・モド→→→→→ソマな感じ。
・別に甘くないけど何か一部モドが乙女(?)な予感
・突発なのでオチなし
上記でもおkって方は追記からどうぞ!!
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モドソマや他CPのSS、イラストなどなど。 Last update...2014/09/08
・モド→→→→→ソマな感じ。
少年はただ、空を見上げていた。
憂いた表情で結界陣を見詰める彼は、一体何に思いを馳せているのだろうか。
旅をしている最中も時折大空を眺めて、不意に声をかけると優しくふわりと微笑む。
何処か寂しそうな、笑顔。
胸が苦しくなるのはその寂しさを埋められない切なさか、それとも少年の心に踏み込む事を許されない悲しさか、定かではないが。
けれど此方が力になりたいと思う気持ちを知っている筈なのに、やんわりと拒絶する意思を感じずにはいられない。
それでも、せめて少しだけでも和らげる事が出来るのであればと、一回り小さな体を抱き寄せて、腕の中に閉じ込める。
背負う重圧に潰されないように、壊されないようにと、願いを込めて。
「貴方は……酷い人だ。」
ぽつりと、少年は呟く。
声色に強い感情の色は無く、まるで書物に綴られた文字のような印象を抱く程、無機質に思えて。
其の言葉に苦笑を浮かべるも言葉を返す事はせず、じんわりと服越しに伝わる体温を感じてそっと瞼を閉じた。
彼の額がこつりと肩口に乗せられた為、今どのような表情をしているのか伺うのは難しい。
しかし、申し訳なさ程度に背に回された両腕がより互いを密着させ、じわじわと少年の体温が肌に拡がっていく。
此れだけで幸せだと思える自分は、可笑しいのだろうか。
もっと貪欲で我儘な感情を抱いていた筈なのに。
全て自分のものにしてしまいたいと、奪ってしまいたいと思っていた筈なのに。
今は少しでも触れられれば、共に歩けたら良いと、切に願う。
「…温かいな。」
今、この瞬間だけは、彼が自らの意思で傍に居てくれるのだと実感する。
直ぐに体を離してしまうだろうと知りつつも、許されている間は出来るだけその温もりを感じていたい。
何が目的で、何の為に旅をしているかなんて、今更問い詰める気は更々なく、少なからず今こうして一緒に居られるのは向かう先が同じであったからで。
真意を問うことで過ごす時間が短くなってしまう可能性があるなら、触れないまま、知り得ないままでも構わないのだ。
―――臆病者。
心の中のもう一人の自分が、呟く。
そんな事は知っている。
愛おしいのであれば深層へと手を伸ばすべきなのだろうと、思う。
けれど、それをしてどうなると言うのか。
少年が大人しく心を開くとも限らない上、これ以上手が届かないほど離れてしまったら、それこそ生きていける気がしない。
そして、このような思考を巡らせている時点で、彼が居ない世界には興味がないのかもしれないと思うほどの感情の波に、溺れている気がした。
何故、彼なのだろうか。
自問自答を繰り返しても何一つ答えが出ないまま、ただ彼だけを求めていて。
ほんの少し触れただけで指先は熱くて、視線が此方に向けられるだけでも平常心を取り繕っている表情とは裏腹に鼓動は高鳴り、そのまま弾けてしまうのではないかと錯覚する。
「………ソーマ、」
そっと名を奏でれば、ぴくりと微かに体を揺らす。
蒼色の髪に頬を寄せればさらさらと肌を撫ぜて、太陽の香りが鼻を掠めた。
「ソーマ。」
腕の力を徐々に強めて掻き抱けば、苦しそうに息を詰める呼吸が聞こえて。
その声は聞いただけでぞくりと背筋が震えるほど、甘く、色めいたものに思えて。
抑え付けていた欲望が溢れて、止め処なく湧き出ては止まらなくなる。
顔を軽く動かして彼の髪にそっと口付け、ゆっくりと力を抜いて腕の中から開放してやる、と、
「…クロモドさん」
まるで子供のように指先でコートの裾を握って、
「貴方は、本当に酷い人だ。」
涙を零しながら、いつものような寂しい笑顔を浮かべた。
(それでも君に、)
(好きだと、言えない)
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ソーマさんが好きすぎてどうしようもないモドと、そんなモドを見て不安になるソーマさんのお話でした。
大好きすぎるとどうしていいか分からなくなっちゃうよね!
ぐらぐらしすぎて、あからさまに可笑しくなっていくのに焦燥するけど、どこまで受け止めてあげるべきなのか分からなくなってきちゃうソーマさんみたいな。
うちのモドソマ、どっちかがどんどん歪んでいく傾向にあるんですが、どうしたもんか‥\(^o^)/
そろそろ甘いの書きたいですね。言うのはタダ。
地 域 | 神奈川県 |
職 業 | 夢追人 |
血液型 | O型 |