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ヒトと半獣人 キャラまとめ


キャラ化していただいた方で、了解を得られた方のみ掲載させていただいております。
創作参加してくれてありがとうございます!感謝感謝!

うちの子: 外神 伊御(とがみ いお)

17歳 180cm・ひょろい 無所属・半獣人(オオワシ)
同時に使役できる数は18人(MAX数の使役の力が切れた瞬間は意識を失う)
一人称:俺 常に身軽な格好でショルダーバックだけ背負っている。

よく義警団に追われている。
(要注意人物としてブラックリスト入り/前にヒトに怪我をさせてしまったため)
そのせいか、使役の能力や攻撃行動など捕まえられないためには何でもする。
獣の姿になるのにも抵抗はない。

飛び級で16の時には高校卒業済み。大学へは通わず、セキュリティーの良い場所へ独り暮らし。
話し方にはとげがあり、少し皮肉屋的なところもある。

養父・養母はおらず、養い手が見つからなかった半獣人の養育施設で育つ。
抑制剤は常に持っているが、獣の姿へ変化できる促進剤も同様に常備している。(逃亡や攻撃時に変化するため)
促進剤は独自ルートで入手しているようだ。
イメソン:Eyes in chase/OCD

tennmiko宅 未明(あかり)

21歳 175cm・わりと筋肉質
私設団所属・半獣人(ルリビタキ) イメージカラー:白群

元医大生 義警団から逃亡する際、はぐれてしまった相棒を探している。
ヒト嫌いではあるが、追われる前はヒトと暮らしていた。

目と肝が据わっている。そして常に目に隈が出来ている。
逃げ足は速め。使役の力はそこまでない模様。


kuro_koisi宅 九十九・レイトン・詠

ヒト 情報屋
性別年齢不詳の情報屋。名前も本名ではないらしい。

情報はクラッキングで集めている為、普段はあまり外に出ないが、たまに女装?や男装?をして潜入捜査している。
情報は流すが戦争は苦手で、情報屋よりも平和な探偵業に転職したい。
本当は家からあんまり出たくない。

常にカラコンを着けていて、瞳の色が会うたびに変わる。りんご信者。

戦闘には巻き込まれないようにしてるものの、戦う時はスタンガン、催涙スプレー、特殊警棒、ボールペンなどの防犯グッズ(?)で戦う。
運動神経がそこそこ良いので、一般人にはなかなか負けない。
(体力系半獣人には普通に負けるので速攻逃げます。足はかなり速い)
詳細: www.twitlonger.com


bananayuhi宅 霧谷 折乃(きりたに おりの)

22歳 痩せ型
義警団所属・半獣人(マヌルネコ) イメージカラー:京紫
一人称:俺 ニ人称:貴方、アンタ、〜さん、君 

半獣人だが、同族に対して嫌悪感を抱いている。また、薬を飲まなければヒトの姿を維持できない自分も大嫌い。
とにかく半獣人を殺したくてたまらない。見た目に反して薄暗い性格。
自身の半獣人としての能力は絶対使いたくない。
マスクは喉を守るため。

獣の血が濃くなるのが嫌で自傷することもあったが、今は精神安定剤を服用して抑えている。

ヒトに対しては穏やかな口調で話す。
ヒトの姿を保ってはいても根本はヒトとは反する存在なので、ヒトに対して常に劣等感を感じている。
時々激しく落ち込むことも。

食は細めで、栄養はサプリメントからとる。
ヒトの姿を保つための抑制剤を常に欠かさないように気をつけている。
手元に無い場合、パニックになることも。








ヒトと半獣人

(2015/06/19 追記)

夢の話。
半獣人とヒトの世界。
(個人的イメソン: mono frontier/OLDCODEX)


世界観:各国で少子化が進んだ世界 女性数の減少と共に『試験管胎児(仮)』の実現、出生認可が可能に
ヒト対ヒトの授精のみならず、ヒト対動物の受精を行うようになる。
その結果生まれた(ヒトの子宮外での発育)のが『半獣人(仮)』

世界構成は現代とほぼ一緒。国構成も同様である。
移動手段は飛行機・車・自転車など、現代とは相違なし。


各国で、法律上はヒトと半獣人の権利は同等とされている。(現実世界ではヒトが優位、半獣人が劣位)

しかしヒトの中には「半獣人の人権は無くすべき」と唱える者がいる。
現に世界各国には半獣人の能力(後述)の規制・悪用を防ぐ為、
半獣人を取り締まる組織(義警団:仮)、収容する施設が複数存在している。
(その取り締まる組織自体、不必要に半獣人を捕まえているので上手く機能してはいない)
半獣人に友好的なヒトは、私設団のようなものを結成し、半獣人の施設からの解放、義警団の動きを阻害しようと画策している。



半獣人:ヒト対動物の受精によって生まれた『試験管胎児』のこと
【生物分類:動物界、以下16門を含めたもの(そのうち霊長類ヒト科を除く)とヒトの試験管内受精】
(但し、絶滅種との交配はない)

基本的にヒトの姿と同じではあるが、ひと月に不定期でもう片方の姿へと変化する。
(例:ヒト対カワセミの子であれば、一月に数日だけカワセミの姿へと変わってしまう)

その間、ヒトとの意思疎通は取れない。半獣人間の意志疎通は可能。
現在はそのような事態を防ぐため、変化を防ぐ薬(タブレット状/フリスク位の容器?)を半獣人は携帯することが義務付けられている。
(定期的な薬の服用で防げる)

能 力意図的に血をヒトへ与える事によって、半獣人はヒトを『使役』することができる。
只の経口接触等では使役することができない。自らの意志で、ではないと使役できない。

一度に使役できる人数は、多くても25人が限度のようである。
また2〜3時間のみヒトを使役することが可能で、一定時間過ぎると『使役』の洗脳は解ける。
そして使役は半獣人にとって大きな負担となる(精神的、肉体的に)。
一日に複数回行うと翌日は起き上がることが難しい。

一度の使役だけでも気絶する半獣人もいる半面、あまり影響を受けない半獣人もいるようだ。

自分の肉体を一部獣の姿へ変えることも可能。しかしこれは体力を著しく消耗する。
もう一つの自分の肉体の特徴を得意とする半獣人もいる。
(イルカとの交配種であれば泳ぎが得意、チーターとの交配種であれば走りが得意など)

ただし、ヒトの肉体で不可能な事、たとえば空を飛ぶなど、といったことは出来ない。
鳥類との交配種が、翼のみ変化させて飛ぶ、といった事であれば可能(但し前述の通り、体力は消耗する)



義警団:ほぼ8割が半獣人人権否定派の公職。警察とは別職の、半獣人を取り締まるための組織である。
主にヒトで構成。(半獣人も所属するが、ほぼ奴隷か、ヒトに使役されるかたち)
捕獲の際、半獣人のみに効くスプレー状の薬を散布する。
これを散布された場所に入った半獣人は身動きが取りづらくなる。

各国の義警団は連携を取り合っており、ヒトに害を及ぼす半獣人はリスト化され、常に監視されている。
半獣人を捕まえると、義警団所有の更生施設へと送る。

・更生施設… 捕まえられた半獣人の収容施設。労働などを課される。しかし、半永久的・強制的に収容されるために、出てこられる半獣人は少ない。人気のない場所を選んで作られた建物。一見は刑務所のようにもみえる。

私設団:半獣人の生活の手助け等をする。ヒトと半獣人が7:3程
場合によっては義警団から半獣人の逃走の幇助も行う。
ヒトのみに限り、構成員は義警団に捕縛等されない。(したくても、ヒトなので出来ない)
所属はせず、私設団へ資金援助等をする人々も多く、外部支援者が各国に存在する。

・アジト… 義警団につかまらないとはいえ、目に触れないような場所に存在する。一般人は中々立ち入らない路地裏などにあったりも・・・?個々の連携はすくない(義警団に情報をつかませないため)。
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うららかな春の日に





麗らかな春の日差しが降り注ぐ五月。
ひと月ほど前に入った新兵たちは、漸く司令部という場所に慣れ始める頃。

空軍司令部では新兵を集め、何かの訓練が行われていた。


「はい、だいたい集まったかな?」


ティモはにこやかに笑みを投げかける。
本日の訓練は空軍でも中心位置に座る将軍、ティモが直々に行うものなのだ。
勿論そのそばには副官であるリオも控え、新兵たちの動きを見守る。

遠い存在であるはずの将官が、しかも見たこともないような訓練着で立っている。
その摩訶不思議な状況に皆が疑問符を浮かべる中、ティモは漸く趣旨を話し始めた。


「君たちは空軍所属だね。
でもね皆が皆、戦闘機や爆撃機みたいな軍用機に乗れるわけじゃない。
機会が来れば、空軍とはいえど歩兵となる日もあるかもしれない。

だから、今日はみんなに組手演習をしてもらおうと思います!」


語尾に星でも付きそうな口調と笑顔である。当事者である新兵達は唖然といった様。
リオは一つため息をつき、ティモの傍へと向かった。


「閣下、そんな軽いノリで仰るのはお止め下さい。これはれっきとした軍事演習ですよ?」

「仕方ないじゃんか、久々に僕も身体動かせるんだし!」

「そのお気持ちは解りますが、新兵が驚いていますよ…。

ええと、お前たちには先ほど将軍閣下が仰られた通り、二人のペアを組んで演習を行ってもらう。
しかしこれはただの演習ではないぞ。相手を敵だと思い、本気でやれ」


くるり、振り返りリオは鋭い視線で見回す。ごくり、と何処からか喉の鳴る音が聞こえた。
その様子にティモは満足げに笑い、また口を開いた。


「まあ、確かに唐突だったかもねえ?でも、幾らたまに組手してるとはいえさ。鈍っちゃうでしょ?
こうして集団で殺気浴びとくと、鈍らないと思うんだぁ。リオ君は本気でやれって言ったけど、怪我だけはしないように。
その辺の見境は無くしちゃダメだよ? 実地の時に影響しちゃあ不味いしね」

にこにこにこ、相も変わらず機嫌良さ気に話しているティモである。
新兵たちはその様子に緊張をほどきながらも、やはり目の前の将軍の一挙一動に注目していた。


先ほどからこの将軍はやけにテンションが高い。
戦闘機に乗るわけでもない、そしてやけに軽装。そして先ほどの「僕も身体を動かせる」。
演習といえど、たかだか新兵の訓練を見学するくらいだろうと考えている者がほとんどであった為、
全員がこの異常ともいえる機嫌の良いティモに驚いていたのだ。
そして次の台詞を聞いて、新兵たちは更に驚くこととなる。


「訓練を始める前にね、僕とリオ君の演習見て勉強してねー。」

「勉強というか、殺気に慣れろでしょう。貴方の場合だと。」

「そうとも言うかなあ? 何にせよ、体の動かし方を見とくといいよー。
僕もリオ君も何年か前の戦争経験者だし、君たちとだいぶ違う動きするから、参考までにね?」

そう言う彼の笑みは、花でも周囲に飛んでいるかのような満面の笑みだった。











二人の組手は凄まじいものであった。
寧ろ組手というよりは、実戦さながら。命の取り合いである。
小柄なティモが手数でリオを翻弄し、リオはリーチの長さでティモをたたき落とそうとする。
それも常人であれば気を失いそうな殺気を撒き散らし、笑いながら、である。
片方が離れればすぐに片方が間合いを詰め、といった具合で息もつかない。
春の暖かい日差しが降り注いでいるはずが、辺り一面木枯らしが吹き荒ぶかの如く空気が凍りつく。
その様子に新兵たちは、ただただ圧倒されるのであった。


「(俺たちもこれやんの…?)」


皆、等しく同じことを考えたそうな。
そしてティモとリオの組手は、ティモがリオに一撃を喰らわせ、リオが一瞬気を失うという形で終わりを迎える。
本人たちは酷く満足げであったが、周囲は酷く肝を冷やしたそうな。


―――

きっと瞳孔開いて、口角吊り上ってるんだから
怖いなんてもんじゃない 一種の狂気

甘え方の模索



「ティモさんって、何をしたら照れてくれるんです?」

自宅での昼食後、片付けも直ぐにすませて、部下であり恋人である人の元へ戻ると、いきなり告げられた言葉。
意味が分からずに目を丸くしていると、だって、と言葉を続ける。

「何時も余裕綽々、って感じでしょう?」
「そりゃあ、軍人だし…」
「そうかもしれませんけど…!」

たまには照れる顔も見てみたいです!と熱弁される。
その様子にふふ、と笑うと、少し不満そうに透流が見つめた。

「何をすれば照れてくれるんですか?」
「それ本人に聞いちゃう?」
「思いつかないんですってば…」

ぱたり、と畳の上に寝転ぶ透流。
その姿を見ながら傍らに座り考えてみる。
照れるのは僕より透流の方が専門じゃないかなぁ、とは思ったが、彼は否定しそうだから心の内に留めて置いた。

「透流が何かしてくれたら、照れるんじゃない?」

どこか他人事の様に答えてやると、透流は暫く考えているような素振りをして、それをやめると此方へ近付いてきた。

「え、」
「これなら、どうですか」

ハグをされた、と理解には数秒の時間を要した。専ら自分はする側で、される側に回ることは殆どなかったのである。
ぴしり、と固まったティモを後目に、透流は猫っ毛なティモの髪を撫で、額に軽いキスを落とした。

「…何か言ってくださいよ」
「…まさか君がそんな事をしてくれるなんて、ね」

抱きしめられたまま透流を見上げると、少し眉を下げて呟く。

「してみたかったんですけど、気を悪くされるかなと思って」

そのまま肩口に頭を預ける。
ティモは回していなかった手を、ゆっくりと透流の背に回して言った。

「このくらいで気を悪くするなんてあり得ないけどさ、」

もぞり、体を少し動かしてみる。
やはりどうにも慣れない。

「苦しいですか」
「…慣れないだけさ」

此方を見られるのがどうにも気恥ずかしく、そっぽを向いた。
どうせ、耳は薄く朱が入ってしまっているだろうな。
そんな事を考えながら、顔の赤さを見られまいと、先程透流が自分にしたように彼の肩口に額を擦り付けた。

「僕には、甘えたって良いんですよ」

優しく髪を梳くように頭を撫でながら、透流は呟く。
それには何も返事が出来ぬまま、彼の優しさを享受した。

「…でも、」
「何か言いました?」
「何でもない」
「…なら、良いですけど」


やっぱり甘えるのは苦手である。




ーーーーーー

甘えるのがにがてなティモ君です。

雪の日に


もそもそと仮眠ベットから起き上がる。
部屋の空気は冷たく、ある予想がついて近くの窓際へ移動した。

「ほわぁ、寒いと思ったら通りで…」
はぁ、と雪仁が吐いた息は白く、窓から望む世界は白銀一色であった。


久方ぶりに、大雪がつもった日である。





「これは呼び出しかかりそう、おもに空軍から」
執務室に作らせた仮眠用ベットから立ち上がり、自分のデスクへ近づく。
保温性が高い軍服を着てはいるが、やはり寒いものは寒い。
ふる、と少し身を震わせていると、控えめなノック音が三回聞こえる。

「どぉぞー」
「失礼するよ、雪仁君」
「あらあら、アナタですかぁ」
「僕が来たら都合が悪いのかな?」
「そりゃあ、仕事増えるし」

そういって、雪仁は訪問者の眼をじと、と睨む。
そんな視線を気にすることなく睨まれた本人、空軍上級大将ティモ・ロイリはにこやかに微笑んだ。

「それは失礼したね。で、相談なんだけど」
「どーせ、今日行う筈だった訓練がこの大雪でできないから、
僕のとこの空母の艦載機を使用させてくれって話でしょ?」

至極嫌そうにそう告げると、可愛らしい―男に言うのも失礼だが―顔をさらに綻ばせた。

「おやおや、物分かりがよくて助かるな」
「僕は助からないんですけどね!」

噛みつくように近づくも、何の効果もないようで。
ティモはただにこにこと笑ったままで、雪仁は深くため息をついた。

「そんなにため息をつくと、幸せが逃げるよ?」
「うっさい!現在進行形でお花畑なアンタの人間関係と、
僕の綿密に組み立てられたこの人脈を比べないでくれるかな?!」
「敬語とれてるけど」
「アンタがそうさせたんでしょ!」

バン、とティモの胸にある書類を押しつける。
それを見ると、雪仁曰くお花畑に居る時のような顔で、ティモは笑った。

「なんだかんだ、僕にやさしいよね雪仁って」
「…もうめんどくさいんで、それ持ってさっさと自分の部屋戻ってください」
「ふふふ、ありがとね」

大事そうにその紙切れを抱えて、自分より年下な上官は意気揚々と出て行った。
あの飛行機バカめ、去り際の背中にそう言葉を投げつけるのを忘れずに、
雪仁は改めて窓の近くへ行った。


「きれいだけじゃあダメってめんどうくさいね」


――――

雪の日に、どうしても練習がしたいティモ君と、どうしても動きたくない雪仁の話。
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