十六夜
2014年9月4日 02:18
狭間


何者にもなれず
ただ流れに漂いながら
自分は何者かを問いただす

いつも世界は答えをくれず
漂うことを繰り返す

世界と私は
繋がっている
私と世界は
分かれている

世界の中を漂いながら
世界にはなれない
私は私でしかない

此所は世界だ
だけど世界はここにない

世界の変化に身体は敏感で
私の変化に世界は鈍感で

望めば望むほどに離れていき
嫌えば嫌うほど側に寄る


世界と私を繋いだものはなく
満たされぬと知りながらも増えていく気休め

それでも足りない 足りない 足りない


狭間を、さ迷う




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