、あまり風が当たらない手目、三人はここで休憩することになった。
‥‥‥‥‥しばしの沈黙、いや、笑いをこらえるのに必死だ。
「プッ、ふふふっ‥‥‥‥」ついにこらえきれずにヴィータが笑いをこぼす。とアリシアにすごい迫力で睨まれる。
そして、「ヴィータのバカあっっ!!」と彼女は叫ぶと、持っていた錫杖で殴りかかる。
‥‥‥‥‥アリシアの髪がどうなっているのかはご想像にお任せしよう。
「ここってさっきよりも草がいろんな種類があるな。」とさっきまでボーっとしていたラッドが言う。
「そういや、草の中には食っても普通にうまい草ってあんだよな‥‥‥。」
彼はそういうと、近くにあった色とりどりの草花を、舌なめずりしながら見つめる。
草花を抜き始めたバカな他称兄貴を見下してヴィータが言う。
「お前そういうのには毒があるって言う事は聞かなかったのか?」
いかにも怪訝そうだ。‥‥‥‥‥何か空しい感じが漂う。
その時だった、地響きがドドドドとこだまする。同時に子供の叫び声も轟く。
「何だ!?!」とヴィータが騒ぐ。額には冷や汗が滲んでいる。
こっちだ!!とラッドが走っていくのに、二人も続いた。
たどりついた先は緑の深い盆地。
真ん中にいるのは、たくさんの目が付いた木の化け物と、赤と青の子供。
「サンにルナ!?何でここに!?」アリシアが叫ぶと、双子は化け樹の攻撃を何とかかわしながら、三人の後ろに隠れた。
「すいません!お祭りの手伝いができなかったから、他の事を手伝おうかと思って‥‥‥‥」
青の子に、赤の子が言葉を続ける。
「今こいつのせいでみんな困ってたから、うちらだけで倒そうとして‥‥‥‥」
「もういいから!お前らは隠れてろ!!」とヴィータが叫び、さおから剣をスッと出す。
残りの二人も準じて自分の武器を構える。
奥を見ると、先程まで止まっていた化け樹が動き出した。
通常の木よりもはるかに大きいその木は、葉っぱの間から幾つかのおぞましい血走った目をのぞかせている。
「戦闘開始だ!!」とヴィータが大声を上げるとほぼ同時に、大剣を手にラッドが敵に突っ込んでいく。
しかし、下から突如出てきた根っこに、後ろへと飛ばされてしまう。
アリシアが回復魔法を唱えようとするも、根っこが右から左からと攻めてくるために、それを避けることしかできない。
後ろから声が響いた。
「『プラトン』の弱点は真ん中の一番大きな目だよっ!!」
「根っこは切っても生えてくるから無視すんや!!」
その言葉が、吹っ飛ばされ上空にいるラッドに届く。
「ならこっから一撃、くらわせてやるぜっ!!」と彼は叫ぶと、手に持つ大剣に重力を重ね、中心にあるプラトンの核を切りつける。
ギョアァアァァアァァアアァッッ!!と金切り声が響いた。
「やったか!?」とヴィータは叫ぶと、固まったプラトンに恐る恐る近づく。
動かない、どうやら倒したらしい。調子に乗ったヴィータが、「ったく、煩わせやがって!」とプラトンを蹴った。
ガっと鈍い音が鳴る。ヴィータがくるりと180°向きを変えて歩こうとした瞬間、
ピュッっという風音とともに、一本の根っこがヴィータの頭の上を通過する。その先には、
「危ない!サン、ルナ!!」双子の姿、必死にアリシアが叫ぶが、双子は足がすくんで動けない。
「助けてっ‥‥‥‥姉ちゃん!!」
刹那、その場にいた人らが止まる。双子の前にいたのは‥‥‥‥
「姉ちゃん!!」双子が、目の前にいる人物に抱きついた。
緑の髪に、頭髪からははみ出ている二本のアホ毛。彼女はラリアット村であった彼らの姉、ティーラ。
ティーラはひっついてくる双子を引きはがすと、「ここでは遊ばないように言わんかった?え?」
そう言い目の前の子たちにげんこつをお見舞いする。
双子は、姉であるティーラに何度もごめんなさいと謝罪し、申し訳なさそうにうなだれている。
そんな双子に、「もういいわ、手伝おうとしてくれたのはおkだし。」と彼らの頭をなでる。
ふと後ろから声がかかった。
「何でティーラがここにいるんだ?」ラッドが質問する。
いくら近くの村長とはいえ、一個のダンジョンの管理はしていないだろう。
「あれアンタら昼間の‥‥‥えっと、ヴィータ達やん!クリスタル探しか?」
彼女はそういうと、双子を連れて近づいてくる。
すると、「えぇそうなの。それで、なぜあなたはここにいるの?」とアリシアが質問返しをする。自分もヴィータ達に近づきながら。
それにティーラは、「ウチはここにはよく薬草を摘みにくんや。ここの薬草は質がいいからな〜」といい、そばにあった草を引っこ抜いた。
そして、彼女は後ろにひっついて歩いている双子の方を見ると、
「うちは今日分のノルマを達成してから帰るから、アンタらは先に帰っとき?」と言った。
大丈夫、アンタらなら二人で家に帰れるやろう、と双子の頭をくしゃくしゃとなでる。
双子は、こくんとうなづいて、二人で手をつなぎながらヴィータ達が来た方向へ去って行った。
「バイバーイ!」と大声で叫んで。
「‥‥元気だなー‥‥‥。」と双子の後ろ姿を見ながら呟くヴィータ。
その様子を見ているアリシアは、「私もあんな子供欲しいなー」と言っている。
ふとティーラが振り向いた。
「さて、さっき言ったとおりウチは薬草摘んでから帰るんやけど、アンタらはどうする?」と三人の方を向いて言う。
渋い顔の三人に、「おいしい草も教えたるわ。」とティーラはにかっと笑った。
スギで作ったかごの中に、これでもかというぐらいの草が入っていて、夕焼けの赤が、それを赤白く光らせている。
近くにいた草色の髪の少女が、その籠を手に持つ。
「もうそのくらいでいいのか?」そう声をかけたのは茶髪の少年ヴィータ。
質問されたティーラは、「そっ、帰るよ〜。」と言うと、踵を返して歩き出す。
遅れて迷わないように、三人も急いでついていく。
真っ赤な空に白が映り、それは時間がたつたびに大きく‥‥‥‥
「何かアレ近づいてきてないか?」
ラッドがその白を指差しながら言う。
「そんな訳あるか!空から何か降ってくるは、ず‥が‥‥‥」
そう言い振り返ったヴィータの目に映ったのは、少しずつ近づいてくる白の『少女』。
「アプリーレちゃん!?」と少女を見て言うアリシア。
‥‥‥‥‥そう、降ってきた白の少女は、ヴィータがこの世界に来て初めて会った天使。
彼が旅をする原因の元凶。
性 別 | 女性 |