できるだけ多くの買取業者に見積りを出してもらうことは、高値で車を売却する秘訣といえます。


実際に何社以上の見積りをとれば良いのかと聞かれると、一概には言えないところがあります。


一社にしないで複数の買取業者に見積もらせる意義は何かというと、市場価値を把握して安く売却するのを避けるということと、競争原理による高い値付けが期待できることに尽きます。


これらの点を踏まえれば、査定は何社から受けようと問題ないのですが、査定額には有効期限があるので長期化は禁物です。


中古車の査定額は天気に左右されます。


青空の広がる日、洗車済の車を持って行ったなら、外観も美しくみえますし、車を大切に扱っていることもわかりますので、少しは査定額が高くなると思います。


一方、雨が降る日は、細かな傷のチェックなどができないため、いつもより査定員も慎重になり、査定基準の中でも最低の価格を提案されることもあるでしょう。


このような理由で、車査定は晴れた日の方が有利になります。


プロのスキルを持った中古車査定士には単純な嘘はすぐにバレるので止めましょう。


良くあるケースでは、事故歴や修理歴のある車なのに、査定金額が低くなってしまうのが嫌でそんなことはないと言ったとしても嘘は調べれば分かるものです。


それに、ウソをついてしまったという事実があるとスタッフに「この人は信用出来ない」と思われて当然でしょう。


その結果として、通常よりも低めの査定額を付けられてしまう可能性も考慮されますから、査定する車の状態については隠し立てしないようにした方が良いですね。


「契約書」に書かれている内容を充分に理解して契約すると言うことは、自動車に関連したことだけではなくてさまざまな売買を行う上で大変重要になってきます。


署名して印鑑を押した以上、契約書に書いてあることは全部法的に効力を発揮します。


記載された中古車の状態は適切か、肝心なお金に関する部分で不明瞭な点は無いか、丁寧に一つ一つ確認していくことが必要でしょう。


疑問点が生じたら遠慮せずにスタッフに質問することも重要になってきます。


契約や消費に関する相談を受け付けている国民生活センターには、毎年大量の中古車がらみの相談が寄せられています。


この何年かは中古車買取業者についての相談は増える一方です。


よくある例としては、買取一括査定のサイトを利用したら、断っても執拗に営業電話が来て困っている、頼みもしないのに訪問査定に来て、帰ってくれないので契約したが解約したいといったものです。


おかしいなと思ったら、消費問題に詳しいプロなどに話してみると安心ですし、より良い解決策が見つかるはずです。