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《腐注意!!》2



宇宙兄弟
ヒビト×紫三世

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Side紫

ついに年貢の納め時が来た。
ミヤッチの無茶振りからの、南波兄のよろしく発言。これはやばい。
こんな一瞬で俺とヒビトとのアレやコレやがバレたのか。それにしても勘良すぎだろう南波兄。
いよいよ俺も腹を括る時か?
いやしかしこんなカフェのど真ん中で?
しかも肝心の本人はいないし!

そんなことを考えて何も言えなくなっていたら、ムッタが照れ臭そうに椅子に着席した。
「すいません、つい…」
「あ、いや」
俺は組んでいた足を戻し、椅子に座り直す。すると、
「ヒビトという奴はですね、」
ムッタが語り始めた。
……いや本当に、どうしたらいいんだ俺は。隣でミヤッチが笑いを押し殺しているのがわかる。呆気にとられているケンジ君には大変申し訳ないが、俺も状況がよくつかめない。
「あいつは兄の俺にも本当によくわからない奴なんです。こう…突拍子もないというか、何を考えているのかわからないというか!」
ムッタは俯き加減で何かを思い出しているようだった。突拍子もないのはこの兄も一緒だ、その言葉をぐっと飲み込む。
「…わかります」
「ですよね!」
熱を帯びてきた語り口調のまま、彼は残ったコーラを一気に飲んだ。一気に飲みすぎたのか途中で炭酸にムセていたが、そんなことで止まる男ではない。
「読んでる途中の本の結末を先に言うし、俺が大事に取っておいたデザートを食うし、ホントにろくなことをしないっていうか…」
徐々に曇ってくるムッタの表情。だんだんいろんなことを思い出してきたのか、俯き加減でそのまま押し黙ってしまった。
しばしの沈黙。時間にしてほんの数秒だったが、俺にはものすごく長い時間のように感じる。
「でも」
そう言って、少しだけ照れくさそうな表情を浮かべると、俺のバカな恋人の兄は俺の方に向き直った。
「でも俺が言うのも何ですが、アイツは良い奴なんです。バカがつくくらい真っすぐで、あったかい奴なんです」
「…知ってますよ」
こんな家族に愛されて、ヒビトは育ったんだな。見た目はまったく似ていないけど、ムッタのなかには間違いなくヒビトと同じものがある。
バカの兄も、バカがつくくらい真っすぐな男だ。
いいタイミングなのかもしれない。ヒビトにはあとで謝っておこう。ここはまず男としてケジメをつけないとな。
俺は決心して口を開いた。
「ムッ…」
「だから紫さん、今後もヒビトの良き相談相手でいてやってください!いやぁしかし紫さんに恋愛の相談とかしてるなんて、すごく意外でしたけどねぇ!」
「………はい。」

ムッタの言葉に噴き出した冷や汗を、ブルースーツの裾でこっそりと拭う。努めて冷静に、俺はどんな時でもニンジャ紫。心の内を悟られてはならないのだ。

《腐注意!!》



宇宙兄弟
ヒビト×紫三世

・・・・・・・・・・・・・

Sideムッタ

ヒビトに恋人がいるってことには、うすうす気づいてた。
ダテに30年近く兄弟をやってるわけじゃない。

「あいつと付き合えるなんて、奇特な人もいるもんですね」
ぼそり言った言葉は、昼時のカフェの騒々しさにかき消されたが、隣に座っていた宮田さんにはしっかり聞こえたようだ。笑いの混じった声で「そうだね」と返事が返ってきた。
「ヒビト君がどうしたって?」
さして大きくもない4人掛けテーブル。左隣に座っているケンジは、いつもどおり背筋をビシッと伸ばしたままコーヒーを口に運んでいた。聞き逃した話題にさして興味もなさそうな様子だったが、それでもケンジに聞こえるよう大きめの声で言ってやる。
「ヒビトに恋人がいるらしいけど、どこの誰かわからないんだって話!」
「ぶっ!」
途端、向かいに座っていた紫さんがゲホゲホと咳き込む。
「大丈夫ですか?」
俺は慌てて傍にあったペーパーナプキンを手渡した。
「大丈夫か、紫。コーヒーにそんなに砂糖を入れるからだぞ」
言いながら、紫さんを見る宮田さんは妙に楽しそうな表情。
「…や、へーきへーき。マジに砂糖入れすぎたみたいだわ」
紫さんは受け取ったナプキンで口元を拭った。
まあそうだろうな、紫さんのコーヒーの甘さは尋常じゃない。ようやく気付いたか勝男君。
つうかヒビトの恋人って誰だ。宮田さんだったら知ってるだろうか?いやそもそもNASAの関係者とも限らない。あのよくヒビトに絡んでくるテレビの記者?角のスーパーの美人な店員?
気になり始めたらなんかもう、食べてるバーガーの味なんてどうでもよくなっていた。
「宮田さんは知ってます?ヒビトの彼女」
氷が溶けて薄くなったコーラをぐるりとかき回し、一口飲んだ。気の抜けた炭酸が口の中で、最後の悪あがきとばかりに小さく弾ける。
宮田さんはあの優しそうな微笑みを湛えたまま、紫さんを横目で見遣った。
「俺は知らないけど…紫なら知ってるんじゃないか?」
「バカおまえ…!!」
明らかに動揺する勝男君。幸いにして空だった彼のコーヒーカップが、手の中でまるで生き物のように飛び跳ねた。
「…?」
この慌てよう、これは明らかに何かを隠している。
まさか紫さん…
俺はコーラを置くと勢い良く立ち上がり、両手でバンとテーブルを叩いた。
「紫さん!」
微妙に声が裏返る。
しかし男たるもの、いや兄たるもの、ガツンと言っておかなければならない時もある。
こんな場合、本来ならば畳に正座してお願いに上がるところだが、ここはアメリカ式に…あれ、アメリカ式ってどうするんだ?いかん、余計なことばかり考えるな!男らしさが重要だ!
「紫さん、ヒビトをよろしくお願いします!」
ガバッともじゃもじゃの頭を思い切り下げる。
90度に腰を曲げたまま上目遣いで紫さんを見ると、彼の顔が瞬時に赤くなったり青くなったりしていた。
ああ、なんか俺…日本でもあんまり言わないようなこと言ってしまった気がする。
瞬時にちょっとばかし冷静になった俺は、赤と青を足したら紫だななんて、本当に余計なことを考えてしまった。

精神的に痛い感じになってる受キャラを書きたい!



と思い立って何となく書いてみたら、だいぶ痛い感じになったよ。

たぶん読むと気分が悪くなるから読まないことをお薦めする!


























(なあ、俺を殺したってや工藤)

だってそうしたら、おまえは俺のものになるやろう?
永遠に、忘れられないくらい、心の奥に突き刺さって。
俺のことしか考えられんくなる。そうなったら俺はきっと、この上ない幸せに包まれるんや。

工藤、知っとるか?
おまえがあの姉ちゃんの話をするたびに、どれだけ俺が嫌な奴になっていくか。
どれだけ頭の中で、おまえに泣いて縋ったか。
…どれだけおまえを、殺してしまおうとしたか。

こんなん、おまえは知らんやろう?
当たり前や。
おまえだけには気付かれんよう、ずっと隠しとった感情や。
気付かれたら終わり、いつだってそう思っとった。
こんな醜くて汚いものがおまえに知れたら、俺は耐えられんからな。

何より、それを知ったおまえが俺から離れていくのが怖かった。


なあ工藤、俺を殺したってや。
もうそれ以上は何も望まへん。
この歪な想いは全部、それで終わるんや。

俺の罪は俺自身が、永遠に葬り去る。
そして俺は手を汚すこともなく、一生おまえを縛り付けておける。
何よりも完璧な、完全犯罪。


なあ、だから工藤。
俺を殺したってや。

なあ…







・・・・・・・・・・・・・

某探偵漫画より…
片っぽしか名前は出してませんが。

…まあだいたいわかってしまうな

こういうのが嫌いでないのです。
暗い話はとことん暗く。

とことん痛く。



パソ子ちゃん買ったら書きたいなぁ……

宇宙兄弟(腐)2



腐ってますので注意…

ヒビト×紫です。
愛故の二次創作なので許してください(笑)





















【ルール】






紫さんはコーヒーに角砂糖を二つ入れる。
甘党というわけではないらしいが、コーヒーは苦いから砂糖を入れないと飲めないらしい。
だったら飲まなきゃいいのに、なんて言ったら彼はきっとこう答えるだろう。
「ミルクよりコーヒーを飲んでた方がカッコイイだろ?」
俺はコーヒーはブラック派だ。けれどどちらかといったらミルクの方が好きだ。
ハンバーグもカレーライスも、菓子についてくるおまけカードも好きだって言ったら、紫さんにお子様扱いされた。どうせ俺は紫さんから見たらお子様だよ。

紫さんには他にもいくつかの自分ルールがあるらしい。
たとえばファッション、ジャンプスーツの裾は必ず2回折るのが決まり。
くしゃみをしたあとは鼻の頭を人差し指でこする。
車から降りたら太陽に向かって背伸びする。

そして、土曜の夜には俺の好物を作ってくれる。もちろんハンバーグかカレーライスだ。俺はソファに座り、キッチンに立つ紫さんを眺める。テレビを見るフリをしながら、こっそりとだ。これが俺のルール。
長い指が玉ねぎを切ったりジャガイモの皮をむいたり、まるで魔法でも使っているかのように器用に動く。小一時間も経つとあっという間に料理は完成だ。
「いただきます」
俺は両の手のひらを合わせ、食べる前に深々とお辞儀。紫さんは必ず俺が先に一口食べるのを見てから、自分もいただきますと手を合わせる。
「そんなの毒見させるために決まってるだろ」って紫さんは笑ってたけど、ホントは知ってるんだ。俺が一口食べて美味しいって言うと、耳が赤くなること。
俺の反応が気になるんでしょ?

パジャマは紫さんのTシャツを借りちゃったりする。
シンプルな無地だったり、何故かアン●ンマンだったり、Tシャツに限って言えば無秩序。このセンスだけはよくわからない。
まあこのミステリアスなところがまた魅力的だったりするんだけど。
紫さんは「おやすみー」なんてさっさと隣の部屋に入って行った。髪の毛を解いた姿も男前だななんて、本人に言ったら絶対調子付くから絶対に言わない。
俺は明りを消して、定位置のソファにごろりと横になる。
微かに香る、紫さんのコロン。また明日、と心の中で小さくつぶやいて眠りに就いた。

おやすみなさい。




──────────────

THE☆言い訳
・ヒビトが告白して何となく紫さんも受け入れちゃって、でもデキてるわけじゃない、同僚以上恋人未満な関係。
・毎週末ヒビトは紫さんの家に押しかけ合宿。笑
・コーヒー飲むカフェテリアは紫さんとムッちゃんがお話ししてたあの場所。超記憶があいまい…








あああ何してるんだろ、早く寝なきゃ!笑
しかし萌える!勝手に捏造しまくって萌える!

宇宙兄弟(腐)


南波日々人×紫三世の妄想、
つらつらつらと脈絡ないです。

すみません腐ってるので注意ですよ!笑













いいですか?
















想いのたけぶちまけてますよ?












──────────────

「紫さん、好きです」
「はぁ?」

ヒビト、そのジョークはナンセンスだ。






紫三世、35歳。
職業、宇宙飛行士。

そして同僚の南波日々人、26歳。


10も年下のこの男になぜか、俺は好かれているらしい。






「それは俺をからかってるのか?冗談だったらノってやってもいいが、本気だったら答えは“NO”だ」

「紫さんらしい答えですね」

俺の精一杯のソフトな拒絶に落ち込むかと思いきや、にやりと笑って惚れ直しましたよ、なんて馬鹿げてる。





「お前さ、俺が好きってつまり…ゲイってこと?」

「男が好きって意味なら、俺はゲイじゃないです。俺が男を好きになったのは、あとにも先にも紫さんだけですから。」

「はぁ…」

「あ、いまの顔は絶対わかってない顔ですよ」

「いいよ俺別に関係ないし」

「関係あるんですってば!」






ヒビトと深く関わるのは危険だ、俺の中のアラートが鳴っている。
傷つくのが怖い、本気で人と関わるのが怖い。
だからふざけた態度と飾った言葉で本心を隠す。

そうやって表面上はそつなく、誰にでも好かれる立ち居振る舞いで“紫三世”という人間を作り上げてきた。


けれどもあいつは、俺が張ったバリアなんかいとも簡単に突き破ってくるんだ。
大気圏を抜けるロケットのように、ただ真っすぐがむしゃらに。




「どうして俺なんだよ…」

もう俺に構わないでくれ、これ以上俺を暴かないでくれ!!





俺に熱々のコーヒーを手渡し、ヒビトは言った。


「紫さんは覚えてないと思うけど」

そう前置いて、ヒビトは話し始めた。
まるで大切な宝物を見せるかのように、少しずつ、丁寧に。
それは厳かな儀式のようだった。


「俺実は高校生の頃、紫さんに会ってるんです。」

すこしはにかんだ顔。

「学校でうまくいかないことがあって、その時もこうやってここで空を見てた。」

このままがむしゃらに勉強したって、本当に宇宙になんか行けるんだろうか。
確かなものなんて何もない。
宇宙飛行士になれる確証なんて、どこにもない。


「そしたら紫さんが現れた。ニンジャみたいにこっそり近づいて、『どうした少年!』って。」



「あの時紫さんが言ったんです」

『例えばW杯のMVPになった選手がいる。彼はどの瞬間に“ああ自分はW杯のMVPになれる”って確信したと思う?』


「俺がわかりませんって答えたら、紫さんは真新しいジャンプスーツ着てすげぇ自信たっぷりに言ったんですよ。」

『なれる、って思った奴がなるんじゃない。

“なれないかもしれない”なんて思わない奴がMVPになるんだよ!』


「最後に『まあ漫画の受け売りだけどな!』って笑ってたけど、俺はあの言葉に勇気づけられた。今俺がここにいるのは、紫さんのお陰でもあるんです」


だからあれからずっと、紫さんを追い掛けてここまで来た。



ふざけた言葉と態度の裏に、誰よりも熱い想いがあることを知っている。
そして紫さんが本当は、誰よりも優しく繊細だということも。





「お前…バカだろ」

たぶんその時俺は、泣きそうな顔をしていたに違いない。










──────────────


THE☆言い訳


・時系列的にはムッタが宇宙飛行士に応募する2年前のつもり。(ヒビトは現時点で28歳)

・紫三世は捏造、ちゅうかこうだったらいいな的な希望。ここから少し丸くなって大人になると今の紫さんになる、と。こんなおっさんは大変好みです。

・モノローグがころころ入れ替わるのは、思いついた場面をただ書いてるだけだから。お話ですらない、構想段階の前の妄想段階です。

・高校の時?にヒビトの成績がいきなり上がったのは、きっとこの出会いがあったからだな!出会いの場は一般人も見学できるJAXAの敷地内ってことで…(構造がよくわからない)

・紫三世の読んだ漫画は、め組の大吾に違いない。




続きはまたいつか…
想いのたけを綴って満足したので寝ます。
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