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病院は、案外退屈だったりする。
八年間見続けた天井は、何年経っても変わらない。 病院だって、祭ぐらいやってくれてもいいんじゃないか? 俺の病気についても『まだ治りませんね、退院できません』それだけだ。 『本当に、病院から抜け出してやろうか』。 そう思ったのは、確か三年目だったっけか。はっ、笑っちまうな。 けれど俺が大人しくしてる理由。それは、実に明確だ。
「森さん、入りますよ」

俄然に部屋の空気が変わる。 真っ白な肌、健康的な歯。大きな目に、小さく可愛らしい唇。 俺は、この看護婦に惚れている。
「ああ、尾藤さんですか。お疲れ様です。  …まだ、仕事忙しいですか?」
『残念ながら』 すいませんね、と笑った。
…なんて美しい笑顔。 心の底から湧き上がるような笑顔、そんな笑顔なのだろう。 ああ、俺、これも合わせて何回笑顔って言ったかな? はい、正解は四回。
『落ち着いたら、すぐに伺いますから。待っててくださいね』
 そう言うと、俺の首筋をゆっくりとなぞった。白く細く、とても綺麗な人差し指で。 そして、紅くふっくらとした唇が、俺の首筋に重なった。

ぞくり。 感覚が伝わる。首筋から、体全体まで、波打つように。
「…しました?」
『いいえ。今やったら、後々面倒臭いことになりますから…やってませんよ。  大丈夫です。やるのは、夜だけなんですからね? ちゃんと、覚えましょうよ』
「はい、わかってます。…あと、楽しみにしてますね」
なんだか、ガキの頃、好きな先生に気付いてもらいたくって、いたずらしたっけなぁ。 それで、怒られるときの、あの感じ…そう、あの感じがする。 尾藤さんは、またにっこりと笑った。 白い歯が、光った。

夜だ。 看護婦が、電気を消したりテレビを消したり…見回りに来る時間帯。 そして、退屈に一日を過ごしている俺の、唯一のお待ちかねタイムでもある。 …窓、人影。紛れも無く、俺の惚れている尾藤さんだ。
『こんばんは。先に言っときますけど…みんな、私はもう帰ってると思ってますので。  心配しなくて大丈夫ですよ』
「ああ、ご苦労様、尾藤さん。すいませんね、手間かけちゃって。  …それで、牙は? 調子いいですか? いいならすぐ始めたいんですけど」
『ええ、万全ですよ。ほら、全然欠けてない』
いーっと言いながら、その白い牙を見せられる。 いつもは歯と変わらない。けれど、こんな状況になると、尖って『牙』になるのである。 もちろん、初めて知ったときは驚いた。今はそれが愉しいと思っているのだが。 俺が告白したとき、事実を本人から知らされたのだ。あれほどショックを受けた事は無い。

いろいろごめんなさい…!

『それじゃ、いいですか? 痛かったらごめんなさいね』
 かぷり。
尾藤さんが噛んだ部分に、俺の血が流れる。…うむ、赤くて健康的な血だ。 痛みなんて感じない。感じるとしても、指に針が刺さるぐらいだ。 それに、この血は尾藤さん奉げているものなのだから。
『ああ、森さんの血って…ほんと、綺麗。  新鮮で好いわ、すっごく美味しい』
「そういってくれると…その、嬉しいです」

なんだか照れるなぁ。血でも何でも、褒められてる訳だし。 白く光る牙に、俺の血が入り込む。牙だけじゃない。 顔、手、髪…すべてに、血がまとわりつくように。 必然か。尾藤さんは、血で出来ているんだから。

『…っふ、ほんとよかった…。  いつも有難う、森さん。大好きですよ』
「いえ…満足していただければ、それで、良いですからっ…」
『ふふ、照れちゃって』

尾藤さんは、いつもと違う笑い方。可笑しそうに笑った。 けどすぐに元に戻り、またよろしくおねがいしますね、そう美しい笑いを浮かべた。 その顔で、尾藤さんは去った。
「大好きです、尾藤さん…」 俺は、そう呟くぐらいしかなかった。

…パタン。 非常に弱く、限りなく音を出さないように、扉を閉めた時の音。 しかし、彼女の指は震えていた。怒りによって。
『…っはー、あんのバツイチ野郎…』 扉を完全に閉めると、すこし息苦しそうに呟いた。 『大体なんだ、あの体! 太りすぎなんだよ…  あいつのドロドロの血なんて、欲しくも無い』
 口の中にまだ残っていた、彼の血を吐いた。 そして、しばらくすると、表情がぱっと明るくなった。 『次は若い子だからいいけど。  さ、血をもらいましょ。私の体が崩れない内に…』
彼女は、そう呟くと、愉しそうに笑った。 この病院の男性患者、あと数年は退院しなさそうだ。  

猟奇妄想

私が十代終わりの時に初めてできた7才上の彼氏の話。
その人趣味の一部として猟奇イラストとかを好んで見たり描いたりしてたのね。
まあ私も猟奇話しは嫌い違うかったし(それが直接性欲に繋がる気持ちはよくわかんなかったけど)、それがメインの趣味ってわけじゃなかったから気にしてなかったの。

そんなある日のエッチ中。
足先からちゅっちゅされて気持ちよくなってたんだけど、脚の付け根に来た途端ガリッて噛まれたのね。
血が出るほどじゃなかったけど、反対の脚の付け値や腕の根本を結構強く噛んだり舐めたりされて…痛くなってきて「なに?」って聞いたら「両手両足落としたいな?って思って」って言われた。
彼は一人エッチする時のオカズも私とやってるとこの妄想で、エッチ中に「こんなに綺麗な脚だったら(当時は細長かったのよ)一つなくなったっていいよね」って切り落とすんだって。
で、泣き叫ぶ私を「よしよし」って宥めて、しまいにゃダルマに。手足が不揃いの私にフワフワのベビードールを着させて、家で飼うらしい…
まぁ実際にはなんもなかったし、私がフラれる形で終わったんだけど、当時はその話しされても怖いと思うどころか、「この人が望むんでいて、私をおうちで飼ってくれるんだったら、手足の一本や二本あげたい!」って思ってたよ 笑

 

ばば去れ

私が中学生の頃(10年位前)、この話を聞くと霊が来るという話が 流行っていた。 その内容とは・・
「ばば去れ って話知ってる?」
「知らないよ。」
「今から一週間後の夜中の零時に、髪を振り乱したオニババが 部屋の入り口から入ってくるんだって。 そのババを見てしまうと、死んでしまうらしいよ。 気配を感じたら、ババ去れっ!て叫べば消えるらしい。 この話を聞いたら、一週間後に必ずババが来るから気をつけて。 絶対に見ちゃだめだよ!」 と言われた。
信じていなかったのだが、一週間後が近づくにつれて、もしかして・・・って ドキドキしてた。

丁度その頃は、高校の試験勉強をしていて、夜遅くまで机に向かっていた。 家はマンションで、私の部屋は廊下側に面していた。 机の右隣は窓で(すきガラスね)、その向こうは廊下だった。 いつもラジオを聴きながら勉強していたのだが、廊下を人が通ると ラジオには少し雑音が入った。
そして一週間後・・・ 午前零時に近い時間だった。ラジオに雑音が入り始めた。 どうも家の前を行ったりきたりしているカンジだった。 でもガラス越しからは、人の気配が感じない。 足音も聞こえない。 もしかして・・・ かなりてんぱりました。ババが来たと思った私は、 「ババ去れっ!」と叫びました。 すると、今までの雑音が消えたのです。 絶対にありえないとは思うのですが、ババが来たのでしょうか。 でも、廊下に人が通るときは絶対にわかるんです。 足音もするし、人影だって見えますから・・

俺が話した相手

俺が高校生のときの話なんだけどある日友達の家で遊んだあと家帰って携帯が無い事に気付いた。 どこいったのかなぁと思いつつバッグの中探したんだけど見つからなかった。 友達の家に置いてきちゃったのかな?と思って友達の携帯に電話しようとしたんだけど携帯が無いと番号がわからない!そこで自分の携帯に電話すりゃいいじゃんと気付き掛けてみた。

プルルル プルルル ガチャ!
俺「もしもし 俺○○だけど」
友達「ああ どうしたの?」

友達は寝ていたらしく声が寝起きだった。

俺「携帯お前の家に忘れたみたいだから明日朝取りに行くから」
友達「うん、わかった」

その日はそこで電話を切った。次の日の朝俺は約束どうり友達の家に行きチャイム押した。すると友達が出てきて
友達「こんな朝早くに何しに来たの?」

えっ?と思ったが昨日寝ぼけていたので覚えていないんだと思い事情を説明して部屋にいれてもらった。友達の部屋をくまなく探したが携帯は見つからない。昨日友達が電話に出たのに何で??すると
友達「間違って知らない人に電話したんじゃない?相手寝ぼけてたんでしょ?俺の声と聞き間違えたんじゃない?」

そうかもしれないと思った俺は家に帰りもう一度バッグの中をのぞいてみた。すると昨日はなかったはずの携帯が入ってた。気になって着信履歴を確認したら 俺が家から掛けた電話の履歴が残っていた。しかも不在者通知は出ていなかった。つまり誰かが携帯にでたことになる。部屋にあったのなら音が鳴るはずなのに、ましてや誰かが電話にでるなんてありえない・・・ 怖くなった俺は部屋で一人しばらく放心状態でした・・・・ 冷静になって考えても納得いかない事がたくさんあるがやはり一番気になるのはあの時俺は誰と話しをしていたのかということ。あれから何年も経つが未だに答えは謎のままです。

 おしま?い!!どうでした?怖かったすか?怖いっていうよりは不思議な感じかな??

巣鴨の公衆トイレ

これは、私の母が体験した話です。
10年以上前のことです。母の実家が巣鴨にあるのですが、夏休みには、よく私と母で遊びに行っていました。
母には5歳年の離れた妹がいて、当時まだ結婚していなかったので実家に住んでいました。母と妹はコーヒーが大好きで、何かというと巣鴨商店街の喫茶店へと出かけてはお喋りに興じ、数時間も帰らないこともしばしばでした。
あの時も、いつものように、夕食後、二人してコーヒーを飲みに行くと言って出かけていったのです。
その日はたまたま近くの喫茶店が休みだったため、二人は巣鴨のお地蔵さん(有名な棘抜き地蔵)の先まで出かけて行きました。そして、いつものように長々とお喋りを楽しんでいたところ、気がつくと深夜の12時を回ってしまいました。
流石に喫茶店も店じまいで二人は追い出されるように、店を出たのですが、コーヒーを飲んだせいでしょう、母は突然尿意を催したのです。とはいえ、この時間帯ではお店は開いていません。
しかたがないので、母は、しぶしぶお地蔵さんの裏にある公衆トイレへと向かいました。そこは、あまり綺麗なトイレではありませんし、変質者等も出そうな不気味な感じがありました。
ですので、母は自分がトイレに入っている間、妹にトイレの前で見張りつつ待っているようにお願いしたのです。
そして、母はトイレに入りました。入り口から3つめの一番奥のボックスに何気なく入ります。そこまでの2つのボックスは空で、このトイレには3つしかボックスはありませんでした。

 母が用を足した丁度そのころ…
 コン、コン
 とボックスのドアをノックする音がしました。

母は妹が来たのかと思い、「○○?」と声をかけましたが返事はありません。代わりにもう一度、
 コン、コン
 とボックスが叩かれました。
 母はとっさに「おかしい」と思い、黙ったまま扉の方に意識を集中させました。
 確かに、誰かいる…。
 そう、母は感じたそうです。そのまま暫く時間が経過しました。

今、開けてはいけない。そう思いながら待つ数分はとても長く感じたそうです。
 そして、不意に気配が消えました。
母はゆっくりとドアを開けると、何もいないことを確認してそのまま外で待っている妹の元へ行きました。そして、妹に中であったことを話したのです。
当然、妹はノックなどしていません。それどころか、ずっと入り口に立っていて見張りをしていたのです。誰かが入って来たということもあり得ないと言うのです。
妹の悪戯かとも思いました。でも、よく考えるとおかしいことがあります。ノックが聞こえた前後、足音がしなかったのです。
もし、妹の悪戯なら、妹の足音がしたはずでしょう。仮に、来るときの足音を聞き逃していたとしても、意識を集中させていた、帰るときの足音を聞き逃すはずはありません。

その日、帰ってくるなり母と妹はこの話を私と祖母にしました。
明確に幽霊を見たというわけでもないこの話は、しかしとても薄気味悪く感じたことを覚えています。
あれ以来、10年以上の月日が経ちますが、母は二度とあのトイレに入っていません。それは、妹も同じです。

あの日、あのトイレでドアをノックしたのは誰なんでしょうか?

人が死んだとか、何か事件があったという噂すらないタダのトイレは、今でもお地蔵さんの裏にひっそりと立っています。
しかし、私は決して近づこうとは思いません。今でも、この話の薄気味悪さが鮮明に感じられるからです。きっと、一生近づく事はないと思います。

 以上で私の話を終わります。

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