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経営再建中のシャープを傘下に置く台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は30日、中国の広東省広州市に大型液晶パネル工場を建設すると発表した。シャープの技術力を活用し、2019年から超高精細な8Kテレビなどに対応する大型パネルの量産を始める。投資総額は610億元(約1兆円)。
新工場は、鴻海とシャープが出資する液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト(SDP、堺市)を通じて建設。投資額の負担比率は今後詰める。
鴻海の郭台銘董事長(会長)は広州市で行われた投資協定調印式で「8Kは人類の生活の未来だ。(今回の)生産ラインは始まりにすぎない」と述べ、巨額事業の先行きに自信を示した。年920億元の生産を見込む。
シャープの技術が中国に流出